八方趣味人

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レザークラフト初心者がジャンパー・バネホックのつけ方を覚えたよ

前回コインケースを自作した際、バネホックを初めてつけてみました。

バネホックとはいわゆる「ボタン」ですね。

パッチンパッチンつけて外すやつです。

業界では「ホック」というみたいです。

どうも、八幡です。

 

教科書とは違いましたが、少しでもデザイン的に気に入ったものを作りたかったので。

初心者が背伸びをするものではないですね。

いろいろ苦労しましたが、いい経験になりました。

いずれやってきていた苦労だったでしょうし。

ホックのつけ方を学んだので、ここに記しておこうかと。

 

www.happousyumi.com

 

 

バネホックとジャンパーホックの違い

 レザークラフトで良く用いられるホックはとりあえず2種類。

 「バネホック」と「ジャンパーホック」です。

 バネホックとジャンパーホック、どちらも専用の打ち具が必要です。

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 左がジャンパーホックの打ち具、中央と右がバネホックの打ち具。

 兼用はできないです。八幡は知らなくて急いで買いに行くことになりました。

 ホックの大きさによっても、大きさにあった打ち具が必要になります。

 ホックを専用の打ち具で打ち付けることで、足と呼ばれるパーツの先端が外側に広がり、対の金具と革に食い込むことで固定されます。

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 ホックのパーツにはそれぞれ「アシ」「ダボ」「アタマ」「バネ」と呼ばれます。

 今回はわかりやすいように「凸金具A」「凸金具B」「凹金具A」「凹金具B」とします。

 凸金具Bと凹金具Bが合わさることでホックの役割を果たします。

 

・ジャンパーホック

 ホックがかかると外すのに大きな力がいります。そのため名前の通りジャンパーや作業着など、主に力のかかる衣類に使われます。とれたら困りますからね。

 大きな力がかかるため耐久値もあります。しかし大きな力がまわりの革にもかかり、負担となって革が痛みます。丈夫な革を使いましょう。

 また止めるための足が長いため、薄い革には不向きです。厚みがないとカタカタ動きます。

 

・バネホック

 大きな力が必要ない日用品などに多く用いられます。

 耐久性は高くありませんが、周りの革に負担がかからないので、革が痛みません。

 作品のデザインに取り入れてもいいですが、頭がないタイプもあり、ホックを目立たせたくない時に使用するといいでしょう。



バネホックのつけ方

 バネホックの名称

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1、革の穴あけ

 狙った位置に穴が開くように、目印をつけておきましょう。

 穴をあける時は普通は穴パンチを使用します。

 八幡はうまく開けられなかったので、こちらを使用しました。

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2、凸金具の取付け 

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 受け皿に凸金具Aをセットし、革をはめます。

 

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 「凸金具A+革」の上に凸金具Bを被せます。

 

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 そしてその上からメス打ち具をセットし、ラウンドモールや木槌で打ち付けます。

 コツは一気に叩くのではなく、何回かに分けて打ち付けます。なるべく垂直になるように気を付けてください。

 

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 これで凸金具は固定されます。

 

3、凹金具の取付け

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 同じように凹金具も固定します。

 使う金具と打ち具はそれぞれ「凸金具」と「オス打ち具」となり、手順は凸金具と同じです。

 凹金具Aを受け皿におき、その上から皮をセット。

 さらに凹金具Bを置いてオス打ち具を打ち付けて固定していくだけです。

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 足部分が外側に広がって固定されています。

 

ジャンパーホックのつけ方

  ジャンパーホックの名称

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1、革の穴あけ

 バネホックの取付けと同じように、金具の足に合った大きさの穴をあけます。

 

2、凸金具の取付け

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 今回はラウンドモールの代わりに、自作の菱目打ち機を使用します。

 「菱目」を「打ち具」に付け替えて使います。

 凸金具Aをセットし、さらに革を被せます。

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 さらに凸金具Bを被せて・・・

 

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 打ち具を金具の足に合わせて、打ち具を押し込み、凸金具を固定します。

 

3、凹金具の取付け

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 凹金具も同様です。

 凹金具A、革、凹金具Bの順に受け皿の上にセット。

 

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  打ち具を足に合わせたら、押し込みます。

 取付けのコツはバネホックの時と変わりません。

 ラウンドモールや木槌で打ち込む場合は、垂直に数度に分けて打ち込むようにしてくださいね。

 

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 取付完了しました。

 右の写真は閉じたところですね。

 使った革のハギレが薄かったせいか、カタカタ動くのはご愛敬。

 どうしても革の厚みと合わない場合は、固定前に足をヤスリで削ってから使用すると調整可能です。

 

取付けの主な失敗の原因

  1. 力をいれて一度で打ち付けようとする
  2. 受け皿があっていないため、左右にズレる
  3. 垂直に打てない

 

 受け皿には一枚にくぼみの大きさが数種類用意されているものもあります。頭が動きずらくなり、打ちやすくなります。失敗が多い方は用意されてもいいかもしれません。

 左右にズレたり、垂直に打てなかったりすると失敗です。一度失敗するともうその金具は使えません。新しいのを使いましょう。

 そのため金具は多めに用意しましょう。

 

いかがでしたか?

これからたくさん制作するにあたって、八幡も一つずつ習得していこうと思います。

八幡の失敗が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

八幡でした。