「渓流釣りって危険じゃない?」
何回か聞かれましたねぇ。ええ、色々危険です。
溺水に熊に滑落・・・
でも渓流釣りでもっとも身近な危険は「滑ること」です。
そのために重要なのがウェーディングシューズですね。
どうも八幡です。
沢を渡っている途中で滑ってしまっては溺れる原因になりますし、坂を登っている途中に滑ってしまっては滑落の原因になります。
熊に出会ったときに滑ってしまっては・・・
色々とアウトですねε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
間違いなくウェーディングシューズは重要な装備です。
今回はそのウェーディングシューズに、焦点を当ててみたいと思います。
不意な事故を防ぐにはまず足元から!
ウェーディングシューズとは
水辺で活動する釣り師を支えるシューズです。
水辺で少しでもポイントに近づきたい、海や川に立ち入って水に浸かりながら釣りをする、濡れるテトラポットの上でも釣りをしたいなど、様々なシーンに活躍します。
シーンにあわせて、様々な靴裏(ソール)があり、滑らないよう工夫されています。
一口にウェーディンシューズと言っても、ソールの種類や各メーカーさんによってその特徴が違います。ウェーディングシューズは自分の行う釣りや活動を想像し、そのシーンにあったシューズを選ぶ必要があります。
まずは「ソール」を選びましょう。ソールはその種類により、得意とする場所がありますのでマッチしたものを選んでください。渓流釣りならまずは「フェルトソール」が良いと思います。
ソールを選んだ次に軽さや丈夫さ、履きやすさなどの各メーカーや商品のの特徴を見て選択すれば良いと思います。
- 水辺で滑らないよう工夫されたシューズ
- 活動シーンに合わせたソールを選択すること
- 他に必要な機能を考慮して選ぶ
ソールの種類と特徴
ソールの代表的な種類は「ラジアル」「スパイク」「フェルト」「フェルトピン」です。
ラジアル
ラジアルはいわゆる「ゴム底」の靴裏。ゴム製やラバー製といった方が分かりやすですかね。このソールは堤防などの安定した足場の場所や、傷がついては困る船やゴムボート上などに適しています。他のソールに比べ減りが遅く耐久値があります。しかしゴム製のため、使用していなくても経年劣化は避けられません。
水濡れには弱く滑りやすくなり、足場が不安定になる川や磯、テトラポットの上には向いていません。
スパイク
スパイクはラバー製の靴底に金属製の金具がついています。多分、皆さまが想像した通りの「スパイク」です。
ラバー製の靴底にスパイクのピンがついているため凹凸ができます。その凹凸が地面にかむことで滑りにくくなります。地面にも凹凸が多い磯場などに適しています。山道や山の斜面にも向いています。
反対に地面に凹凸が少ない堤防やテトラポット上では接地面が少なくなり、グリップが効かないため向いていません。また苔や藻の生えている川底や岩の上などにも向いていないです。
またスパイクを支えるラバーに負担がかかりやすく、耐久性は低いです。定期的な買い替えは必須です。
フェルト
フェルトソールは靴底にフェルトがついています。手芸で使うあの「フェルト」です。
フェルトで滑りにくくなるの?と思うかも知れませんが、苔や藻のついた水辺では一番の効果を発揮します。フェルトの繊維が苔や藻と絡みつき、滑りにくくなるのです。苔や藻の生えている川や海をウェーディングする場合に向いています。また軟らかいソールのため接地面積が広く、丸みを帯びているテトラ帯にも有効です。
泥や砂地などを踏むとフェルト繊維の間に入り込み、藻などに絡めなくなるため滑りやすくなります。
またフェルトソールは軟らかいため、削られやすく消耗しやすという欠点もあります。
フェルトピン
フェルトピンはフェルトとスパイクのいいとこどりです。フェルトソールにスパイクが植えこんであります。苔や藻の生えた川底や凹凸の激しい磯場などにも対応できるソールです。
しかし、藻の上にピン部分であがってしまうと滑ることもありますし、磯場ではフェルトの消耗が激しくなります。
オールラウンダーではありますが、沢ならフェルトソール、磯場ならスパイクソールの方に分があります。
各メーカーのおススメウェーディングシューズの特徴
ウェーディングシューズに求められる機能
- 滑らない
- 足の保護
- 靴紐の固定方法
- 軽さ、歩きやすさ
- 脱ぎやすさ
以上の項目すべてを満たすものを買う必要はありません。
ただしシーンにマッチした「滑らない」ソールを満たしたうえで、自分に必要な他の項目を選択してくださいね。
リトルプレゼンツ ライトウエイトWDシューズ
消費者目線のコスパの良い商品を提供してくれるフィッシングメーカー。
フェルトソール。10,000円程度とウェーディングシューズでは安い価格帯ながらも、必要な機能を有した優秀な商品。
しっかりした作りなのにソール全体が軟らかいため、地面との接着面が増えグリップがききます。410グラム程度と軽さも手伝って、長距離の歩きにも対応。
靴紐に関しては結びをしっかりしておく必要が出てきます。
ウェーディングシューズの八幡的スタンダード。1足目で迷っている初心者にはこちらをお勧めします。
シマノ ジオロック・フェルトピン・ウェーディングシューズ
王道シマノさんのウェーディングシューズ。
フェルトピンソール。17,000円程度で価格帯としては中盤帯。
フェルト部分には溝が仕込んであり、屈曲しやすく地面への密着具合が向上している。
透湿防水素材「DRYSHIELD」を用いて、快適な履き心地を追及してくれています。沢に直接立ち入らない方にはありがたい機能。
足の甲までしっかりと締め付けられるのは、足元が不安定な渓流では転倒防止につながるでしょう。
ダイワ ウェーディングシューズWS-2201C
シマノさんと並ぶ2大メーカー。
フェルトソール。13,000円程度の価格。
ハイカットシューズは弱点として着脱がしずらいですが、サイドファスナーがついており着脱もスムーズ。
EVAのミッドソールを使用しており、衝撃吸収と軽量化が図られています。ウォータースルーシステムという水抜き機能もついています。
屈曲性が高く軽量化が図られているので、長距離釣行になりがちな源流域でも活躍するでしょう。
フォックスファイヤー ストーンクリーパーFウェーディングシューズ
1982年からはじまったフィッシングメーカー。実践経験を商品にフィードバックしている。
フェルトピンソール。20,000円程度のちょっとお高め設定。その分、各部に各機能がついています。
フェルトピンソールは最低限のつま先とかかと部分のみで渓流向き。サイドファスナーがついて着脱がしやすくなっています。ソールには指の曲がりに気を使ったソールカットが入れられています。
足にフィットするよう厚さの異なる2種類のインソールが付属し、履き心地が快適になるよう配慮されています。
コーカーズ デビルズキャニオン
がまかつ ウェーディングシューズ(ワイズ3E)
1955年創業。現在は日本から世界展開している高品質の釣り具メーカー。
フェルトソール。価格は15,000円程度。
日本人の足に合う3Eタイプ。着脱のしやすいマジックテープ式。
靴内への小石や砂の侵入を防ぐためのクロロプレン製のレッグガードがついており、足首保護にも一役買っています。軽量で釣行の疲れが溜まるのを防ぎます。
阪神素地 SW-271ウェーディングシューズ
フィッシング関連商品とフットウエアー関連商品を提供しているメーカー。
フェルトソール。価格は10,000円程度。
ソールをフェルト、ラバー、スポンジの多重構造にすることで砂が入らない水抜きシステムを確立している。他にも快適になるよう、軽量ファイバーシャンクを土踏まず部分に配置し、歩行時の衝撃を分散するよう作られています。
足首部分には砂の侵入を阻むレッグガード、つま先には保護のためのトゥガードがついています。センターチャックで着脱もしやすい。
いかがでしたか?
活動シーンや自分に合ったシューズを履くことで事故を防ぎ、危険を回避することが出来ます。この機会に購入を検討してみてはどうでしょうか。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
八幡でした。
参考にしていただけたら幸いです。