鉱石熱…収まることを知りません
釣りにもいきたい気持ちがあるけれど、今は鉱石!
多分、一度でも釣りに行けば、また変わるんでしょうが…
今は久々に水晶を採りに行きたい気持ちの方が強いです。
どうも八幡です。
それもこれもヒスイが八幡の心に火を着けました。
今回はその強行ツアーの後編です。
強行ヒスイツアー3日目
疲れ切って眠った2日目。
多少のエンジン音では目を覚ましません。
それよりも寒さで目が覚めました。
時刻は朝5時。
9月末…すでに朝夕は寒くなっています。
日中はすごく暑いですけどね。
準備もそこそこ、直ぐ近くの市振海岸に移動します。
駐車場に着くと釣り師の車中泊が一台。
海水浴シーズン以外なら、こちらで車中泊した方が良いかもしんない。
少なくとも車の走行音は気にならないでしょう。
今日も朝焼けが綺麗です。
駐車場から東側の海岸は砂利ではなく、石・・・というか岩なのでヒスイ探しには不向き。
というか危険です。
探すなら駐車場から西側。
今日こそヒスイゲットだ!
まずは小さくてもいいから一つ見つけたい。
そう思って6時から捜索開始。
他のヒスイハンターは今のところいません。
大小の入り混じった砂利。
海岸は広すぎず、狭すぎず。
捜索には丁度いいかもしれません。
昨日よりスピードを落とし丁寧に探していきます。
そして2時間。
撃沈。
もう、今回のツアーは見つかんないかもしんない・・・
心が折れそうになりながら、早朝の部を終了。
朝食をとりながら、3日目午前の部に選んだのは青海海岸。
単に糸魚川市内に戻る途中という理由からです。
ここでは9時過ぎから捜索開始。
ここまで0個の八幡の足取りは重いです。
それが良かったのかもしれません。
捜索開始1時間後・・・
波にもまれた白い石。
片足を波に濡らしながら拾い上げると
お?
おお?
乾いてくると翠と黒のマダラが浮かび上がってきます。
これはヒスイだーー!
「よっしゃーー、やったぜ、こんちくしょーーー!!さんざん待たせやがって!」
興奮して、よくわからないことを叫んでしましました。
大丈夫。
聞こえる範囲に人はいません。
一つゲットして、ずいぶん心が軽くなりました。
満足はしていませんが、救われた感が半端ありません。
心に余裕が出たのでしょう。
10分も歩いていくと、この海岸に一人だけいた釣り師の方と目が合いました。
見た目70歳手前位のお爺さんです。
八「釣れますか?」
八幡から声を掛けると
爺「夜釣りでツバスが2匹だけ釣れたよ」
と釣果を見せてくれました。
ツバス?・・・あ、イナダのことか。
30~40センチくらいのツバス(イナダ)が無造作に、ポリ袋に入れられてます。
爺「お兄さんはヒスイ採りかい。とれた?」
八「さきほどやっと一つ。昨日なんか0でした(;^ω^)」
爺「それはご苦労様。私はヒスイ採りもやるけど・・・」
足元に転がったヒスイ棒を見せながら言ってきます。
どうやら、釣りとヒスイの二刀流のハンター。
爺「何個か採れたから、これいるかい?」
八「ほえ?いいんですか?ありがとうございます!」
と、ヒスイを1つ渡されました。緑と黒のマダラヒスイ。
爺「この種類は家に捨てるほどあるからいいよ。実際500g位捨ててきた。」
なんてもったいない事を!
そこに拾いに行こうかしら…
爺「今日は他にラベンダー色と白いの2つだね。」
夜の11時から釣りとヒスイ採集を開始したそう。
釣りと半々だとしても、5時間…
5時間で4つってすごくね?
八幡は14時間で1つなんですが
それから雑談を開始して、色々な事を教えてもらいました。
昔は海岸線がもっともっと後ろだったとか、青海川の上流にダムが造られてから取れづらくなったとか。
ラベンダーや青色ヒスイは柔らかいので、丸いものが多いだとか。
夜中のヒスイハントは夜釣りの釣り師とケンカになるとか。
年間50回も来ていると色んな事を知ってるんですね。
八幡は月1回でいいから来たいなあ。
年1〜2回がやっとです。
そして午前の部は今回の初収穫と、オマケの1つで終了です。
オマケの一つはこんな感じ。
本当にありがとうございます。
捨てるんだったら八幡が引き取りますよ。
午後の部は信頼の須沢海岸。
昨日スカっているだけに、今回はゲットしたい。
午後も無理に急がず自分のペースで捜索していこう。
午後の部、13時スタート。
いつも通りまずは姫川方面へ向かいます。
もう見つからない事にも、慣れ始めてきました。
引き返して今度は反対側へ。
見つからないなか、何人かのハンターとすれ違います。
ん?
なんだろう?
何かを感じて引き返すことにしました。
すると・・・あった~~
波打ち際から2、3メートルのところに、落ちていました。
3つ目。
今回もマダラヒスイです。
さっき通った時は波打ち際しか見てなかったから、分からなかったんだね。
直感も馬鹿にできません。
しかし後が続かず・・・夢中で捜索していたらもう午後4時です。
昨日は体力の限界でギブアップした時間。
今日も疲れていますが、昨日ほどではありません。
捜索スピードを控えたため、歩数も抑えられた結果でしょう。
もう30分だけ探そう。
15分歩いて行って、また15分で引き返そう。
姫川と逆方向に15分波打ち際を捜索・・・なし。
「今日は3つで終了かな?少ないけど0個の昨日よりいいか・・・」
なんて考えながら引き返していると…
!!
あれだ!
一目でわかるヒスイ!
波打ち際、波に持っていかれる!
ダッシュ!!
間に合ったーーーー!!!
これはスゴイ。
大きさはないけど、凄くきれい!!
いわゆる「これひとつで今回来た価値がある!」ってやつです。
8月の前回ツアーで一発目に拾ったヒスイと、甲乙つけがたい質の良さです。
行きで八幡が通った後に波ででてきたんでしょうね。
「ヒスイって、運だわ~」
あと30分頑張ろうと思って正解でした。
気分を良くして、「まるたん坊」で今日もお風呂。
1日の疲れが癒されます。
熱くてたまらんけど。
今日の車中泊は「親不知ピアパーク」ですることにしました。
ここは高速道路の高架下に道の駅が作られ、乗用車での車中泊の方も多くいます。
市振は大型、親不知は乗用車、と住みわけができてるんですね。
「親不知ピアパーク」の問題点は、燃えるごみのゴミ箱が設置されていない事くらいですかね。
日中は道の駅の前で、糸魚川ヒスイの原石が露店で売られています。
一つ1000円。三つで2700円。
ヒスイ判別に見極めの自信がない方は、一つ買って参考にするのもあり?
夕食を食べ、寝る準備をしながら、今日の反省と明日の予定を考えます。
今日は良かった。
捜索スピードを無理してあげても、いいことは無い。
ちなみに今日の歩数は12000歩。
昨日の半分。
八幡にはこのくらいが丁度いいようです。
んで、明日はどうしようか?
予定では丸1日ヒスイ捜索してって考えてたけど・・・
休み最終日に移動して、次の日仕事っていうのもつらいよなぁ。
捜索は午前で打ち切って、午後は地元に帰るっていうのでどうだろう?
一日中探してしまうと体力が底をついてしまうのは、昨日と今日ではっきりしました。
う~ん、どうしよ...
強行ヒスイツアー4日目
悩んだあげく、結局午前で捜索を打ち切ることに。
午後は高速道路使用で帰ることにしました。
なので、あと6時間。
早朝の部と午前の部でそれぞれ1つは見つけたい。
早朝の部は青海海岸。午前の部は須沢海岸で最終戦に挑みます。
で、やって来ました青海海岸。
不思議なほど誰もいません。
今ここにあるヒスイは独り占めだなぁ、なんて考えながら捜索。
3時間後にゲット出来たのは1個だけでした。
いやいや、目標の1個を達成出来ました。
後は午前の部の須沢海岸でも拾えるかどうか…
すっかり見慣れた須沢海岸。
最後だと思うと名残惜しい。
コチラは相変わらず人が沢山います。
釣り師とヒスイハンター。そして観光客。
8月に沢山いた家族連れはいなくなってます。
釣り師の間を縫うように捜索していきます。
もちろんキャスト時は邪魔にならないよう待ってます。
こうしておけばケンカにならないし、大きく迂回しなくても怒られません。
そして2時間後、釣り師のキャストを待って、波打ち際の捜索を続けていたところ...ありました。
波にもまれて、持っていかれそうなところをすくい出しました。
もう少し早ければ見つからなかっただろうし、もう少し遅ければ波に持っていかれるところでした。
譲り合いの精神って大事。
つくづくヒスイハントは運要素も大きいです。
今日の目標もクリアーし、強行ツアーのヒスイハントも終了。
お疲れ、自分。
お疲れ、八幡。
駐車場で帰りの準備をしていると、両手にたくさんの小石を抱えたお兄さん二人組が看板の前に陣取っています。
こんな看板です。
初心者の方は参考にしてみてください。
白い石がない・・・多分、お兄さんたちの石にはヒスイはなさそう。
がんばー。
さて、あとは帰るだけだ・・・帰りは高速使うから6時間半くらいかーー
帰るまでがツアーです。
事故らないように気をつけて帰ろう。
今回の収穫
全部で6個。そのうち一つはオマケのもらいものですが。
一つはとても質がいいので、もう一枚。
うーん、写真では伝えきれない。
帰ってきてから、ゆっくりその他のお持ち帰りを見ていたら、ヒスイっぽいものも幾つか含まれていました。
ちなみにヒスイ疑いの石はコチラ。
多分左から三つはヒスイだと思われます。
自分の中では90%以上ヒスイだと思ってる。
光も透過してますしね。
しかし右のひとつはちがうか。
とりあえず先輩に鑑定してもらおう。
ヒスイ採取は体力と精神力を限界まで使いますね。
そして運も必要。
今度は色付きが欲しいなぁ。
八幡でした。