今年も春めいて来ました。
雪解けが落ち着いたら、人との接触が皆無の山奥へ向かうでしょう。
どうも、八幡です。
山奥へ向かう理由は、もちろん渓流釣りをするためです。
ここ十年間、八幡の春はそんな感じ。
八幡の渓流釣りは民家が途絶える渓流域から、岩がゴロゴロしている源流域までを主戦場にしています。
同胞の渓流釣り師が一番入る場所ですね。
そんな八幡が、初期のころから現在まで使用している竿がダイワさんの「清瀬」です。
初めての渓流竿なら、八幡は6m級の「清瀬」をおススメします。
とりあえず渓流釣り始めてみたい。
渓流で餌釣りを始めたけど、竿が合わなくて困っている。
この記事はそんな渓流初心者さんに向けて書いています。
渓流釣りを長年続けてきて「釣り味を深く味わうには・・・」「○○製の竿はカーブの曲線が美しい・・・」 とかいう玄人さん向けの記事ではありませんので悪しからず。
渓流釣りと「釣り方」
渓流釣りとは、一般に河川の上流域で行う釣りのことで、メインターゲットがヤマメやイワナなどの渓流魚。
ウグイやオイカワなどの魚が生息する中流域の釣りは「清流釣り」または単に「川釣り」と呼んだりします。
渓流釣りには「餌釣り」「ルアーフィッシング」「フライフィッシング」「テンカラ釣り」など大きく分けて4つの釣り方があります。
「餌釣り」
4つの釣り方の中で唯一、生き餌を使う。
リールなどの無いのべ竿に仕掛けを直接結び、餌を付けた針を川の流れに乗せて獲物を狙う釣り方。
浮きなどは使わず、仕掛けに結んだ目印の動きでアタリをとる。
餌が生きているので、他の釣り方より比較的簡単に釣れる。
ただし射程が短い。
「ルアーフィッシング」
ルアー(疑似餌)で狙う。
魚を模した疑似餌を泳がせ、ターゲットを誘う。
ルアーにはスプーンやミノーなどの種類があり、重さ・色・模様等が豊富。
ルアーを投げる(キャストする)ことになるので、射程は長いが、枝がかりや根がかりに注意。
キャストするスペースも必要となる。
「フライフィッシング」
疑似餌を用いるが、こちらは羽虫を模した「毛ばり(フライ)」で狙う。
羽虫が水面を飛び回る姿を模すため、竿やリール、ラインなどが特徴的。
慣れてくれば、遠距離のポイントまで狙えるようになる。
ただし、ラインが空中を舞うように動くため、広い空間が必要で釣り場を選ぶ。
もっとも、技術が必要な釣り方。
「テンカラ釣り」
こちらも毛ばりを用いる釣り方。
和製フライとでもいうべき釣り方で、リールが無いのが特徴。
リールが無いので、射程は竿+ライン分となり比較的短い。
射程が短い分、見切られやすく魚とは1発勝負。
ランガン向き。
餌釣りと同じく、昔からある伝統釣法。
初心者向きの釣り方は…
初心者であれ、自分の興味のある釣り方を選ぶべきです。
興味が無いとやってても楽しくないですから。
「釣り方より、釣果に興味がある」「釣れてなんぼ」という初心者の方におススメするのはやはり餌釣りです。
生きている餌の分、魚の方から興味を示してくれますからね。
ルアー等の疑似餌は生きている演技が必要ですから、より釣り師の腕が問われます。
ルアーやフライは高い技術が必要なためゲームフィッシュと呼ばれたりもします。
決して、餌釣りに腕が必要ないということではないですよ。
あくまで比較して身につけやすい、釣果に繋がりやすいのが「餌釣り」だと思ってくださいね。
そんなわけで、とりあえず渓流釣りを始めてみたい!とりあえず魚を釣ってみたい!という方は「餌釣り」を改めておススメします。
渓流竿に求められる性能
では、渓流釣りで餌釣りを始めてみるとして、どんな竿を選べばいいのか?
渓流で求められる性能は大まかに「長さ」「硬さ」「重さ」「調子」「仕舞寸」の5つ。
「長さ」はそのまま射程になります。
長ければ長いだけ、遠くのポイントまで探ることができます。
しかしその分、障害物に引っ掛かりやすく、取り扱いが難しくなります。
「硬さ」は竿の反発力に関係します。
一般的に超硬調~中硬調までの硬さにわかれます。
硬ければ、かかった魚を寄せやすく一気に引き抜くことができます。柔らかければ、餌の違和感が減るため食い込みが良いとされます。
「重さ」は何気に重要。たった100g、200gと思うなかれ。
5m竿、6m竿を伸ばした時の重さは、10倍にも20倍にも感じます。
これを「持ち重り」といいます。
重いと操作性が悪いばかりか、持っていられず、釣りどころではなくなります。
軽ければ軽いだけ良い。
「調子」は竿が大きく曲がる位置の事。
先端が大きく曲がるのを先調子、真ん中付近が曲がるのを胴調子、その中間を中調子と言います。
早合わせが基本の渓流釣りは先調子~中調子が良いとされています。
「仕舞寸」とは竿を縮めた時の長さ。
ランガン時の携帯性に関わってきます。
藪漕ぎや高巻きなどをする可能性がある限り、両手はフリーにしたい。
竿の仕舞寸はリュックに入る長さが理想。
「清瀬」おススメのポイント
ポイントを抑えたうえで、清瀬のスペックを見てみましょう。
- 「長さ」 ~6.2mー5.7m
- 「硬さ」 ~硬調
- 「重さ」 ~167g
- 「調子」 ~7:3調子(中調子)
- 「仕舞寸」~53.6cm
この竿を推す最大の理由はバランスが良いから!!
八幡が渓流竿に求める性能に順番をつけるとすれば、1番目に「長さ」。2番目に「重さ」です。
6mは本来本流域で用いるべき長さ。
八幡はこれを源流~渓流域で使います。
6mあれば、多くのポイントでブッシュに姿を隠したまま竿だけを伸ばし、餌を流し込めます。つまり魚の警戒範囲外から仕掛けることができるからです。
これだけで、源流域のイワナは相当釣りやすくなります。
5m級ではやはり少し短いですね。
体感的には、たった1mで隠れられるポイントが半減です。
他にも6m級で安い竿は色々ありますが、まず重い。
6m以上で200gもあれば、重すぎて釣りになりません。
重くても150g前後で納めたい。
その点、清瀬は167gでギリギリセーフ。重く感じるものの片手で扱える範囲。
他にも「硬調」で「中調子」。これらも許容範囲。
仕舞寸は問題なしの53.6cm。
つまり求められている性能を満たしているなかで、最もコスパが良いのがダイワの清瀬なのです。
どうしても釣具はシマノさん派。
また、糸絡みのトラブルを少なくしたい。
という方はシマノさんの「*天平(てんぴょう)」をおすすめします。
若干値段はあがるものの、求められている性能を満たしていますし、さらには糸絡みを軽減する「マイクロまわりリアン」を搭載しています。
まとめ
- 初心者には「餌釣り」が比較的簡単。
- 渓流竿には「長さ」「重さ」「硬さ」「調子」「仕舞寸」が求められる。
- 6m級の渓流竿は戦略的に有効!!
- 6m級の渓流竿で求められている性能を満たそうとすると、ダイワ「清瀬」に辿り着く。
また、上の性能の竿が欲しくなった時、「清瀬」なら十分以上にサブ竿としても活躍してくれるでしょう。
ホームセンターでは安価な渓流竿が売られていますが、そのほとんどは重く、役に立ちません。
無駄物買いにならないよう、しっかりと検討してくださいね。
八幡でした。