「浮きって使わないの?」
釣りを始める前、渓流釣りのイメージは、小学生の時に親父に連れて行かれた「へらブナ」でした。
湖沼のほとりに腰をかけて、のんびり浮きを見つめるイメージ。
渓流では浮きを使わない事を知って、ちょっと衝撃を受けたことを覚えています。
どうも、八幡です。
腰をかけてのんびりどころか、渓流釣りは動き回る釣りだったんですね。
釣りは釣り方が変わると、道具も全く変わってきます。
はじめのうちから、色々な釣りに手を出していると、フトコロ具合が寒くなるので注意してくださいね。
渓流釣りのタックルは、こちらを参考にしていただけると嬉しいです。
今回はそのタックルを使った、釣り方の基本です。
基本的な釣り方6つのコツ
渓流釣りは浮きなどを使わずに、穂先やラインの動きで当たりをみる「脈釣り」が一般的。
渓流釣りの仕掛けにはラインの動きが見やすいよう、目印糸を3つ程度結んでおきます。
基本的な釣り方は「エサをつけた針を川の流れにのせて流す。流している途中に、当たりがあったら合わせを入れて釣り上げる」と言うのが一連の動作になります。
この一連の動作を、ポイント移動を繰り返しながら行います。
言葉にすると簡単ですが、個々の動作にそれぞれコツがあるので見ていきましょう。
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立ち位置は川の真横
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身体ごと動かそう
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つけ餌先行!
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川底を釣れ!
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目印の不自然な動きは当たり!
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当たりには早合わせ
立ち位置は川の真横
エサを川の流れに乗せるには、上流にエサを振込む必要があります。
上手く振り込めたら、なるべく長く流していたいものです。その分の釣れるチャンスが増えますからね。
そのために必要なのは、川の真横に立ち位置を取ること。
円で囲まれた範囲を釣りたいなら、川の真横がベストポジションです。
下流や上流から竿を出してはいけません。
枝や岩などの障害物がない限り、上手く「上流〜下流」へ流して行ける位置取りを考えましょう。
もちろん、立ち位置のポイントに近づく時は、極力水面に自分の姿が映らないよう注意します。
抜き足、さし足、忍び足〜。
魚に気付かれないようにしてくださいね。
身体ごと動かそう
うまく上流〜下流へ餌のついた仕掛けを流すには、ラインの動きに合わせて身体ごと回転させるようにします。
理想は穂先が常に身体の正面に来るように回転すること。
腕だけを動かしていると、竿先が安定しません。結果餌が上下左右に不自然に動き、魚が食いつきません。
身体ごと動くと竿先が安定しますので、魚が食いつきやすくなりますよ。
つけ餌先行!
エサを川の流れに乗せて流しますが、仕掛けにはエサの他にガン玉や目印糸など、ほかにも付属しているものがあります。
エサを先頭にして、流れていくようにしましょう。
渓流魚はエサを探して動き回るのではなく、川の中の決まったポイントに留まり、エサが流れてくるのを待ちます。流れてきたエサを見つけた時、ポイントから動き、食いに行くわけです。
流れてくるエサに不自然さがあったり、距離が離れていたりすると、決して食いません。一度警戒感を抱くと、一日エサを口にしないと言われています。
エサより先にガン玉が流れていくと、不自然さ満載ですよね。
「つけ餌先行」
これ絶対!
川底を釣れ!
渓流魚は川の中の決まったポイントに留まります。これを「定位」するといいます。
渓流魚が定位するのは、魚が大型になればなるほど、川底に定位します。
よって、川底を餌が流れるように、ガン玉の重さを調整します。ガン玉は重さを微調整できるよう数種類揃えておくことをおすすめします。
ガン玉は川の流れに乗る重さを選択します。
川の流れは表層より、川底の底層のほうが流れがゆっくりです。流れが川底にあたって抵抗になるからですね。
表層の流れに負けずに水中に潜り込むけれど、底の流れにのる重さがベストです。
表層の流れと一緒に目印糸が動く時はエサも表層を流れています。ガン玉が軽すぎますね。
コツコツと底につく感触がある時は、ガン玉が重すぎます。
ガン玉の調整でラインが痛むこともあるので、心配な方はゴム付きガン玉を使用するとよいでしょう。
目印の不自然な動きは当たり!
当たりはラインにつけた目印糸で判断します。なので、目印糸はエサを流す時には、水面から上に出るよう、針からの長さを調整してください。
各目印は約10〜15cmほどの間隔をあけます。目印の色をそれぞれ変えると見やすくなりますよ。
たまーに竿の感触でブルブル震えて気づくことがありますが、それでは遅すぎ。それは魚が針を外そうと暴れているサインです。
当たりの出方は色々ありますが、一定のスピードで流れていた目印が止まったり、横にズレたり、早くなったりすると、全部当たり。目印糸が「不自然な動き」をしたら全部あたりだと思いましょう。
当たりだと思ったら、すばやく合わせましょう。
当たりには早合わせ
目印に当たりがでたらすばやく合わせましょう。渓流釣りの合わせは「早合わせ」が基本です。
とくに持ちの悪いエサを使う時は、合わせが少しでも遅れると、エサだけ盗られることがよくあります。食い逃げグッバイ!
合わせは腕全体で行う必要はありません。むしろ手首をすばやく返して鋭く行うようにしましょう。
腕全体で大きく行うと、ラインが高切れするだけでなく、枝などのブッシュに仕掛けが絡まってしまうので注意が必要です。
釣り方のまとめ
渓流釣りの基本的な6つのコツは下記の通り
- 立ち位置は川の真横
- 身体ごと動かそう
- つけ餌先行!
- 川底を釣れ!
- 目印の不自然な動きは当たり!
- 当たりには早合わせ
今回は基本的な釣り方のポイントを取り上げてみました。
渓流の餌釣りは、釣り方自体は比較的難しくないと思われます。
ポイントをしっかり抑えておけば、初心者でも釣れるのが渓流餌釣り。
それでも釣れない場合は魚がいない!!と思っておきましょう。
場所をさっさと移動して釣り上がりましょう。
渓流釣りは「足で釣れ」ともいわれていますからね。
一つのポイントにこだわらず、どんどん移動して攻め込んでください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
八幡でした。