スマホカバーを初めて作成した時、迷ったことがいくつかありました。
その中の一つが、「どのケースがいいのか?」ということです。
どうも、八幡です。
レザークラフトでスマホカバーを作成する時、本体を収めるケースは買わねばなりません。
しかし、ケースには硬さや素材により色々な物があります。
レザークラフトにはどんなケースが向いているのか、ちょっとまとめてみました。
ケースの種類と素材
ハードケース
文字通り「硬い」ケースです。
柔軟性はほとんどなく、グニャグニャ曲がりません。
素材としてはポリカーボネートや木材、アルミなどがあります。
ポリカーボネート
ポリカーボネートはハードケースの代表格。
素材欄に「PC」と書かれています。
一般的にハードケースで、木材や金属でないなら、ポリカーボネートだと思っていいでしょう。
透明度が高く、印刷もしやすいのでデザインも豊富。
強度も高く、本体を傷から守ることができます。
ただし、柔軟性に乏しいため、衝撃はあまり吸収できません。
また耐久性以上の負荷がかかると割れてしまうことが弱点。
ソフトケース
こちらも文字通り「柔らかい」ケースになります。
素材によって差はありますが、曲げることができ、力を抜くと元の形状に戻ります。
素材としては「シリコン」や「TPU」が多く使われております。
シリコン
シリコンは一般的なケースの中では一番柔軟性があり、グニャグニャしています。
その分衝撃から本体を守ってくれます。
柔らかい分、着脱がしやすいですが、ポケットやカバンの中でケースがズレやすいというデメリットもあります。
素材の表面は滑りにくく手になじみますが、ほこりや汚れも付きやすいです。
キャラクターなどを模した立体的なデザインなどに、よく使われる素材です。
TPU
TPUは「熱可塑性ポリウレタン」というプラスチックの一種。
ウレタン樹脂とも呼ばれたりします。
ポリカーボネートより柔らかく、シリコンより硬い...中間に位置するTPU。
プラスチックでありながら柔軟性と弾力性を持ち、シリコンのように衝撃を吸収してくれます。
しかも、傷にも強いため、ソフトケースの素材として代表格となっています。
ポリカーボネートの弱点だった「ケースの割れ」もなく、シリコンの弱点だった「ケースのずれ」もありません。
透明度も高いですが、経年や日光により黄ばみがみられ、薬品などで変色してしまいます。
レザークラフトに適したケース
ここからは八幡の個人的な見解です。↓
レザークラフトに適しているケースとしては2つ。
ハードの「ポリカーボネート」とソフトの「TPU」。
スマホカバーの作製過程…特にケースをどのように革に取り付けるかにより、どちらの素材がいいか決まってきます。
接着剤でケースを取り付ける場合
ポリカーボネートのハードケースが適しています。
革とケースが剥がれにくい。
もちろん革の接着面を荒らしたり、ケース面を脱脂したり、接着強度を上げるため工夫します。
同じように工夫したポリカーボネートとTPUを比べると、TPUの方が剥がれやすかったです。
TPUは軟らかい分、局所的に力がかかり、剥がれやすいのかもしれません。
ケースを縫い付ける場合
縫い付けるならTPUのソフトケースをおススメします。
TPUは縫い付けのための穴を、パンチで簡単に開けることができます。
ハードケースでもキリやミニルーターなどで穴はあけられますが、バリなどを取り除く必要があり手間がかかります。しかも穴をあける時に、ケースが割れてしまう可能性もあります。
その他の加工がある場合
その他の加工がある時も、TPU素材のケースをおススメします。
例えばカシメで革とケースを取り付けたいのなら、柔軟性があり割れないTPU素材が適しています。
柔軟性があってもシリコンでは強度が足りず、フチが切れてくるでしょう。
またケースの一部を切り取ったりするときも、TPUならカッターで切ることができます。
まとめ
レザクラに適したスマホケースをまとめると、次のようになります。
- 接着剤を使用する場合~ポリカーボネート製のハードケース
- 縫い付ける場合~TPU製のソフトケース
- その他の加工がある場合~TPU製のソフトケース
ちなみに透明なケースを選ぶと、接着や加工の痕が透けて目立つため、なるべく色付きのものを選ぶのをおススメします。
気にしてないと、なぜか「クリア」を第一選択してしまうんですよね…
なぜだろう?
では、楽しいレザクラライフを!
八幡でした。