「こんな綺麗な川なら、絶対魚いるよー」
郊外の職場に転勤になった時、澄んだ清流を見てそう思いました。
どうも、八幡です。
今考えると、その転勤も渓流釣りを始めた一因だったような気がします。
転勤になった時に見たその川は、俗にいう「本流」の流域でした。
今、八幡が渓流釣りでよく行く流域は「源流」ですが、人によってはまだ「渓流」と呼ぶ方も多数います。
では、そもそも渓流ってどこなんでしょうか?
渓流ってどこ?
そもそも「渓流」とはどこなのか?
調べて行くと「渓谷などを流れる流れの速い川」らしいです。
他の要件として岩場がどうとか、傾斜がどうとか、細かく書かれているものもありましたが、どうもわかりにくい。
単に「谷川のこと」と書かれているものもありました。つまり山間である谷を流れる川はみな渓流と言うことですね。分かりやすい。
また使われ方によっては「沢」を指す場合もあるようです。
では「川」と「沢」の違いは何なのか?
川は大きさや流れの速さに関係なく、水の流れが恒常的であるもの。対して、沢は山や緑地などの自然の中にあり、水の流れある小川である。
まとめると、
「川」〜水の流れが恒常的。人の手が入っていてもよい。
「沢」〜水は枯れる事もある。自然のままの岸を持っている。
となるのでしょうか。
沢も川の一種ではあるのでしょうが、枯れる事もままありますから「小川」という表現なのでしょう。
上記をふまえ改めて「渓流」を考えると、大きさや流れの速さなどの規模は関係ないのでしょう。
山間を流れる「谷川」で「自然の岸」があれば、「渓流」となるのではないでしょうか。
渓流の区分け
大きさなどの規模は「渓流」であることには関係ないとはいえ、渓流は規模によって呼ばれ方が変わってきます。
一般的には「本流」「支流」「渓流」「源流」という感じですね。
ですが、ここからが「本流」、ここからが「支流」とかは明確な決まりはありません。
特に人によっては同じ場所でも「渓流」と呼んだり、「源流」と呼んだりしますのでややこしいですね。
なので八幡が一般的だと思っている区分けでしか、説明できませんのでご了承ください。あくまで渓流釣りにおける区分けですよ。
「本流」
複数の川が合流して、水量も多く幅の広い川を形成している。生身一つで対岸に渡る規模では無い流域。
渓流釣り的には、山間の町中を流れている事もあり、護岸工事されている事もある。清流で渓流魚がいる事が大前提。
「支流」
本流に合流する前の上流にある川。一般的には水量が多い方が本流、少ない方が支流。
渓流釣り的には里山の田んぼの脇を流れているイメージ。場所を選べば対岸に渡ることが可能な流域。
「渓流」
支流より上流、源流より下流。
山間の渓谷を流れる流域。水量もそれなりに豊富で、流れの急な岩場と穏やかな平地の繰り返しで構成されている。
基本的に対岸へ渡りながら釣り上がって行く。渓流釣りの一般的なイメージはこの流域かと思われる。
「源流」
渓流より上流で、沢や湧水などが最初の水の流れを生んでいる。
流域のほとんどが急な傾斜となる岩場で、水量の多少の差も激しい。
川幅も狭いことが多く、水量によって対岸に渡れないことはまれ。地形により対岸に渡れない事や、釣り上がれなくなることが多い。
釣り師の間では特に「源流」と「渓流」の区分けに差がある事が多いです。
最も議論の的になるのは、人工物があるかどうか。つまり 砂防ダムや堰堤などの人工物の有無を認めるかどうかです。
極め度が高い釣り師ほど、人工物が有る所までを「渓流」としている事が多いですね。
その尺度でいくと、八幡は渓流域までしか行ったことがありません。
林道を行けるところまで車で行き、さらに2時間ほど沢を登ってから釣りを開始した事もあります。しかし、林道という人工物は無くなりませんでした。
源流域ってどこなんでしょうか?
渓流釣りとは
一口に渓流釣りと言っても、本流〜源流まで幅が広いです。
どこまでが渓流なのか、どこからが普通の川なのかも、明確な定義はされていないと思われます。
八幡の釣り大先輩が言うには
「川の流域で渓流釣りを定義するのではなく、釣り上げる狙いの対象魚で渓流釣りなのかどうかを決めたらいい」
と言っていました。
「なるほど〜」
渓流釣りを始めたばかりの八幡は、妙に納得した事を覚えています。
たとえ同じ場所で釣りをしていても、ヤマメを狙うなら渓流釣りで、オイカワやウグイを狙うなら川釣りになる、ということですね。
これなら間違いない。ケンカになりません。
渓流には色々な川幅や渓装があります。
フィールドに合わせた釣り方や装備が必要になってくる場合がありますので、気を付けてください。
まずは現在自分の持っている装備に合致したフィールドを選択し、腕を磨くのも手だと思います。
相手は自然なので事前準備と予備知識の習得は怠らないでくださいね。
八幡でした