八方趣味人

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トラブル回避! 渓流釣りのマナーと注意事項!

八幡「渓流釣りの一番良いところは何ですか?」

と、聞いたところ…

先輩「んー…人に会わなくて済むところじゃね?」

八幡「…そういう面もありますよね」

と、返しておきました。

どうも、職場では常に模範解答を模索している八幡です。

 

まあ、先輩の言っていることもあながち間違っていないですし…

八幡はむしろ賛成派です。

とはいえ、渓流釣りの「一番」のいいところとは言えないかなぁ。

八幡的にはやはり自然の空間そのものが一番の魅力です。

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しかし山奥とはいえ自分の来れるところには、他の人も来れると思った方がいいです。

無用なトラブルを避けるためにも、最低限のマナーは心得ておいた方が良いでしょう。

 

この記事は

  • 渓流釣りに興味のある方

  • 渓流釣りを始めて間もない方

  • 山菜取り等で山に入る方

等に読んでいただけると嬉しいです。

 

 

注意事項

 注意事項として大きく分けると「漁協規則の遵守」「釣り師のマナー」「危険項目への対策」となるでしょうか。

 今回は「漁協規則の遵守」と「釣り師のマナー」を取り上げたいと思います。

 「危険項目への対策」はこちらでで紹介します。

 

www.happousyumi.com

 

漁協の規則を守ろう

 釣り場となる渓流は漁協さんが管理しています。

 その中で渓流釣りをするわけですから、私たち釣り師は漁協さんの規則を遵守する必要があります。

 その中で共通する代表的な規則をあげておきたいと思います。細かい規則は各漁協さんに確認してくださいね。

 

遊漁券の購入

 渓流釣りには基本的に漁協さんから購入した遊漁券が必要です。

 なぜ自然の中で釣りをするのにお金がかかるのでしょうか?

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 渓流釣りの対象となる渓流魚は、基本的に各漁協さんが放流しています。そのため渓流魚は漁協さんの所有物になります。その魚を我々釣り師が釣らせてもらっているわけですから、遊漁券が必要になるというわけです。

 もし遊漁券を買わずに釣りをしてしまったら、密漁になるので気を付けましょう。

  遊漁券を持たずに釣りをして漁協の監視員さんに確認されると、遊漁券を現地で購入することを要求されます。これを「現地買い」といいます。

 たいていの場合、現地買いは事前に購入するより、倍以上の金額がかかりますのでちゃんと事前に購入しましょう。

 遊漁券は日券や年券などに分かれているので、自分の釣りの頻度を考慮して購入しましょうね。

 八幡は年券を購入するようにしています。好きな時に釣りに行けますからね。

 

リリースサイズの確認

 渓流釣りでは遊漁券を持っていても、釣りあげた魚を全て持ち帰っていいわけではありません。

 持ち帰っていいサイズが決まっているのです。

 たいていは15cm以上がお持ち帰りサイズです。

 15cm未満は持ち帰れない「リリースサイズ」となりますので、魚体を傷つけないようにして、優しく沢に戻してあげましょう。

 八幡は魚が15cm以上だからと言って、全て持ち帰るわけはありません。そもそも現地でメジャーは持っていませんし…

 

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 八幡の場合、右手を目一杯広げると約20cmになりますので、右手を使ってサイズ確認します。このサイズ以上のものから選んで、最低限だけ持ち帰ります。

 

禁漁期間・禁漁区画の確認

 渓流釣りは各漁協で釣りが出来る期間を決めています。産卵期間に釣りを禁止し、資源保護をするのためですね。

 八幡の地域では4月から9月下旬までとなっています。漁協によってズレていたり、対象魚や釣法によって期間がずれていたりするので確認してくださいね。

 

 また釣りが禁止されている区画があります。資源保護が主な理由だと思います。

 が、中には立入が禁止されていることもあります。

 そのフィールド自体が林道の崩落や、落石によって危険だったりすることがありますので、ちゃんと守りましょう。

 立入禁止を無視して入った車が落石で戻れなくなり、置きっぱなしになったという話を聞いたことがあります。

 

釣り師のマナー

 漁協の規則を違い、ここからは釣り師ひとりひとりのマナーの問題になります。法的な決まりや罰則があるわけではありません。

 しかし釣り師の間には守るべき暗黙のルールというのがあります。これがマナーになります。このマナーを無視すると余計なトラブルを呼び込んでしまいます。

 渓流マナーを皆で守って、気持ちよく渓流釣りを楽しみましょう。

 

先行者優先

 釣り場は港の岸壁でも磯でも湖沼でも、釣り場は先にポイントに入った人の邪魔にならないよう、釣りをするのが暗黙の了解です。

 渓流釣りもそうです。渓流釣りは先行者優先が暗黙のルールです。

 例えば花見の席で場所取りをしていて、トイレに行っている間に、後から来た人にブルーシートを剥がされ、場所を横取りされたらどう思いますか?確実にトラブルになりますよね。

 同じことです。後から来た別の釣り人が自分を追い越して釣り始めたら、いい気持ちはしませんよね。八幡なら頭に来ます。

 ましてや渓流釣りは、その日の先行者の有無が釣果に影響しますから当然です。

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 渓流魚は警戒心が強いため、餌に不自然な動きがあるとその日は餌を食わなくなると言われています。つまり先行者がいると釣れなくなるわけですね。実感としては全く釣れなくなるわけではありませんが、釣果は確実に少なくなります。

 なので狙った沢に先行者がいた場合、自分が別の場所に移動しましょう。

 先行者が話の分かる方の場合、どこまで釣りあがる予定か入渓の予定を聞いて、先行者の邪魔をしないように気をつけてください。話ができるほど近くにいない場合は、少なくとも2~300m程度は距離をあけて釣りあがりましょう。

 中には別の釣り人を邪険にする方もいるかもしれませんが、そういう場合は挨拶だけして、さっさと大きく移動してしまうことをおススメします。

 渓流は人が少ない環境ですから、トラブルになってしまうと面倒ですよ。

 

基本は釣りあがり

 魚の習性や餌の流れてくる方向から考えて、渓流釣りは上流へ移動しながら釣りをしていく「釣りあがり」が基本です。

 釣り方は色々ありますが、餌釣り師もルアーマンもフライフィッシャーも多くの釣り師は釣りあがって渓流釣りをしていきます。

 そんな共通認識の中、下流の方へ釣り下がっていくとおこられてしまうかもしれません。

 まあ、退渓のため沢を下る場合は、他の渓流釣り師も仕方ないとわかっているはずですので大丈夫かと思います。

 退渓の時に他の釣り師にあった場合は、自分がどこまで釣りあがったかを教えてあげましょう。

 

根こそぎ禁止

 渓流魚は放流されたものがほとんどです。天然魚がいないとは言いませんが、割合は少ないでしょう。放流しなければいけないということは、魚という資源は限られている…数が少ないということです。

 また、渓流…特に渓流域や源流域は魚との距離が凄く近い。

 そんな渓流釣りは本気になれば、その流域の魚を全て釣りあげることが可能です。1回の釣行では無理でも、同じ沢に1年で何度も入っていれば確実です。

 そんななか釣りあげた魚を全て持ち帰っていては、その渓流はスグに死んでしまいます。「根こそぎ」というやつです。

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 渓流は資源が…魚の絶対数が限られており、他からの流入はほぼありません。

 一度根こそぎされてしまうと、簡単には復活しません。

 渓流釣りは最低限の魚数だけ持ち帰り、他は優しくリリースしましょう。

 基本はキャッチ&リリースです。

 全ての獲物を持ち帰りたい方は海釣りをおススメします。

 

車の停車位置

 釣り場までは何で行きますか?

 海釣り、川釣りに限らずほとんどの方が車でいかれると思います。

 渓流釣りでは特に車の停車位置に気を付けてください。

 沢と並走する林道は狭いです。上流に行くほど狭くなっています。

 そんななか不用意に車を止めては、他の釣り師や山を訪れる他の方の邪魔になってしまいます。アナタの車が通行の障害となってしまうかもしれません。

 山には釣りや山菜取り登山など、趣味で訪れる人だけではありません。

 林業など仕事で訪れる人も案外多くいます。仕事の邪魔をして損害を与えないよう気を付けてください。

 

 林道は基本車1台が走る幅しかありません。

 しかし、すれ違いが出来るよう幅が広くなっている場所が用意されています。そのすれ違いポイントには停車しないようにしてくださいね。

 そこに止められるとすれ違いが出来ず困る方がでてきます。

 邪魔にならない」「すれ違いができる」ことを前提に自分の車の停車位置を考えましょう。

 

ゴミ問題&トイレ問題

 渓流釣りをしていて一番虚しくなる時は、渓流でゴミを発見した時です。

 なぜこんな自然の真っ只中の山奥まできて、ゴミを見なければならないのか!

 八幡が実際に見たゴミは、林道に落ちているミミズ餌の空箱、たばこの吸い殻、沢に落ちているオニギリのビニール包装、コーヒーの空き缶・・・果てはブラウン管テレビなんてものもありました。

 ゴミを捨てるためにこんな山奥まで来てるんですか?

 渓流はキレイな自然のままであってほしいです。

 ゴミはきちんと持ち帰りましょう。

 ゴミを置いていく方は渓流だけでなく、全ての釣りをする資格はないと思います。

 

  トイレの大きいほうも気をつけましょう。

 ちょいと恥ずかしい話なので気分を悪くされそうな方、ここの項目だけよみとばしてください。

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 八幡も一度だけ渓流で困ったことがあります。

 急激な差し込みに抗うことが出来ず、車まで持ちませんでした。いえ、車までは持ったかもしれませんが、トイレのある下界までは持たないことは確実。

 悩んだ末、林道から10m以上離れた茂みに入り用を済ませました。

 一応注意点を・・・

 決して沢沿いではしないように。沢を汚染してしまいます。

 どうしてもの場合は、林道や登山道から10m以上離れた茂みの中へ移動しましょう。そこで土を掘り、その中へ。すませたら土を掛けます。

 掘るときはこぶし大の石を使うとよいかと。

 拭いた紙は袋にパッキングして下界へ持ち帰りましょう。なので携行品には袋を多めに用意した方がよろしいかと…

 不安な方は携帯トイレを用意したほうがよろしいでしょう。

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 一番は余裕をもって釣り前に下界で済ませておくことです。

 自分の体調を考慮して、食べ物にも気を付けることをおススメします。

 八幡はあの経験以降、釣り前には牛乳を控えるようにしています。



最後の最後に、なんか八幡の恥ずかしい話をしてしまいました・・・

読んでくれた方ごめんなさい。

 

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渓流釣りは下界から離れています。

人の目も届きにくい場所です。

だからこそ釣り師一人ひとりのマナーが重要になると思います。

ひとりひとりの心がけで楽しく、美しい渓流釣りにしていきましょう。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

八幡でした。