スマホケースは全面ガードの手帳型派と操作しやすいプラケース派に大別されます。
僕はどちらかと言うとプラケース派です。
どうも、八幡です。
せっかくレザークラフトを始めたのだから、自分のスマホケースも作れば良いですけどね。
釣り場で汚れる事を想定すると、中々踏ん切りがつきません。
むしろ自分のでなければ、気軽に作れるんでしょう。
と言うわけで、勝手に友人のプレゼント用にスマホケースを作製してみました。
スマホを裸のまま持ち歩くのを見ていられなかった、という事情もあります。
とりあえず完成品はこんな感じになりました。
必需品
ピッグスエード
マグネット
iPhoneスマホケース
制作過程一覧
- 型紙作製&ケガキ
- 床面処理&切り出し
- 芯材の切り出し
- 芯材貼り付け
- 裏地貼り付け
- 菱目打ち
- カメラ用穴あけ
- マグネット貼り付け
- 縫い付け
- コバ処理
- ケース貼り付け
本来ならこの過程で終了のハズだったのですが、今回失敗いたしました。
何とか使える物にするための修正として、「縫い付け」から、下記の手順にシフトしております。
※10.解き
11.バネホック取付
12.縫い直し
13.コバ処理
14.ケース貼り付け
制作過程
1.型紙作製&ケガキ
今回のスマホケースは友人のiPhone8の物なので、以前作製した娘のスマホケースの型紙を流用はできません。
なのでイチからの作成です。
前回は写す面を考えていなかったため、左右反転してしまう大失敗をしました。
今回は反省を活かし、写す面を考慮に入れての作成です。
特に今回は裏地にも写す必要があるので、ケガキ作業の時も慎重に行いました。ちなみに裏地に用いたのはコチラ。
ちなみに色はライトグレーにしました。
スエードの起毛側が表です。
柔らかくて手触りも良いので、裏地にピッタリ。色の種類も豊富なので、好みの色で組み合わせを楽しんでください。
型紙のパーツ1は本体の革にも、裏地のスエードにも使用します。
裏地のスエードに写すときは、型紙も裏返してます。
3.芯材の切り出し
八幡は芯材を本格的に用いるのは初めて。
ネットを見ていくと、百均素材でも出来るらしいので、これを期に試してみます。
用いたのは百均のプラスチックシート。
ダイソーさんだと工作コーナーに置いてあるでしょう。
これを3つの部品に切り出します。
菱目打ちや縫い方の邪魔にならないよう、結構小さめに切り出します。
今回は菱目のガイドラインを3.5ミリで取っているので、芯材は7ミリの位置にくるようにしました。
カメラ穴やマグネットの部分もカットしておきます。
カッターやハサミで簡単に切れるので、微調整がしやすいです。
4.芯材貼り付け
切り出したら、まずは本体に貼り付けます。本体側はしっかりとした革なので取れてこないければ、ある程度適当で構いません。
ここでは木工用ボンドとゴジヘラを用いました。
マグネットの位置もここで確かめておきます。
5.裏地貼り付け
問題は裏地の貼り付けです。
裏地は柔らかいスエードなので、接着が甘いと、裏地が浮いてきて、仕上がりが美しくありません。
特に芯材と芯材の間は接着剤も塗りにくいので、浮きやすいので、密着できるよう注意しましょう。
ちなみに八幡は見事失敗です。
密着に注意と言いながら、この時点ではマグネット部分は貼り付けられません。
マグネットの位置がギリギリなので、菱目打ちをしてからでないと、マグネットを仕込めないからです。
本来ならここでマグネットも仕込んでしまいたいので、ベルト部分を長めに取ることをオススメします。
八幡は4センチだったので、ベルトの長さは5センチあっても良いかな。
芯材分の厚みを調節するため、裏地は本体よりひとまわり大きく切り取って貼り付けます。
貼り付けしてから余分な分を切り取りました。
7.カメラ用穴あけ
カメラ穴を開けるにはコチラを使います。
レザークラフト シェイプパンチ 41本セットスマホケース向けパンチ 収納ケース付き パンチセット 型抜き 抜き型 変形抜き型 パンチ スマホカバー 革小物 穴あけ 工具 セット
カッターで切れないこともありませんが、綺麗な仕上がりには、抜型を使用した方が間違いないでしょう。
ただ大きな穴を空けるには、力とコツが必要なので頑張って下さい。
八幡は自作の菱目打ち機を使いましたが、メキメキと音がして壊れちゃいました。
と言っても、ちっちゃい木ねじが抜ける程度ですが。
木ねじを別場所に締め直して、補強のL字金具をつけました。
木工は補修も楽で良いですね。
もう一度試しましたが、あきませんでした。
別の手で試してみます。
クランプ作戦。
板で挟んで、クランプで締め付ける…締め付ける……硬い。
手がもちません。
ここまでしても…あかねえ。
仕方ないので、カッターで切り抜きました。
う〜ん、悔しい。
別のボタンの穴ならすんなり空いたんですが…
面積の大小で違うんですかね。
8.マグネット貼り付け
裏地貼り付けのときに、ワザと残していた隙間にマグネットを仕込みます。
マグネットを差し込んで、ゴムのりで貼り付け。
ゴムのりなら剥がしやすいので、後での修正も楽。
自信が無いときはあえてゴムのりを使うのも手ですね。
ちなみにマグネットは、百均のスマホケースから取り出しました。
貼付け面を間違えないよう、マグネットに印をつけておくと分かりやすいですよ。
マグネットを貼付け、革も縫い付けて、後はコバ処理とケースの貼付けだけと言うところで、気付きました。
仕込んだマグネットではフタが止まりません。
なぜだ!?
仕込む前に2ミリ厚以上の革でも止まることは確認していたのに。
何度も試してわかりました。
革がこなれていないため、マグネットの磁力より、革の反発力が勝ってしまうんですね。
このままではどうしようもありません。
悔しいですが、マグネット初挑戦は失敗です。
縫い目を解き、マグネットを取り除いて、バネホックをつけ直します。
次こそは成功させたるぞ〜。
14.ケース貼り付け
ケースの貼付けは最後に行います。
ちなみに接着剤はボンド Gクリヤー。
透明のケースだと接着剤の塗り方の下手さが目立つので、個人的には透明以外のケースをオススメします。
もしくは幅広の両面テープで貼付けるてもいいと思います。
スタンドタイプにするなら、半分のみにしてくださいね。
八幡は見事に均一にならずに目立ってます。
写真の赤丸の部分。
スマホをハメれば見えませんが…そういう問題でもない。
完成品
何とか完成にこぎつけました。
とりあえず表と裏。シンプル!
穴あけに苦労しました。
以前の2ミリ厚のスマホケースに比べて重厚感はありません。
ただスタンドにする事も考えると、1ミリ厚の革と芯材を用いて、折り曲げ部分は革だけにする、という方法が良いのかと。
こなれて来ると、もっと使いやすくなるのかな?
まだ革が硬くて、スタンド型からもとに戻ろうとしてますが、本体を入れれば落ち着くでしょう。
まとめ
今回のスマホケース作成は色々学ぶ事が多かったです。
それだけ失敗しているって事ですけどね。
①空けてはいけない穴を空けてしまった
②裏地の貼付けはしっかりと密着させる
③ベルト部分は長さに余裕をもつ
④穴あけ方法の確立
他にもありますが、特に感じたのはこの4つ。
①空けてはいけない穴を空けてしまった
これは盆ミスです。
バネホック取付の時、思わず空けちゃいました。隠す術もなく、代わりの革もなく…しょうがないので放置。
友達にはごめんしてもらいます(_ _;)
②裏地の貼付けは密着させる
密着させないとシワが目立ちます。
うまく密着させるには要修行。
両面テープを用いてもいいかも。
芯材は接着シート付きのものを使うのもいい手かとおもいます。
③ベルト部分は長さに余裕を持つ
今回の最大の失敗。
ベルトは本体と一体型で、シンプルなデザインです。
長さは4センチ取っていましたが、これがギリギリでした。そのせいもあり、革の反発力でマグネットが役にたちません。
長さに余裕があれば、反発力も弱まるでしょうから、マグネットで止められたかも。
慣れるまで、ベルトは別部品の縫い付け型にすべきでしょうね。
それなら失敗しても、やり直しが出来ます。
④簡単な穴あけ方法の確立
こちらは要研究。
クランプ作戦は良いと思うんだけどなぁ。
毎回苦労していたらお話しにならない。
諸先輩方は簡単に空けてそうなんだけど…
色々苦労した分だけ、成長できるといいんですが。
スマホケースは機会があったら、今後も挑戦していきたいと思います。
あ、遊び心で内側にイラストをレザーバーニングしています。
色の関係でやっぱり目立ちませんね。
とりあえず喜んでもらえるといいけど…どうだろう?
八幡でした。
以前のスマホケース自作はコチラ