「最初の1本は何にしましょう?」
「とりあえず生で」
と、答えたアナタは大人ですね。
飲み会ならそう答えます。
どうも、八幡です。
ですがここは延べ竿の最初の1本は何にしましょうか、という話です。
皆さん、わかってますよね。
すみません。
とりあえず先に…
最初の1本としておススメするならこちら「シマノ・天平」
この記事は
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渓流釣りに興味のある方
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渓流釣りを始めて間もない方
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延べ竿の購入を検討している方
などに読んでいただけると嬉しいです。
延べ竿とは
延べ竿はリールを使用しない(使用できない)竿のこと。
伸縮できるよう振出式になっているのが一般的。
ラインは、リリアンと呼ばれる穂先の先端部分に結んで使用します。
したがって>使用できるラインの長さは、竿の全長によって決まります。どんなに長くても竿の全長+1mが限界です。
竿は先端から「リリアン」「穂先」「元竿」「竿尻」「下栓」で構成されています。
- リリアン~ラインを結びつける部分。
- 穂先~リリアンが付いている一番先端の竿先。これから下は番号で呼ばれます。2番節3番節…となっていきます。
- 元竿~振出の竿はこの中に全部入っている、一番外側の太い竿。手でもつ部分でもある。
- 竿尻~元竿の下の部分。この下端に下栓がついている。
- 下栓~竿の下の栓部分。これが無いと、中の振出式の竿部分が全ておちてしまう。
延べ竿の選び方
渓流釣りで使用する延べ竿は、渓流竿ともよばれます。
渓流竿を選ぶときは幾つかのポイントがありますので、説明していきたいと思います。
- 長さ~釣り場に合わせる
- 重量~軽いほうがいい
- 調子~先調子と胴調子
- 硬さ~パワーに関係
- 仕舞寸~移動の利便性
1、長さ
長さは釣り場の川幅に合わせるのが基本。目安としては以下の通り
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川幅の広い本流域では10〜7m
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竿支流域や渓流域では6〜4m
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川幅の狭い源流域は4m以下
長すぎると操作性が損なわれます。短いと狙ったポイントに届きません。
本流域では扱える範囲で、長いに越したことはないです。
しかし上流にあがるほど、やぶ等の障害物も増えるため、長すぎると邪魔になり取り回しに苦労します。
短いと狙える範囲が狭まりますし、狭まると自分の存在が魚にバレてしまいます。
悩ましいところですね。
したがって>川幅に合わせて、竿の長さを選ぶ必要があるのです。
2、重さ
重さは竿が長くなればなるほど重要です。
八幡は竿の長さやパワーが同じなら、確実に軽い方を選びます。
軽いは正義。
また>竿の重さが同じでも、長くなればなるほど竿が重く感じます。
実際、同じ重さでもかかる力は変わってきます。
小、中学校で習う>「支点・力点・作用点」…「てこの原理」ですね。
力点である穂先と支点である竿を持つ手の位置が離れれば、それだけ大きな力が力点にかかります。竿の自重だけでかなりのものです。
これを「持ち重り」といいます。
八幡のサブ竿である緑渓は5mで212gですが、常時伸ばしているわけでもないのに一時間持ちません。腕が疲れます。
メインの清瀬6m167gのほうが明らかに疲れません。
中には持ち重り対策のため、ワザと竿尻に重りをつける釣り師もいるようです。
まさに「てこの原理」ですね。
全体の重量は重くなっても、作用点重りをつけることで、力点の力を打ち消しているわけですね。
八幡は試したことがないのでわかりませんが、理屈はあってる。伸ばしたときの負担は減るはずです。まあ、全体の重量は増えるんですけどね。
3、調子
竿における調子とは、魚がかかったとき竿のどの部分まで曲がるのか、ということをあらわしています。
主に言われるのが「先調子」「胴調子」「中調子」ですね。
「先調子」2:8
主に先端部分が曲がります。曲がり範囲が小さいので、>当たりがあったらすぐに合わせる「早合わせ」に向いています。
また曲がりが先端部分に集中するため、当たりの>フック時に魚を深みや左右へ逃しにくく、ラインが擦れると困る時に使用します。ファイト時も魚の動きを制限しラインの根ズレ防止に役立ちます。その分>竿による衝撃吸収率は悪いため、弱いラインを使っていると引っ張り力によるブレイクの可能性があがります。
「胴調子」4:6
竿の中ほどまで曲がります。大きく曲がるので「早合わせ」には不向き。曲がりによって違和感が少ないため、餌を飲ませきってから合わせる「遅合わせ」向き。
大きく曲がるので、当たりの>フック時は魚に針が弾かれにくいです。また>竿全体で魚の力を吸収できるため、ラインブレイクを防止し、大物とファイトがしやすい利点があります。
「中調子」3:7
先調子と胴調子のちょうど中間に位置します。なので「中」調子。
良く言えばいいとこ取り。悪く言えばどっちつかず。
八幡が渓流で好んで使うのは先調子。というか、>渓流は早合わせが基本です。
また渓流釣り師あこがれの尺超えの大物でも、よほど細いラインを使用していない限り、竿での衝撃吸収率の悪い先調子でも大丈夫です。
4、硬さ
渓流竿では硬さはだいたい4種類に分かれます。
硬いほうから「超硬(硬硬調)」「硬調」「硬中硬(中硬硬)」「中硬」となります。
硬いほうが竿の反発力が高くパワーがあり、魚を強引に寄せることが出来ます。軟らかいと反発力が低いため、魚が違和感を感じにくく餌を飲ませやすいメリットがあります。
「超硬」
一番硬い竿で魚をかけたときに、そのパワーで魚を水から一気に引き抜くことが可能です。足場が悪い源流域では魚とやりとりするよりも、強引に寄せることも必要になってきます。>超硬は源流域向きであるといえます。
また竿が硬いため、餌に違和感が生じやすい。つまり餌が飲ませにくいデメリットがあります。
「硬調」
二番目に硬い竿。この硬さでも魚の大きさによって、水から引き抜く「ブッコ抜き」が可能。>全流域をカバー出来るオールラウンダー。
竿の硬さにしなやかさが出てくるため、餌の振り込みや食い込みが適度に良くなっている。
「硬中硬」
軟らかさが目立つ。渓流域~本流域での使用が適している。
餌の振り込みや食い込みが良くなり、狙った初心者でも位置に餌を置きやすい。
「中硬」
一番軟らかい竿。本流向き。
パワーはないが竿がしなりやすく、魚が暴れるエネルギーを吸収しやすい。そのため>ラインの負担が減るため、細仕掛けをつかいやすい。
しかし魚を寄せるパワーは不足しているため、足元に寄せてくるのに時間がかかり、ランディングしにくい。
八幡のおススメは「硬調」もしくは「超硬」。
硬調ならオールラウンドで使用が可能で、寄せるパワーと餌の飲ませ具合が両立できている。超硬でのブッコ抜きも渓流釣りの魅力。
5、仕舞寸
仕舞寸とは、竿を一番縮めた時の長さのこと。仕舞寸もいがいに重要です。
なぜなら7m以上の本流竿の仕舞寸は、1m以上になるものが増えてきます。さすがに源流域で仕舞寸1m以上の竿を持ちながらの移動は困難です。
すなわち仕舞寸は移動のしやすさに関わってきます。
本流域~支流域でしか釣りをしないのであれば1m以上でも困りませんが、>源流域まで考えにいれると55cm程度までに抑えたいところです。この程度ならリュックに入れて背負うことも出来るからです。
最初の1本におススメ渓流竿
以上の項目を考慮し、初心者向けの1本を考えると、最初にあげた1本に行きつきます。
最初の1本には「汎用性の高い5m、重さは軽いほうが良く、硬調で先調子」がオールラウンドで練習にも最適ではないでしょうか。
これに価格も考慮しとりあえず3つほどあげてみました。
「1万円付近」の価格帯
・シマノ「天平」
シマノさんの「天平」長さは5.3m、重さ110g
長さと重さがクリアーされれば次に不満が出るのが「糸絡み」ですから。
現場での糸絡みはストレス以外の何物でもありません。
せっかくの渓流釣り。
ストレスフリーで楽しみたいですよね。
・ダイワ「清瀬」
シマノさんの「天平」もダイワさんの「清瀬」も「1万円」程度の価格帯
少し高いかもしれませんが、>上位版に移行したくなった時にサブとしても十分に威力を発揮できる1本だと思います。
「一万円未満」の価格帯
・ダイワ「リバティクラブ万能小継」
ダイワさんの「リバティクラブ万能小継」
長さ5.3m、重さ164g
多少重いですが、成人男性は使用できると思います。
それでも長時間はキツイかも・・・
これ以上重い竿は避けた方が無難です。八幡のサブは重すぎです。
リバティは目立った特徴も目立った欠点もないというところ。
傷がつきやすい源流域で使用すると考えると、コスパ的に良質だと思います。
後々サブで使用することまで考慮するなら、性能の良い「天平」か「清瀬」。
壊れるかもしれないことまで考慮するなら、コスパの良い「リバティ」。
と、言ったところだと思います。
いかがでしたか?
使用していくと自分にあった竿が出来てくると思います。
丁寧に、でもガシガシ使って上達してください。
八幡は現在メインの「ダイワ(Daiwa)清瀬62M」をサブに回し、もう一つ上の「シマノ SHIMANO 天平61」をメインに据えたいと考えているところ。
なかなか資金を回せないのが残念。
四葉さん、お小遣いプリーズ!
皆さんも自分に合った1本を選んでください!!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
八幡でした。
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参考にしていただけると嬉しいです。