春になりました。
また、山へ渓流へむかう季節ですね(≧▽≦)
どうも、八幡です。
渓流装備には色々ありますが、八幡が毎年持っていくかどうか迷っている装備に山刀があります。
それがこちら。
又鬼山刀・・・マタギナガサと読みます。
大学生の頃、秋田の阿仁の道の駅で売っているのを見かけ、衝動買いしました。
熊を狩る猟師、マタギの方が使う伝統的な山刀です。
当時の自分には、当然のように使用する機会などあるはずもなく、ずっと箪笥の肥やしになっていました。
渓流に行くようになっても、持ち出したことはありません。
山菜を採る程度では完璧にオーバースペック。
熊と対峙しちゃった時の最終手段ではあると思いますが・・・
武器は多い方が気休めにはなるだろうか?
現在のところ、たまーのたまに眺めているだけですね。
で、たまに持つと思うのです。
・・・冷たい。
それもそのはず。
グリップが金属むき出しなんですよね。
というのも、山刀を棒に挿すことができるように、グリップの中は空洞となっています。
棒に挿した山刀を槍代わりに使うのだとか・・・
マタギの猟師さんは頭いいですね。
とはいえ、八幡にはその必要がないので、グリップをレザー仕様にすることにしました。
・・・お試しなのでハギレで挑戦してみよう。
使用品
ハギレ
とりあえずグリップをつけるだけなら十分でした。
革紐
作成過程
先ずは型紙作成。
今回は湾曲しているので、先ずは紙をおしつけて大まかな目安をとってしまいます。
近くにあったルーズリーフを使用。
チラシでも良いと思います。
アタリをとって今度は厚紙に写します。
厚紙に写さないと革をケガけませんからね。
うん、こんなもんかな?
これをハギレにケガいていきます。
ちなみに選んだハギレはこちら。


ちなみに左(上)が吟面。
右(下)が床面。
今回は吟面ではなく、床面を使います。
なんか手になじむ感じがしたんですよね。
雰囲気にもあってそうですし・・・
ハギレなので、汚れがついてますケド、使用部分には問題ありません。
これを切り出し仮巻きしてみます。
うん、こんなもんだろ。
後は、穴をあけて革紐で結んでいくだけ・・・
穴あけするので、印は大胆につけていきます。
床面なので大胆につけないと、印を見失うので注意。
使用するのはいつもの回転式穴あけパンチ。
ちなみに穴の間隔は1.5cm。
・・・で、空けたのですが
どうみても間隔が狭かった。
仕方ないのでクロス部分は1つ飛ばしで編んでいきます。
次回は革紐の幅と穴の間隔は要検討ですね。
最後まで編み込んで完成。
簡単な工程の割には時間かかっちゃった・・・
ちなみに鞘に納めるとこんな感じ。
全体の雰囲気は崩れていません。
触った感触も良く、冷たさも伝わってきません。
革紐のクロス部分も、丁度いい感じで指の握りとマッチします。
狙ってはいませんでしたが、滑り止めにもいいなこれ。
まとめ
現在はマタギの本場、北秋田市ではふるさと納税の返礼品としてもとりあつかっているようです。
値段は高いですが…
翌年の住民税から、ある程度まかなえる仕組みなので、欲しい方は検討してみても良いと思います。
木の柄がつかない物を「フクロナガサ」、木の柄がついたものを普通に「ナガサ」と言います。
八幡がグリップをレザー仕様にしたのは「フクロナガサ」の方ですね。
菱目打ちの工程も縫う工程もないので、レザークラフトをやっていない人でも作れてしまいます。
切って、穴開けて、革紐通すだけ・・・
特別こだわりがなければ、革もハギレで充分いけます。
一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
狩猟で使われる刃物なので、十分注意して取り扱ってくださいね。
警察さんの職質にも注意です。
持ち歩く際は、山に入る直前まで鍵付きケースで保管するのが無難ですよ。
八幡でした。