親父「風除室をつける!」
八幡「はい?」
親父「冬が来るたび、寒いんだよ!」
八幡「そうだったの?」
ある秋、突然宣言したウチの親父。
費用はどうすんだ?
いやその前に・・・
風除室つけたいんだったら、家建てる時に言えばよかったじゃん!
どうも、八幡です。
言いだしたら聞かない親父のこと。
八幡的には不満は感じていませんでしたが、風除室を後付リフォームする事にしました。
だって、リフォームするまで騒ぎ立てるのは、目に見えてるもん。
んでも、風除室って、後付けするにはどうすりゃいいんだ?
その時、調べたことを感想とともに書いてみたいと思います。
ちょっとフライングして、感想を一言でいうと「つけて正解」です。
風除室のメリット、デメリット
風除室は玄関ポーチに取付けるガラス張りの設備です。風よけ雪よけの目的で設置されることが多い設備で、特に雪国での設置が多くなっています。
さらに近年は、花粉の除去スペースとしての活用おおくなっているようです。
メリット
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雨風が直接玄関に入らないため、家の中が汚れにくい。
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花粉の除去スペースや、雨や雪を払うスペースとして活用できる。
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玄関と屋外で、直接の空気の出入りがない。(暖気の流出や冷気の流入が少ない。)
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半屋外として物がおける。
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雪国ではドア前に雪が溜まらない。
デメリット
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夏は熱がこもる
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ドア開閉の手間が2倍
風除室の種類と相場
風除室には玄関ポーチの種類に合わせて、「I型」「外付けI型」「L型」「C型」があります。玄関の形状に合わせて、後付けもできるように設計されています。
さらに取り付けの方法にも違いがあり、「レール式」と「上吊り式(ハンガー式)」があります。
種類によって、ガラスや骨組みサッシの使用量が違うため値段が変わってきます。
値段は、使用する材料やデザイン、大きさ、オプションの有無によって、変わってきますが、ここでは一般的な相場で取り上げたいと思います。
タイプ別
・I型
外壁に対し凹の形にへこんでいる玄関に設置します。
一面だけで施工が済むため、他の種類より比較的安い傾向にあります。
相場は工事費および税込みで約15万円ほど。
・外付けI型
こちらは外壁に対し、面に取り付けられている玄関に設置します。面に若干凹んでいる玄関も、このタイプを設置します。玄関ポーチの軒に十分な広さがなく、屋根の取り付けも必要な場合が「外付けI型」になります。
I型よりも、材料や天井取り付けの手間など、余分にかかるため割高になります。
相場で20万円〜。
・L型
玄関が建物の角にあり、二面を覆う必要がある玄関に設置します。
二面にガラスを張る必要があるため、当然I型より割高です。
相場で20万円〜。
・C型
玄関が建物の壁面とともに、奥まっている場合に設置されるタイプです。
三面を囲う必要があり、他の種類より最も高くなる傾向があります。
相場で約40万円ほど。
取り付け別
・レール式
風除室は基本的に引き戸です。取り付けにレールを敷き、扉を開閉するタイプ。
サイズやその他のオプションも多く、リフォームにはぴったりです。
しかし床面にレールがあるため、自転車などの物の出入りはしづらく、つまづきやすい一面もあります。
・上吊り式(ハンガー式)
床面にレールがなく、つまづく心配はありません。見た目もグッド。
取り付けは天井からの吊り下げになります。
ただしレールがない分、床面との間に隙間ができてしまいます。断熱効果の低下や花粉やホコリの侵入などのデメリットもあります。
基本的にレール式よりも3万円程度、高くなります。
業者の選び方
リフォームは、一生のうち何度も経験するものではありません。そして少なくない金額がかかります。
大切な財産となる自宅をリフォームするのですから、失敗はしたくありません。それが玄関先の風除室だけだとしてもです。そもそも玄関は「家の顔」とも呼ばれていますしね。
そしてもちろん損もしたくないですよね。
リフォームをする時の業者の選び方として、あげられるポイントは
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大手は関係ない
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リフォーム箇所と業者の得意分野が同じかどうか
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業界団体への加盟
とりあえずこの3点。
・大手は関係ない
住宅建築の時は気にするポイントかもしれませんが、リフォーム…特に風除室などの軽微なリフォームに関しては気にする必要はないと思います。業者が倒産し、工事が継続できないなどのトラブルは、少ない施工期間中起こることはまず稀でしょう。
さらに業界大手などの大企業は結局、地元の工務店などの下請け業者を使い施工します。施工する人間は同じなのです。あえて大手にする必要性はありません。
・リフォーム箇所と業者の得意分野が同じかどうか
リフォーム業者にも色々な業者がいます。内装関係が得な業者。水回りが得意な業者。オールラウンダーな業者。
施工実績の確認したり、プランの提案具合を見て判断しましょう。
・業界団体への加盟
少なくとも加盟業者に依頼することをオススメします。
業界団体は複数ありますが、消費者の信頼性向上が目的としています。業界団体へ加盟している業者を選ぶことは、悪質な業者に引っかからないための第一歩です。
事務所の加盟章を確認しましょう。
・相見積もりで比較
また損をしたくない場合は、適正な価格を知ることです。
そのため複数の業者に見積もりを依頼することです。
3社程度…多くても5社くらいが適正でしょう。
不自然に安い業者は、悪徳な業者でないかを疑ったほうがいいでしょう。
まずは、ネットの無料比較サイトで見積もりを頼むのも、一つの手段です。
地元の工務店や建築会社に、初めて入るのはちょっと勇気がいりますからね。
その点ネットは気軽です。
比較サイトなら相見積もりをとるにも一度の入力で済みますし、要望に合った業者を紹介してくれるでしょう。
もちろん身近に建築会社に知り合いがいる方は、お願いしてもいいと思います。
八幡邸の場合
八幡の場合、見積もりは3社からいただきました。
家を建てたときの建築業者、地元の工務店、以前2重窓の軽微リフォームをした時の業者です。
結果はいずれも似たような金額でしたので、以前利用したリフォーム業者に頼むことにしました。値段に大きな差がない時は、やはり信用と実績ですね。
見積もりをお願いすると、現地確認に来てくれます。
そこで自分の家にあう種類を教えてくれたり、こちらの要望の聞き取りをしてくれます。
現在、値段が下がっている商品をオススメしてくれたり、取付方法を確認したり、色やオプションを相談したりします。
八幡の場合は「L型」の「レール式」を設置しました。夏場の熱気対策として換気窓と網戸の設置もお願いしました。
現地確認は業者さんの信頼を図るチャンスなので、色々と聞いてみても良いと思います。
風除室を付けた感想
風除室は12月始めにつきました。
風除室の工期は凄く短いです。1~2日もあれば完成します。網戸だけは注文に時間がかかったみたいで1週間待ちましたが、夏場でもなかったし問題ありませんでした。
風除室をつけて一番初めに良かったと思ったことは、家の玄関が暖かくなったということです。
家は建てて10年ほどで、高気密・高断熱をうたっています。八幡の部屋は二階なのも手伝って、八幡自身は寒いと思っていなかったんですけどね。両親の部屋は玄関のすぐ近くなので、冬は玄関の開け閉めのたび、冷気が流入して寒かったのでしょう。
玄関と屋外の間に緩衝帯となる半屋外の風除室がついて、直接冷気の流入が無くなりました。さらに家の中から漏れ出た暖気が一度風除室に溜まるので、暖かさが逃げにくいのだと思います。ホンワカとした暖かさが、玄関を包むようになりました。
両親も・・・とくに親父は喜んでいます。
これはひょっとしてエコ対策にもなって、電気代にもいいのでは?と思いました。結果は下記の通り。
若干、電気使用量が減ったくらいですね。誤差の範囲?
去年と違い、PS4を起動させて動画サイトをただ流ししながらブログを書いているので、八幡自身の電気の使用量があがっているはずですが・・・。減っているだけでもいいのかな?
値段はあがってますけどね。それにしても電気代たけーなぁ。
風除室ができて、玄関前に気軽に物が置けるようになりました。
冬の間の除雪用具を置くのにはピッタリです。以前も置いてはいましたが、使用前に雪をほろう必要がなくなりました。ありがたい!
傘立て等も気軽におけます。広い風除室なら、自転車置き場にも良いでしょうね。
母はプランターなども置き始めました。ちょっとした飾りつけにも良いかもしれません。
風除室は冬の間、服や靴についた雪を落とすスペースとしても活躍しました。下の子供は相変わらずそのまま玄関に来るので、玄関のタイルは濡れてましたけどね。
上の子は花粉症なので、これからの季節は花粉の除去スペースとしても使えそうです。
取付けはレール式なので、玄関ポーチに入るのにレール分高くなりました。つまづきが怖かったですが慣れると大丈夫ですね。
しかし小さいお子さんがいたり、足腰の弱い高齢者がいる家庭ではレール式はやめた方がいいと思います。特に高齢者は一度の骨折が、寝たきりにつながりますからね。
うちの両親の10年後が心配かも・・・考えてなかった。
皆さんは先のことまで考えて設置してください。
夏場の熱気のこもり具合はこれからですが、換気窓を付けて通気性対策しているので大丈夫だと思いますが・・・。網戸もつけて害虫対策もしているので、気軽に開けっぱなしにできます。
感想をまとめると
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玄関が本当に暖かくなった
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電気使用量は微減。エコ対策としては微妙。
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ちょっとした物置スペースに◎
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雪、水、泥、花粉等の除去スペースに活用できる
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レール式の場合、つまづき注意
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熱気対策はしておいた方がいい
まあ、総合して考えると「つけて正解」でした。
それなりの設置費用はかかりましたが、長年使用するメリットの方が大きい感じがします。
設置費用分を、電気代で回収するのは無理だと思います。
設置を検討している方は、風除室自体のメリットに目を向けてください。
設置の検討には、ネットの無料比較サイトで見積もりするのが簡単です。
比較サイトに登録されている業者さんは、各サイトの審査基準をクリアした会社のみなので自分で探し出すより安心感がありますね。
たぶん風除室の選択項目はないので、「ポーチ」や「その他」を選択してくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
八幡でした。