八方趣味人

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レザークラフト スライドパーツ使用のマルチスマホケースを作成してみた

スマホケースはプラケース派。

しかし、レザークラフトでは色んな型を作ってみたい。

どうも、八幡です。

 

今回は友人の結婚祝いで作成しようと考えていたスマホケースを、まずは自分用に作成してみました。

いわゆるプロトタイプです。

ここで問題点を洗い出しておけば、友人用では改善できます。

とはいえ、素人八幡であることには変わりありません。

ほとんどをコチラから参考にさせて頂きました。

https://craftsman.gtfm.org/post-1595/

craftsmanさん、ありがとうございます。

 

必需品

スライドパーツ

 機種にこだわらないマルチケースにするには、このスライドパーツが必要です。

 写真を撮るときはカメラ穴がケースに被らないよう、上下にスライドさせる事が可能。

 マルチケースにするための肝のパーツですが、通販で案外安く入手可能です。

 上記の画像は10個セットですが「そんなにいらないよ」というかたは、単品のこちらからどうぞ。

スマホケース/オリジナルケースの製作に/汎用手帳型ケース用スライドパーツ

 

革紐&ビーズ&ボタン

 今回のケースの開閉はヒモでのくるくる巻き。

 昔?の封筒のイメージです。

 それに必要なのが、革紐・ビーズ・ボタンの3点。

 ビーズやボタンで個性が出せる重要な部品でもあります。

 今回、八幡は1.5mm径の丸レースの革紐を使いました。

 

ラミネートシート

 ポケット部分の裏地に必要。

 ラミネート部分に何を挟むかでセンスが問われるかも。

 自分の好きな写真でも入れときゃ良いんですけどね。

 シートはアイロンで接着することができるので、機械は必要ありません。

 

作成過程一覧

  1. 型紙作成
  2. ケガキ
  3. 床面処理
  4. 革切り出し
  5. コバ処理1
  6. ラミカ裏地作成
  7. ポケット作成
  8. 部品用の穴あけ
  9. 菱目打ち
  10. 部品取り付け
  11. 裏地貼付け
  12. 菱切りで裏地穴あけ
  13. 縫いつけ
  14. コバ処理2
  15. スライドパーツ取り付け

作成過程

1、型紙作成

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 構成するパーツは4つ。

 パーツ1は本体。

 パーツ2はポケット。

 パーツ3は裏地。

 パーツ4は丸カン取付部。

 ラミカ裏地はパーツ2を流用して一回り小さく型をとります。

 今回は特に開閉部分は紐止めなので、ベルトを作る必要もなく、今までで一番簡単かもしれない。

 

6、ラミカ裏地作成

 ラミカ裏地ははじめての試み。

 うまく行けば、色々幅が広がりそうです。

 今回はホームセンターから入手した布地をラミネートで封入してみました。

 

 実験1回目。

 ポケットパーツより布地を小さめにして、ラミネートシートの密着を良くしようと考えました。

 ラミネートシートとアイロンで密着させます。

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 しかし、これでは端部分の布の寄れ具合が目立ちます。

 さらに2重部分の凹凸も目立つ…。

 ラミネートと布の境目には空気も入っちゃってるし…失敗。

 

 実験2回目。

 今度はパーツ2よりも余裕を持って大きくとります。

 アイロンで封入し、パーツ2の形に布ごと切り取ります。

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 おお、とれてこない。

 ラミネートのノリが、布に染み込んでるのかな。

 強度も出てるし、切り口はキレイだし、これは使える。

 

7、ポケット作成

 ラミカ裏地が上手く行きそうなので、ポケットの作成に移ります。

 パーツ2はカードの入り口になる窓がついています。

 窓部分からはラミカ裏地の裏側が見えるので、目隠しに余った布地を両面テープで貼り付けました。

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 これで窓からは綺麗な部分しか見えません。

 その後、大ポケットの入り口側だけをボンドで貼りつけます。

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 他の辺は最終的に縫いつけるので、貼らなくても問題ありません。

 

8、部品用の穴あけ

 今回は本体にボタン、革紐、カシメを取り付けます。

 その他に裏地も貼るため、今のうちに部品用の穴を開けて置く必要があります。

 

9、菱目打ち

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 いつもなら重なるパーツがあるのなら菱目打ちは、ズレが出ないようにまとめて打ちます。

 しかし、今回の裏地は柔らかいピッグスエード。

 部品を取り付けた後に裏地を貼り付けするため、まとめて打つとズレる。

 間違いなくズレる。

 と言うわけで、今回まとめて菱目打ちするのはパーツ1と2だけにしました。

 

10、部品取り付け

 裏地を貼り付けてしまうと、取り付けられなくなるので、ここでやってしまいます。

 ボタンと革紐とカシメを取り付けていきます。

 用意したボタンは100均品ですが、雰囲気もあっていて気に入っています。

 ボタンが2つの穴なので、縫い付けの強度を出すためもう2つ穴を開けます。

 使ったのはホビールーター。

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 穴が小さくなっちゃった。

 

 カシメを使って、丸カン取り付け部品をつけていきます。

 カシメの大きさとうち具が合っていないと…

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 こうなっちゃいます。

 ちゃんと確かめてから、取り付けてくださいね。

 もちろんこの後、取り付けなおしました。

 ちなみに丸環は内側に倒すと、ピッタリハマるようにパーツ4を調整しています。

 

 革紐は開閉部分のベルト代わりです。

 八幡は1.5ミリを用いましたが、あまり細いと強度が足りないかも。

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 それぞれ取り付けた後がこちら。

 

11、裏地貼付け

 部品を取り付けたら、今度は裏地の貼付けです。

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 革紐の自由度を保つため、革紐部分のみ貼り付けないようにします。

 手早く作業しないと、接着剤が乾いてしまうので注意してください。

 

12、裏地穴あけ

 貼りつけた裏地は菱目を打っていないので、このままでは縫えません。

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 面倒ではありますが、菱ギリで一つずつ開けていきます。

 これでまとめて縫い付けることができます。

 

15、スライドパーツ貼付け

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 床面を荒らして下処理しておきます。

 Gクリアの接着剤を塗布して圧着。
 これで取れてこないでしょう。
 

完成品

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 閉じたところ。

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 内側と外側。

 見かけ上はうまくできたと思います。

 しかし失敗点があります。

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 裏地とスライドパーツの間に思いっきり隙間ができています。

 折り曲げると見えちゃいます。

 裏地の切り取りをもっと内側にして密着すべきでした。

 スライドパーツの外側でアタリをとったのが間違いでした…反省。

 

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 閉じる時は革ひもでボタンをぐるぐる巻き。

 革ひもは輪にした方を引っ掛けてもOKです。

 

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 ちなみに輪っかの方に指を通すと落下防止に役立ちます。

 手帳を開いた時には指を通しづらいですが…。

 

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 裏側でボタンをとめると、簡易スタンドとしても使えます。

 裏側ではちょっと止めにくいですが、革ひもの長さを調節すると、スタンドの角度も変えることができます。

 

まとめ

 試しに自分用に作成してみて問題点も発見できました。

 革ひもをもっと上手く使う方法はないだろうか?

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 案外スライド式も使い勝手は悪くありません。

 カメラを使うときは上記の画像のように押し上げて使います。

 スライドパーツの粘着力もよく、取れてくる不安感もありません。

 初めての方はあまり心配しなくてもいいと思いますよ。

 本番作成時にはもっと上手につくれるといいなぁ。

 八幡でした。