解禁直後の渓流は、夏の渓流と違う危険があります。
それは冬の置き土産…残雪によってもたらされます。
どうも、八幡です。
八幡自身も解禁直後の釣行では、何度か危険に遭遇しているので、皆さんも気をつけて下さいね。
注意喚起も兼ねて読んでいただけると、幸いです。
残雪渓流に潜む危険
残雪斜面
解禁直後の斜面の雪はザフザフと固いザラメ状の雪になっており、一見して乗れそうに思います。
しかし春の陽気で融けかかり、崩れやすくなっているところも多くあります。
斜面の雪に足をとられ、表層を滑落する危険があるうえ、斜面に残った雪が一斉に崩れ雪崩が起きてしまう可能性もあります。
雪崩はもちろん危険ですし、人間の足で逃げ切れるものでもないので、近づかないのが一番ですね。
スノーブリッジ
雪が橋状に残ることをスノーブリッジといいます。
そのまんまですね。
このスノーブリッジで恐ろしいのは、ブリッジを踏み抜いてしまうことです。
横から見ればブリッジになっていることが分かっても、上から見ると普通の雪が残った地面にしか見えない時があります。
不用意にブリッジの上に乗ってしまうと、踏み抜いてしまい転落する危険があります。
ブリッジが高かったり、下が沢だったりするととても危険です。
八幡はスノーブリッジで胸の高さまで、すっぽりハマったことがあります。
高さも大したことが無く、自力で脱出できたから良かったものの、これが沢の上だったらと考えると恐ろしいです。
またスノーブリッジは下をくぐり抜けることができる箇所もあります。
しかし崩壊の危険もあるので、下には入り込まないようにしましょう。
落下してきた雪で外傷を負う危険もありますし、生き埋めになる可能性もあります。
雪庇
写真は雪山の雪庇です。
雪庇とは、張り出して出来る庇状の雪。
これも上から見ているときは気づきにくいです。
雪が積もった斜面や岩の上から沢を覗き込む時、その場が雪庇の上だと気付けるでしょうか。
覗き込んだ瞬間、足場の雪庇が崩れる可能性もあるわけです。
八幡は沢沿いの残雪の上を歩いていたら、突然足場が崩壊して沢に落ちたことがあります。
腰程度の高さだったので、運よく足から着地できましたが…
どうやら雪庇状に積雪の下が削られていたようです。
残雪の沢際を歩くもの危険ですね。
まとめ
残雪の危険性として一番に挙げられるのは「足場が崩壊する」という危険です。
スノーブリッジにしろ雪庇にしろ、足場が崩壊して身体が投げ出されると、人間のとれる行動はわずかしかありません。
崩壊する前に危険を感じとり、近づかないようにするのが一番です。
例えば片足がハマるようなら、その周辺は危険。
先に進まず、引き返す勇気を持ちましょう。
残雪の残る沢は夏の藪沢と違い、普段は攻められないポイントを攻めることができたりします。
しかし甘い誘惑に負けて、命を危険にさらすことが無いようにしてください。
夏と地形が違うように感じたら要注意です。
周囲をよく観察し、危険を避けてくださいね。
八幡でした。