握ってはボチャン、握ってはポチャン…
何してるんだろうって目で見られることあります。
どうも、八幡です。
たまーに、楽して車が横づけできる港で紀州釣りをしていると、はてなマークを浮かべた観光客に見られることがあります。
サビキ釣りのおっちゃんたちに交じって、ダンゴを投げている光景は不思議なんでしょうね。
そんな時に30cm未満のカイズサイズでも、クロダイを釣りあげてやるとビックリしています。
正直、ちょっと嬉しい。
楽して、数釣れて、小さくても驚かれたら、そりゃ嬉しい。
紀州釣りは楽しいなぁとなります。
皆やればいいのに。
紀州釣りをすすめる6つの理由
初めてのクロダイをゲットしたいなら、八幡は紀州釣りをおススメします。
なぜなら釣りやすいから。
他の釣法がしっかりした技術を身に着けるまでロクな釣果がないなか、紀州釣りはそうでもありません。
投げたダンゴは失敗であっても、無駄にはならないからです。
紀州釣りが、身近な大物「クロダイ」を狙うのに適している理由を、挙げていきたいと思います。
・投げたダンゴは無駄にならない
紀州釣りをするためにはダンゴを握って、浮きのタナを合わせなければなりません。
ダンゴは海底までつけ餌を届ける役割も担っているため、最低限海底までは持たなければなりません。
しかし初めての方は、どのくらいの硬さで握っていいか分からない。せっかく握ったダンゴが海底まで持たないこともあるでしょう。海底につく前に割れてしまうことも初心者のうちはしばしば。
しかし、投げたダンゴは無駄になりません。
なぜならそのダンゴはもともと撒き餌としてのもの。
撒いて魚を寄せるための餌なのです。
途中で割れようが、溶けようが、空中で爆散しようが、魚を寄せてくるための餌なので気にする必要はありません。
それよりも次のダンゴを握りましょう。
浮きのタナ合わせも同様です。
紀州釣りは海底にダンゴを定着させたとき、浮きのトップのみが海面から出ているのが理想。
ダンゴが割れた時、自然に浮き全体が上がって、つけ餌が出たという合図になるからです。
なので、初心者が絶対に覚えなければならないのが、この「タナ合わせ」。
やはり初心者には難しいようで、10投くらい必要かもしれません。慣れると3~5投くらいで出来るんですけどね。
このタナ合わせも、ダンゴを握って投げてやることになります。
タナ合わせの10投分は撒き餌を10回分無駄にしたのではありません。10回分撒き餌を巻いて魚を寄せていたのです。
ダンゴを握って投げることは、魚を寄せることなのです。
・潮の流れを読む必要がない
紀州釣りはフカセ釣りと違って、潮の流れを読む必要がありません。
なぜならポイントは自分で作るからです。
フカセの場合は潮の流れを読み地形を読んで、クロダイがいる場所へ餌を流し込んでやらねばなりません。
しかし紀州釣りはダンゴを撒き、ポイントをつくってクロダイを誘い出す...クロダイを寄せる釣りです。
同じ場所にひたすらダンゴを投げ込むことで、クロダイの方からやってきてもらうため、潮や地形を読む必要がないのです。
同じ場所にダンゴを投げ込むのは、潮を読むよりよほど簡単ですよ。
・メインステージが港や堤防
釣りをするメインステージが港や堤防であるというもの、嬉しいところです。
紀州釣りは海底にクロダイを寄せて釣るという特性上、根がかりが大きな問題となります。
しかし、これは根がかりをするような場所で釣りをしなければいいだけの話。
そうすると自然と、海底が砂地の港や堤防が適していることになります。
車を横付けできるような港なら、道具の運搬の手間もありません。
足場もしっかりしているため、初心者の方でも安心です。
・高い道具を揃える必要がない
紀州釣りはダンゴを握ります。
慣れてくると、ダンゴは水分を最低限にしたパサパサダンゴになってくるのが一般的。
ダンゴ材がパサパサであればあるほど、手をはたくだけで汚れが落ちます。
しかしそれでも、最低限の細かいヌカなどの汚れは釣具についてしまいます。(水で流せば落ちる程度ですが…)
そんななか高級な道具を用いるのはもったいない。
港や堤防だけで紀州釣りを楽しむ分には、高級な装備を求める必要はありません。
・エサ取りに強い
クロダイを釣るときに厄介なのが、他の魚…要はエサ取りです。
フカセ釣りなどは本命のつけ餌がむき出しのため、工夫をしない限りエサ取りの餌食になってしまいます。この工夫が一苦労。
フカセ釣りはエサ取りとの戦いといっても過言ではありません。
しかし、ダンゴ釣りは本命のつけ餌はダンゴに隠れています。ダンゴはつけ餌をそのままでも守ってくれますので、特別な工夫は特に必要ありません。
・魚の警戒心が薄い
基本的に魚は岸に近ければ近いほど警戒しています。
しかし、紀州釣りは落とし込みと違って、岸の際を狙うわけではありません。
一般的には5~7メートルほど離れた沖を狙います。よく「畳を縦にして2~3畳分離れた位置」などと表現されますね。イメージしやすいからだと思います。
遠くではないが、きわでもない位置。
しかも海底に寄せてますので、釣り人の姿は魚から見えにくい。
結果、魚の警戒心は薄れ、釣りやすくなります。
まとめ
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投げたダンゴは無駄にならない
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潮の流れを読む必要がない
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メインステージが港や堤防
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高い道具を揃える必要がない
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エサ取りに強い
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魚の警戒心が薄い
以上がクロダイを釣ってみたい初心者へ、紀州釣りをすすめる理由です。
もっと簡単に言うと、「フカセや落とし込みより簡単だから!」です。
まあ、あくまで八幡的にはですが・・・
釣り場のポイントは自分で作るので、シビアな場所取り合戦に参加する必要もありません。
初めての1匹を狙って手にするのにこれほど適した釣法もないと思います。
一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
八幡でした。