「これは何のために使うアイテムなの?」
そう釣具屋で悩んだことがある八幡です。
釣りが趣味の方、結構ありますよね?
ジャンルの違う釣りは使う道具が全く違う。
使い方が想像つかない道具もしばしばあります。
釣具屋のワカサギコーナーではワカサギアンテナも悩みましたし、今回焦点をあてる可変アダプターも悩んだアイテムの一つです。
いや、リールと穂先の間につけるんだ、と言うところまではわかりましたヨ。
ただ効果が想像できませんでした。
手巻きリールに可変アダプターはなかったですもん。
今回はそんな
・可変アダプターってなに?
・釣り場で穂先を下向きにしてる人みたんだけど、なんで?
・可変アダプターは知ってるけど、購入するか迷ってる。
という方に読んでいただけると嬉しいです。
可変アダプターとは
可変アダプターは穂先の角度を調整するアイテム。
通常ならば水面に対して水平・・・横になっている穂先を下方向へ斜めにするためのアイテムです。
これだけのアイテムがどのような効果を持っているのか見ていきましょう。
高い商品になると3000円を越すものが出てきますからね。ちゃんと効果を知って、購入判断の目安にしていただけると幸いです。
可変アダプターの効果は
1、当たりの増幅・ライン微調整の補助
2、視野内に水面、ライン、穂先を納めやすくなる
3、合わせのタイムラグの減少
といったところでしょうか。
1、当たりの増幅
可変アダプターは当たりの増幅というか、穂先の持っている一番当たりの出やすい角度・・・小さな振動に反応できる角度に調整するためのアイテムです。
前回の「当たりの可視化」で、穂先の先端が曲がるようにラインを微調整して当たりが出るようにと書きました。
この穂先が少し曲がるようにという部分が、文字通りの曲者(くせ者)です。
少し曲がっているということはラインを張るためとはいえ、その分穂先の持っている当たりを表現する能力をわずからながら使っている事になります。例えば屈曲能力100%中の30%を使っているとしましょう。(これ以降出てくる数字は便宜上のものです)
可変アダプターは水面に対して垂直に近くすることで、ラインを張ったまま、穂先の屈曲能力の30%を消費していたものを10%に抑えることができます。
結果として、20%分当たりが増幅するというメカニズムです。
「じゃあさ、穂先が曲がらなきゃいいんなら、重しがかからないようにして、穂先を水平にすればよくね?」という考えは違いますよ。
重しがかからなくなると、ラインがピンと張らなくて当たりの振動が伝わりませんから。糸電話の糸が張っていないと、音の振動が伝わらないのと一緒。
また可変アダプターは小刻みな角度調整が可能なので、このラインの張り具合も同時に調整できるのです。
2、視野内に「水面ーラインー穂先」を納めやすくなる
可変アダプターで角度を下斜めにすると、当然穂先が水面に近くなります。
その結果「水面ーラインー穂先」をひとつのフレームとして、視界内に納めやすくなります。
八幡知り合いのある猛者ベテランさんは「水面直下にあるラインのたるみと穂先の動きで当たりをとる」と言ってました。
ラインがたるんだらダメなのではと尋ねたところ、猛者ベテランさん曰く「表面張力によりどうしても水面直下のラインはわずかにたるむ」のだそうです。
八幡には未だによくわかりませんが、とりあえず「水面ーラインー穂先」を視界内に入れて修行中です。
猛者への修行のためにも可変アダプターは必要なようですね。
この2番の項目は、その猛者さんに教えていただきました。
3、合わせのタイムラグの減少
当たりがあったら、即座に合わせます。この時、ワカサギが針にかかることもあれば、針にかからないこともありますよね。
可変アダプターは、この「かからない」を少なくする効果もあります。
当たりがあり、合わせたとします。
可変アダプターなしの場合、穂先は水平からのスタート(0度)ですね。穂先が曲がる角度は最大90度。水面に垂直です。
可変アダプターありの場合。下斜め45度からのスタート。この場合、穂先が水面に垂直・・・90度になったとしても、穂先は45度しか動いていません。
この差・・・今回の例では45度分の差が、タイムラグとなって「かかる」「かからない」が決まる場合もあるのです。
また穂先が45度分少ない動きですむということは、その分の衝撃が緩和されるということにもなります。衝撃が緩和されれば、ワカサギのバラシも少なくなります。
穂先を下向きにする理由
釣り場で穂先を下向きにしている人を見たことありませんか?よくよく探してみるとちらほら見たりします。
どうして下向きにしているかというと、2つの理由があります。
・穂先の感度を良くするため
・ガイドへの糸絡みの減少
もっとあるかもしれませんが八幡が知っているのはこのくらい。
・穂先の感度を良くするため
上向きと下向きで何が違ってくるのかというと、ラインが穂先にあたる量が違ってくるようです。
穂先が上向きになっていると、誘い等のアクションのせいでラインはガイド以外の穂先に触れてしまうことがあります。つまりラインと穂先が線で接触することがあるということ。この線で接触する摩擦が、感度の低下につながるみたいです。
(「ようです。」とか「みたいです。」とか表現しているのは、普段八幡が上向きで使っていても、言われているようなバッドステータスを感じないからですが…。)
一方下向きは、ガイドに点としてしか触れようがありません。
以上の理由から一般的には穂先は下向きの方が感度が良いとされています。
・ガイドへの糸絡みの減少
釣りをしていると重りが固定についた瞬間など、ラインのテンションがゆるむ時があります。
この時ライントラブルが起こりやすくなるのですが、その中のひとつとして、ラインがガイドの根元に絡むということがあります。
ゆるんだ瞬間ラインが重量にひかれ下に落ちるのですね。
このトラブルの回避として穂先の下向き使用は非常に有効です。
だって落ちたとこにガイドの根元がないのだから、ラインが絡みようないじゃないですか。
一日に1,2回あるかないかのトラブルですが、ないほうがいいですよね。
以上が可変アダプターの役割と効果になります。
どうでしたか?
使用するかしないかは、あなたの判断です。
最後にもうひとつ…
可変アダプターは上向き、下向き、兼用の三種類がありますので気を付けて下さい。
八幡は何も気にせずリールと同じダイワ製を買ったら、上向きオンリーのアダプターでした。
最初にからわかっていたら下向きもしくは兼用買ってたなぁ・・・
まあ、上向きでも僕のレベルでは、さして当たりの違いがわからないので問題なのですが(´Д`)
最後まで読んでくださってありがとうございます!
相変わらず下調べの足りない八幡でした。
他にもワカサギブログ満載です