初心者クラフターには作成難易度が丁度いい。
それがスマホケース。
今度は母のスマホケースを作成しました。
どーも、八幡です。
どうやら、もう家族分を作るのはお約束みたいになってますね。
作るの楽しいから好都合です。
今回作成したのはこんなんです。
基本的には2作目の裏地付きのスマホケースと一緒の作り。
細かいところは違いますが、その細かいところをどうするかがスマホケース作成の楽しいところ。
2作目の最大の失敗、隠しマグネットが役に立たなかったこと。
磁力が革の反発力に負けて、止めることができませんでした。
今回は気をつけながら作成するぞ。
使用物品
革 ヴィンセント
生成りの汚れが気になるのなら、こちらのキャメルが八幡的にはおススメ。
レザーバーニングも綺麗に描けます。
スマホケースには35×25cmのこの大きさがベスト。
よほど凝っていない限り、必要なパーツ分に間に合うでしょう。
今回は芯材をいれるので1mm厚の革で作成。
裏地にはピッグスエードを用いました。
隠しマグネット
百均の手芸コーナーに置いてることもあるので、そちらから入手した方が早いかも。
作成過程一覧
- 型紙作成
- ケガキ&床面処理&切り出し
- レザーバーニング
- 芯材作成
- マグネット&裏地貼付け
- パーツ3作成
- カシメの穴あけ
- 菱目打ち
- カシメ取付け
- 縫い付け
- コバ処理
作成過程
1.型紙作成
パーツは2つ。
型紙には芯材の形も描き入れています。
赤ラインは縫い付け前にコバ処理をしておく箇所の指定ですね。
八幡が忘れないように、いつも描き入れしています。
4.芯材作成
芯材といっても、これも百均のプラ板です。
強度もあり、厚さも丁度いい。
カッターで簡単に切れるうえ、なにより安い。
ホントは専門品のベルポーレンを用いた方が良いのかもですが、とりあえず八幡はこれでじゅうぶんだなー。
5.マグネット&裏地貼付け
隠しマグネットはこちらを使いました。
セリアさんの手芸コーナーに置ています。
前は、100均のスマホケースから取り出したマグネットを使いましたが、磁力が弱かったです。
これは磁力も適度に強いので以前のような失敗は無いかと…
ただ周囲がシートで囲われているので、周囲の余計な部分は切り取る必要がありますね。
芯材やマグネットの貼付け位置を床面にケガいておきます。
ズレたら困るしね。
とりあえず、芯材とマグネットの貼り付けにはゴムのりを使用。
マグネットの表裏を確かめてから貼り付けてくださいね。
裏地は貼り付ける本体パーツより、一回り大きく切り出してから貼り付けます。
何故なら・・・
曲がる方向へ屈曲させながら貼り付けると、折り曲げた時にシワができにくくなります。
裏地材をピッタリに切り出すと、曲げた時に長さが足りなくなります。
裏地材を切る時、貼り付ける時は出来上がりを想像しながら、行うと失敗しにくくなりますね。
ただ今回はカシメを取付ける必要があるので、裏地は仮貼りです。
ベタ貼りではなく、ポイント、ポイントで貼り付けていつでも剝げるようにしておきます。
ちなみにマグネットは磁力が足りなかったようなので、もう一つ追加しました。
まあ、こんな事があり得るので、マグネットに限らず、必要な部品は大目に用意しておいて損はありません。
6.パーツ3作成
と、ここまで進めてきた作業ですが…
どうも気に食わないことが・・・
パーツ2のレザーバーニング・・・ダセーな
絵心ねぇな、八幡。
隠すためにパーツ3を追加しました。
簡易のメモ帳ばさみやカード入れになります。
そのままでは寂しいので、レザーバーニングの代わりにスタンプを押すことにしました。
使用したのはアルファベット(4mm)打刻印と花の刻印ですね。
ヴィンセントは表面を濡らしただけでは打刻が残りにくい…
したがって先ずは、水につけなければなりません。
キナリのヌメ革なら、表面を濡らすだけで打刻が残るんですけどね。
表面の水滴をふき取ったら、打刻していきます。
本来ならゴム板の上ではなく、硬い石板の上で打刻します。
そちらの方が、しっかりと力が伝わってはっきりと模様が浮かびます。
ただし、文字のような圧力が強くなりやすい刻印には、多少衝撃を吸収してくれるゴム板の方が向いているかもしれません。
文字の打刻はズレやすいので気を付けてください。
八幡はガイド代わりに定規を当てながら、打刻していきました。
7.カシメの穴あけ~10.縫い付け
ここからは順番を間違えると作成できなくなるので、気をつけました。
考慮する点は・・・
- ケースはカシメで取り付け。
- 縫い付けてからではカシメは打てない。
- ケースをカシメで固定してからでは、ケースがじゃまになるので菱目は打てない。
- カシメをつけるためには裏地への穴あけが必要。
- ケースの取り付け位置を決めないとカシメ穴が空けれない。
- そのためにまずカメラ穴開ける。
これらを満たすようにすると順番は・・・
- カメラ穴作成
- 裏地とケースにカシメの穴あけ
- 菱目打ち
- カシメうち(ケース取付け)
- 裏地の接着
- 縫い付け
となります。
まずはカメラ穴の作成。
抜型で上下を抜いた後、いらない中間部分を切り取りました。
穴のコバはすぐに処理。
ケースをつけてしまうと擦れませんからね。
で、カメラ穴にあわせてケース位置を決めた後は、カシメのための穴を空けます。
カシメは芯材にかかるようにしましょう。
そうしないと裏からカシメの位置だけ凹凸が目立ってしまいます。
後は菱目を打ってから、カシメを打ちます。
カシメを打ったら、裏地を接着。
とくに脇の部分は仕上がりに関係してくるので、しっかりと。
カシメを打った後なので、無理に引っ張ったりすると縫い穴がズレてしまうので気を付けてください。
時間をかけて位置を合わせてくださいね。
こんな感じ。
さて後は縫い付けるだけ。
そして仕上げのコバ処理すればかんせーーーい。
・・・(。´・ω・)ん?
マグネットつかなくね?
ベルト部分の幅が広いから、革の反発力が強いのかな?
え~い。
ならば、ラップできつく包んで革に癖をつけてやる!!
癖がつけば反発力もなくなるでしょう。
完成品
一晩癖をつけてやって完成!
なんとかマグネットではりついてる!
よかった~。
裏側はシンプル。
なにも装飾していません。
カード入れはこんな感じ。
一応逆さまにしてもカードは落ちませんが、銀行やクレジットカードを入れるのはやめてもらおう。
あくまでメモを挟む程度で・・・
スタンド機能もついてます。
というか、そのための1mm厚の革&芯材のコンボ。
しっかりと形を保ちつつ、可動域が自由になるようにしました。
まだ革が固いですが、そのうちこなれてくるでしょう。
なかなかよく仕上がっているのではなかろうか!?
今回は何とか隠しマグネットを使って止めることができました。
が、失敗しないコツとしては
- 革の反発力を弱めるため、ベルトを長めにとる
- ベルトの幅も必要分だけにする
- それなりの磁力があるマグネットを使う
- ベルト部分の革に閉じた時の癖をつける
- 外側から見えるマグネットホックを使う
などでしょうか。
失敗したくないなら、革の厚さに邪魔されないマグネットホックを使った方が確実だと思います。
出来上がりを早速渡すと・・・
母「おお、世界に一つだけのケースだねー♪」
とりあえず母も喜んでくれたようなので良かった~(≧▽≦)
とはいえ、スマホケースばっか作ってる気がする
では、楽しいレザクラライフを!
八幡でした。