ワカサギ釣りにハマってくると、色々な物が欲しくなります。
実際必要なので、揃えるしか無いんですが…
どうも、八幡です。
東北ワカサギ釣りのメッカといわれている岩手県の「岩洞湖」。
この釣り場に行き始めてから、暖房を用意する必要に迫られました。
岩洞湖はマイナス20℃にもなる「本州一の厳寒地」です。
テントを張っても寒さは凌げませんし、なによりラインが凍ってしまい、暖房をたかなければ釣りになりません。
今回はワカサギ釣りの暖房を、以前とはちょっと違う角度で取り上げてみたいと思います。
暖房の種類
アウトドアで使用する暖房は色々あります。
薪だったり、炭だったり、ガスだったり…
それがワカサギ釣りに適した暖房となると、ほぼ2つに絞られます。
ガソリンかガスの2択。
以前の記事でも暖房を紹介していますが、ちょっとおさらいしてみます。
ホワイトガソリン
ホワイトガソリンのメリットは、他の燃料と比べ、気化する温度が一番低いことです。マイナス40度でも気化するため、国内の厳寒地ほぼ全てで使用することが可能です。
ただしデメリットも存在します。
まずはホワイトガソリンの値段が高いこと。ホワイトガソリンは、レギュラーガソリンの約4〜5倍程度の値段がします。
さらにホワイトガソリンの暖房機器は、取扱いが難しいことです。
他のガソリン機器もそうですが、液体であるガソリンに火をつけるには、霧状に吹き出してやる必要があります。そのため「ポンピング」で、燃料室を加圧してやる必要があります。
ガス
ガスのメリットは取り扱いがとにかく楽なこと。
五徳に缶をセットし、火を着けるだけ。ポンピングなどの作業は必要なく、初心者でもほぼ迷うことはありません。
デメリットは気化する温度がホワイトガソリンほど低くないこと。
缶に含まれているガスの種類と量によって、使用温度も変わりますが、ホワイトガソリンには及びません。
低温化で使用するには工夫が必要になります。
ワカサギ釣りに適した暖房の考察
ガソリンとガスの両方を使用している八幡の結論。
- アウトドア初心者やワカサギ釣りのみで使用~ガス暖房
- アウトドア好きでポンピング等お手の物~ガソリン暖房
となります。
八幡はワカサギ釣り以外のアウトドアで暖房を使うことは稀。
というかほぼありません。
キャンプはしないですし、車中泊が関の山。
つまりアウトドア初心者です。
そのような八幡が、ガソリン燃料で必要になる「ポンピング」や「プレヒート」などの作業をいちいち覚えるのは大変です。
もちろんワカサギ釣りに行く前に、コールマンのスポーツスターⅡの着火を何度も予習しました。
しかし所詮は付け焼刃。
現地で少し調子が悪くなっただけで、何が原因か判らず困ったことが何度もありました。
そんな時に限ってワカサギはやってくる!
魚探の反応は良いのに、暖房が原因で釣りができない!
これがなんと悔しいことか!!
つまりガソリン燃料を使う暖房は慣れと経験が必要です。
普段からガソリン暖房を使用しているキャンパーさんなら、なんら問題はないでしょう。
しかし八幡のように、ワカサギ釣りでしか使用しない初心者であれば、ホワイトガソリンの暖房は取り扱いが面倒だ、というデメリットが先に立ちます。
ましてやコスパを狙ってレギュラーガソリンを使用しようとすると、機器は高い上に前もって温めておく「プレヒート」が必要になります。
ワカサギ釣りは、場所選びやテント設営、タックル準備で色々時間を消費するというのに、暖房でも時間を消費するなんて・・・
ワカサギ釣る時間が無くなるやろ!!
ってことです。
つまり、ベテランキャンパーさんなどガソリン燃料の扱いに長けた方…「玄人ならガソリン暖房で決まり」ということになります。
相対的に「初心者はガスで決まり」というのが結論です。
ガス暖房は小難しいことは一つもありません。
初心者でも簡単に操作できます。
初めて使った時は、あまりの簡単さに感動すら覚えましたよ。
低温化でのガス暖房の使用方法
ガス燃料を使用する場合、1つ問題があります。
「ガスが気化できず、火がつかない時はどうするの?」
という問題です。
そもそもワカサギ釣りは寒いところで行うもの。気温がガスの気化温度を下回ることも容易に想像できます。
カセットボンベで用いるCB缶にしろ、アウトドアで用いるOD缶にしろ、ガス缶の使用温度は充填されているガスの種類で決まります。
ガスの種類と気化温度を簡単にあげてみます。
- 液化ブタン ~約-0.5度
- 液化イソブタン~約-11度
- 液化プロパン ~約-42度
実用温度は気圧等の関係で、上記よりもっと高いです。
事実、液化ブタンが主成分の夏用のノーマル缶では、気温が10度を下回ると、ガスの出が悪くなります。
対策としては、イソブタンやプロパンが配合されている「寒冷地用」「オールシーズン用」の缶を使用してください。メーカーにより「パワーガス」などと呼ばれております。
これだけでもだいぶ違います。
それでも火がつかない場合は、缶をフトコロにいれて温めてあげてください。
最初から防寒着とインナーの間に缶を入れておけば、暖房を使う際には問題なく火がつくでしょう。
人肌以上の温度で温めるのは危険なのでやめてくださいね。
また缶を直接雪の上に置かないことも重要です。
直接置くと底から冷えてしまい、ガスの出が悪くなるからです。テーブルやマットの上で使用しましょう。
たまーに「外気温で缶が冷えないように、カバーをした方が良いのでは?」と考える人もいますが、カバーは逆効果なのでやめましょう。
暖房を焚いてガスを使用していくと、ガス缶は缶内の気圧が下がり、それに伴って缶の温度も下がります。
カバーが無ければ、暖房で暖まった空気が缶を暖めてくれます。
しかしカバーをしてしまうと、缶は暖まることができないばかりか、自らの冷気を閉じ込めてしまうこととなり、逆効果となってしまうのです。
まとめ
ワカサギ釣りに適した暖房は?
- アウトドア玄人ならガソリン暖房
- アウトドア初心者ならガス暖房
低温下でのガス暖房の使用方法
- 寒冷地用の「パワーガス」を使用する
- フトコロで缶を温めておく
- 直接、雪の上に置かない
- カバーをかけない
以上になります。
ホワイトガソリンの暖房機器を確実に使いこなせるなら、それに越したことはありません。
しかし、初心者がワカサギ釣りのためだけに、ガソリン機器を揃えるのはおススメしません。お金もかかるし、管理も大変ですから。
年数回の釣りのためならば、ガス暖房を上手に使いこなした方がいい、というのが八幡の個人的な結論です。
もちろん、それぞれに良いところがあるので、ガソリン燃料も捨てがたいのは事実。
自分に合った方を選んでください。
どちらを買おうか迷っているときの悩みは、楽しいもんです。
八幡でした。