先輩「革製のキーホルダーって直せる?」
八幡「革製なら…多分…」
どうも、八幡です。
職場の先輩からキーホルダーの修理を頼まれました。
キーホルダーなら、あまり複雑ではないはず…
ってか、俺でいいんすか。先輩。
初心者ですが…
まあ、なんとかなるかな?
そして頼まれたキーホルダーはコチラ。
一見して壊れてませんが、本体と丸環を繋ぐ革が切れてしまってます。
これを繋いで欲しいというのが先輩の要望。
最低でもプレートが残っていればOK、とのこと。
さて、どうしようかな。
必需品
革ハギレ
カシメ
ですがレザークラフトには、こちらのセットについてくる打ち具は使わないようにしてください。
打ち具の淵が広いため、革に跡がついてしまいます。
跡がつかない布などの手芸には使ってもOKですよ。
カシメうち
作成過程
頼まれたキーホルダーを直すのに、一番簡単な方法は破けた革のパーツを別の革で作り直すこと。
そのために先輩がハギレを用意してくれてました。
でも、本体パーツと比べるとやはり、違いが目立つなあ。
どうしよう…
とりあえず、キーホルダーのカシメを取り除いてしまおう。
本来なら専用の器具で古いカシメを取り除くところですが、今回は古い革パーツは傷ついてもOKなのでニッパーでやっちゃいます。
取り除くとは、カシメを破壊するってことなんですがね。
よく見ると本体の糸も切れてしまってるし、本体も新たに作り直した方が良くないか?
そうすれば、パーツが違うからと言って、革の違いを気にする必要はないしね。
プレートさえ残っていればいいって言ってたし。
言質取っといて良かった。
そうと決まれば、まずはサイズを測りなおして型紙から。
本物はミシンで縫われていますが、八幡は手縫い。
菱目も糸も大きい…
サイズを一回り大きくしないと。
一回り大きくした型紙。
そしてパーツも切り出しました。
もちろんその前に床面の処理も済ませておきました。
本物本体からはプレートを取り出しておきます。
その後、プレートの大きさに合わせて、パーツの切り抜き、菱目打ちのためのガイドラインを引きます。
菱目を打つために本体パーツを貼り合わせます。
もちろん仮貼り。
こういう時はゴムのりってやっぱり便利。
で菱目を打ったのものがこちら。
若干外側にいってしまった。
とはいえ、ハギレはギリギリしかないので、これで行くしかない。
次は美錠抜きで穴あけ。
場所を決めるには、実際に合わせてみるのが一番。
空けてから、プレートの端が隠れてません、では変わりがきかないので。
穴を空けたら早速縫い合わせていきます。
うん。
革とプレートの大きさもあってるしいい感じ。
後はコバの処理。
今回のハギレはいつものヌメ革ではなく本革。
コバを処理した時のことを少し心配していましたが…
あまり問題なさそう。
後は穴を空けてカシメを取り付けるだけ。
重ね合わせると革が厚くなるため、数度に分けて穴を空けていきます。
カシメ小には2.5mmの穴ですね。
そして丸環を通したまま、カシメを打つと完成です。
完成品&まとめ
完成したのはコチラ。
完成品の表側。
ぱっと見問題なし。
しかし、問題個所が2つ。
カシメの取付けに手芸用の打ち具を用いたせいで、この通り。
跡が残っちゃいます。
皆さんはレザークラフト専用品を使いましょう。
うーん。
裏側から見るとやっぱり菱目打ちがズレてる。
そうすると縫い目もズレる。
肉眼でみると、そんなに気にならない程度ですが。
完成品を並べると、やっぱり本物より一回り大きい。
問題個所が2つありますが、これでどうだろう?
先輩次第ですが、却下されたらヌメ革で作り直そう。
やっぱ、レザークラフトはヌメ革の方がやりやすいですね。
あと、打ち具を間違えないようにしないと…
八幡でした。