夫婦でスマホを買い換え。
妻の四葉さんのスマホも新しくなりました。
どうも、八幡です。
レザークラフトに手をつけてから早2年。
当然のように「スマホケースを作って~」という流れになりました。
スマホケースは一番作っている作品。
あまり気負わず作成してしまいましょう( ´ ▽ ` )ノ
今回の革
ネットではなく、レザークラフト専門店で手に入れた革「オニキス プール」。
色あいが気に入りました。
鉱石も好きな八幡としては「オニキス プール」という名前も気に入ってます。
鮮やかで綺麗な青緑から、日数が経てば渋めの緑に変色していくとのこと。
革の経年変化はレザークラフトの醍醐味でもあるので、四葉さんも楽しんで欲しい次第。
作業工程一覧
- 型紙作成
- ケガキ
- 床面処理
- 切り出し&漉き
- 防汚処理
- コバ処理1
- ガイドライン引き
- 菱目打ち
- レザーバーニング
- 穴あけ&カシメ打ち
- ベルトパーツ作成
- 縫い合わせ
- コバ処理2
作業工程
1,型紙作成
四葉さんからの希望は「手帳型」で「数枚のカード入れ」が付いていれば良いとのこと。
スタンド機能も、落下防止リングも要らない…王道のスマホケース。
そこでこんな感じの型紙になりました。
これらのパーツで大1枚、小2枚のカード入れとなります。
パーツ1、4、6、7はオキニスプール1.5mm厚
パーツ2、3、5はキナリ1mm厚を使用します。
4,切り出し&漉き
革をパーツ毎に切り出した際、普段はやらない作業をひとつ追加しました。
革を漉く作業です。
手帳型ケースの表面の革をパーツ分けせずに使うと、折り曲げに苦労します。
その解消のため、中央ラインだけ革を漉いていきます。
スーパースカイバーを使って漉いていきます。
線状に漉きたい時は、裏側に物をあて張りながら漉いてやると良いらしいです。
こんな感じ。棒を裏にあてながら漉いてみました。
まあ、八幡はうまく出来なかったけど…
それでも何度も漉いてやり、心持ち薄くなったかな~?と言う程度にはなりました。
もともと1.5ミリ厚の革なので、そこまでムキになってすくことも無いんですけどね。
5、防汚処理
パーツの幾つかはデザインの関係で、キナリのヌメ革を使います。
今までのレザークラフトで分かりましたが、スマホケースにキナリのヌメ革を使うなら、汚れ防止はしっかりしておいた方が良いです。
キナリは染色等の加工がされて無い分、汚れが付きやすいんでしょうね。
そこでこれ。
レザーコート。
コチラを刷毛で薄く塗ることで、汚れ対策になります。
絶対汚れないと言うわけでは無いですよ。
でも、だいぶマシ。
今回は二度塗りしました。
ちなみに卓上扇風機を使用すると、早く乾いて便利です。
10、穴あけ&カシ打ち
スマホケースを作成する時、毎回頭を悩ませるのが、ケースの取り付けです。
革とケースの取り付けは接着剤が一般的。
なんですが、とれてくる場合も多く悩みどころとなっています。
前回の長女六花のスマホケースの時は、ケースに穴を空けて、縫い付けてしまいました。
とれてこないのは良いのですが、スマホを外した時に、縫いあとが丸見えになるのがネックです。
丸見えになっても、見映えがするように今回はカシメでとめてみることにしました。
ケースと革の両方に穴を空け、カシメを付けます。
問題はカシメの厚さだが…
とりあえず、一番小さい物を使用しました。
スマホが若干浮いている様にも見えますが、ちゃんと止まっています。
少なくとも落ちては来ません。
でも片面カシメを使えば良かったかな?
手持ちがあればそうしたんですけどね。
資金に余裕があれば、使いそうな種類と色を一通り揃えて置くことをお勧めします。
例えばこんなセットを一つ持っておくと便利。
カシメに限らず、ハトメやホックも同様です。
セットに入っていない種類だけ買い足していくと、揃えやすいでしょう。
11、ベルトパーツ作成
パーツ6,7のベルト部分には、留め具の「隠しマグネット」を仕込みます。
これは以前、百均のスマホケースから分解して、頂戴したもの。
2作目の時に使おうとしましたが、磁力が革のテンションに負けてしまい、くっつきませんでした。
今回はテンションがなるべくかからないよう、ベルト部分を別パーツにして調整しました。
ベルト側には接着剤でくっつけた後に縫い合わせます。
これでとれてこない。
本体側は縫い合わせる前に接着剤で強力接着。
本体側のマグネットは大きい方のカード入れと同じ空間になるので、引っ掛からないようにするため、メンディングテープで表面の滑りを良くします。
また、メンディングテープは、はみ出た接着剤からカードが汚れないようガードする役割もあります。
完成品
表側。ちなみに裏側はこんな感じ。
緑の外観が落ち着きます。
この色にして良かった~。
使うのは四葉さんだけど。
開けるとカード入れの緑とキナリの色合いが良い感じ。
ただ、カード入れ部分の革の厚さがずれてるのだけは気になる…
1.5ミリと1ミリ。
一応厚い方は脇だけ漉いてみたんだけど...横から見ると分かってしまう。
パーツ3、5は1.5ミリ厚のキナリを使うべきだった(;一_一)
使い勝手は変わらないから、四葉さんは笑って了承してくれました。
そして使用から半年経過したのがこちら。
結構、色が変化しています。
随分渋めの緑に落ち着きましたね。
鮮やかな色合いもいいけど、こちらも中々。
これからも機種変の時に作りたくなるんだろうなぁ。
スマホケースは慣れてくると、わりかし簡単に作れてしまいます。
皆さんも挑戦してみてください。
八幡でした。