地元の友人から、スマホケースの作成を頼まれました。
ちょっとびっくり。
どうも、八幡です。
昨年の結婚した友人に
「結婚祝いにスマホケースでも作っちゃる」
と、言ったことを覚えてくれていたみたい。
機種変に合わせて連絡をくれました。
素直に嬉しいです。
友人の要望としては
「カードが一枚入ればOK。余裕があったら嫁さんの分も作成してほしい。」
という2点。
了解!
今の自分に出来る最大限のクオリティーで作るぞ。
ちなみに先行して完成品はこちら。
使用品
切り革(ヴィンセント)2mm厚
ヌメ革1mm
レザーコート
作成過程一覧
作成過程
1、型紙作成
今回の型紙は6パーツ。
外側になるパーツ1とパーツ3は2mm厚の革を用いて重厚感を出します。
それ以外は1mm厚。
内側になるパーツ2とパーツ4は薄くするため。
側面となるパーツ5とベルトになるパーツ6は可動性をよくするため、1mm厚にしました。
型紙の赤ラインは、コバ処理①で先にコバを磨いておくところです。
3、防汚・防水加工
まずはきなりの革にオイルを塗布していきます。
革に油の充填してツヤを出します。
レザーコート塗っちゃうと、オイルが染みていかないのでその前にね。
指の腹で塗り広げるのが良いと言われましたが、八幡はスポンジにで塗り広げました。
柔らかい布でもいいかも。
次はレザーコート を塗布します。
八幡はハケで塗りました。
二度塗り。
説明書には柔らかい布かハケで塗ると書かれています。
液体時は白いですが、乾くと透明になります。
オイルを塗らずにレザーコートのみを塗っちゃうと、革にレザーコートが染みこんで色が変わってしまうので、注意が必要です。
4、パーツ4の作成
今回のカード入れは革に切れ込みを入れて、刺していくタイプ。
要望は1枚でしたが、もう1枚入れれるようにしました。
サイズ的にはもう2枚…合計4枚までならカード入れを作成できた感じがします。
今回は下にハートを入れたかったので、2枚まで。
切れ込みの始点終点はパンチで開けると、その後革が切れにくくなります。
5、カード入れ作成
今回のスマホケースのキモ①「カード入れの機能部分」を作成していきます。
材料はコチラのラミネートシート。
アイロンでくっつけて、硬くしたものを切り出しました。
これら3枚を段階的にずらして、下辺のみ接着します。
貼り付け位置を間違うとカードが入らない・収まらない事態に陥るので注意してください。
ラミネートの大部分はパーツ4の革で隠れるので、接着位置をペンで印付けてもOK。
今、貼り付けるのは下図の青円の部分です。
仕組みを図解するとこんな感じ。
横から見た断面図になります。
ラミネートの隙間にカードが収まることになります。
これを過程11でパーツ4と貼り付けます。
今、貼り付けないのは、ラミネの淵が菱目打ちをするラインとギリギリのため。
余裕があるなら貼り付けても構いません。
10、金具取付
ストラップ取付けのために、今回はハトメを付けることにしました。
これが何気に苦労することに。
というのも、今回ハトメを取り付けるパーツ5は1mm厚。
用意していた片面ハトメを取り付けようとすると、金具が浮いてしまいます。
ためしに裏地を付けてもやっぱり浮きます。
試行錯誤の結果、両面ハトメを用いることにしました。
両面ハトメなら革が薄くても使用できます。
推奨幅は1~2mm。
11、カード入れ貼付け
過程4、5で作成したパーツ4とラミネのカード入れ機能部分を貼り付けます。
はみ出さないように慎重に。
貼り付けはGクリアを使用。
貼り付け位置は前図の赤矢印を参考にしてください。
14、ケース貼付け
最後の貼付けもGクリアを使用。
でもその前にアルコールで脱脂します。
一応、革の方もアルコールで拭きます。
…が革にはレザーコートが塗ってあるので意味あるのかな?
貼り付けは強力両面テープ(屋外用)。
カメラ穴付近は接着剤で対応しました。
圧着させて…
かんせーーーい!!
完成品
厚みの丁度いい黒色の外側。
側面はきなり革で、経年変化が外からでも楽しめるようにしました。
結婚祝いの品なので、ワンポイントでハートをあしらいました。
カードは2枚入ります。
カード入れ部分はサイズ的にもっと増やせます。
ラミネートシートで厚みが気になる場合は、布地を使用すると良いでしょう。
今回のキモ②は側面に1mm厚の革を使っていること。
そのおかげで、反対側まで折り曲げが可能です。
電話する時もこれで楽ちん。
動画を見る時のスタンドにするのも楽ちん。
2mm厚の一枚革で作成した娘のスマホケースは、厚みのせいかスタンド型にするのがきつかったですから。
カード入れ部分を下にすると角度が緩やかになります。
ただスマホを入れると荷重に耐えられないかも(;・∀・)
その場合はベルト部分の革の厚さを1mm→2mmに変更すると大丈夫でしょう。
これで友人分のスマホケースは作成できました。
次はお嫁さんの分。
色違いのセットにしたいので、基本の作りは変わらないでしょう。
んでも、革が無いなぁ。
ちょっと買ってきます!
八幡でした。