初めての一匹は、ぶっ込んで置いた竿に、たまたま掛かったチンチンでした。
その場で携帯で検索して、初めてのクロダイだと判かりました。
懐かしいです。
どうも、八幡です。
それから、狙ってクロダイを釣りたくて叔父に教えてもらったのが「紀州釣り」です。
初めての一匹に、最もハードルが低いと言われましたが、その通りでした。
初心者が二度目で8匹釣り上げたのですから。
全てカイズサイズでしたが、嬉しかったです。
そこから始まったクロダイ釣り。
認知度は高いがプレイヤーが少ない。
紀州釣りのプレイヤーが、少しでも増える事を願って、情報発信していきたいと思います。
紀州釣りをするには、撒き餌でダンゴを握らねばなりません。
ダンゴを握るためには、撒き餌となるダンゴ材を用意しなければなりません。
市販ものも売っているんですけどね。
今回はダンゴ材のレシピを公開してみたいと思います。
市販品の紹介
オリジナルダンゴで釣りたいのは多分、紀州釣り師なら当たり前の事。
しかし、最初の1~3回程度は市販のダンゴ材を使うことをおススメします。
なぜなら基準となるダンゴの硬さが分からないからです。
ダンゴの硬さのほかに、混ぜ方や握り方を学ぶ良い機会だと思います。
こちらが八幡おススメのマルキューさんの「マルキュー 波止ダンゴチヌ」です。
主に米ぬかと砂からできている粉末状の撒き餌です。
こちらの商品に少量の海水(450~600ml)を均一に混ぜ合わせるだけでダンゴ材が出来てしまいます。
実績も十分。
八幡はこの商品以上に握りやすいダンゴ材を知りません。
慣れるまではこのダンゴ材で練習すると良いでしょう。
ビギナーズラックも働いたでしょうが、八幡が2回目で8匹釣れたのは、このダンゴ材のおかげだったと今でも思っています。
今でも予備で持っていくことがあります。
ダンゴ基本レシピ
紀州釣りのダンゴ材の主な材料は米ヌカと砂。それらに何を混ぜるかが個性の見せ所です。
慣れてきたら、オリジナルの配合を目指しても良いと思います。
基本レシピ
米ヌカ 20杯
砂 4杯
チヌパワー 3杯
サナギ粉(細) 2.5杯
押し麦 0.5杯
海水 500ml
※計量カップ300mlを1杯として記載
以上が基本となるダンゴ材のレシピです。
ベースとなるヌカと砂は5:1で使っています。
それぞれの役割を説明します。
米ヌカ
ダンゴ材のベース。これがなければ始まらない。
濁りを出し、クロダイを引き寄せます。クロダイは濁りが大好き。
米ヌカはコイン精米機の隣にあるヌカハウスから、無料で手に入ります。
砂
もう一つのベース材。
ヌカだけでダンゴにしても、沈んで行きません。ヌカの中に砂を混ぜることによって、ダンゴは沈みます。
しかし、砂は混ぜすぎると割れやすくなるので、注意が必要です。
八幡は5:1で混ぜていますが、人によっては4:1と言う方もいます。
最近はヌカ21杯、砂3杯の7:1で混ぜたりしていますが、あまり違いがわかりません(^_^;)
砂も浜で無料採取できますね。
チヌパワー(集魚剤)
クロダイ釣りの代表的な集魚剤。
粘りがでやすく、ダンゴをまとめるために入れています。
なので入れすぎると、カチカチダンゴになって3分待っても割れません。
カップラーメン出来ちゃうがな!
入れすぎ注意です。
もちろん臭いで魚を集める効果もあります。
他の集魚剤でもまとめる効果はありますので、試してみると面白いです。
しかし、集魚剤の中には貝殻や乾燥コーンを混ぜているものもあります。そういった集魚剤は握ると手を傷めるので避けた方が無難です。
乾燥コーンは何気に痛い!
サナギ粉(細)
文字通りサナギを粉状にしたもの。
この臭いにつられて、クロダイは寄ってきます。
海水で濡らした方が香りが強まります。
そのため混ぜるときは、最初にサナギ粉だけに海水をかけておきます。
荒引きと細引きがあります。
細引きがスタンダード。粉が均一で握りやすい。
押し麦
クロダイ大好き押し麦。
釣れたクロダイの胃を調べたら、ほぼ押し麦だったという話もあるくらい。
クロダイが撒き餌を食べてくれるのは良いのですが、押し麦ばかり食べて本命の沖アミを食べなくなったら意味がないですね。
押し麦の入れ過ぎは禁物です。
また、割れやすくなるので注意してください。
海水
上記の材料を混ぜ合わせる時に、少しづつ足して、合わせます。
入れ過ぎて、べちゃべちゃになってしまったダンゴ材を戻すのは一苦労です。
一度に全部混ぜずに、3~4回に分けてダンゴ材を作るのがコツ。
海水でなくてもいいようですが、一番無難であることは間違いないでしょう。
ダンゴ応用レシピ
時期によっては集魚力を高めたい時期や反対に落としたい時期があります。
魚の活性が低い春先や冬場は集魚力を高めたいですし、夏場の餌取りが多い時期は集魚力は落としたいところです。
紀州釣りではダンゴ材で集魚力をコントロールします。
集魚力コントロールはオリジナルレシピならではですね。
集魚レシピ
米ヌカ 20杯
砂 4杯
アミエビ 200ml
チヌパワー 3杯
紀州マッハ攻め深場 1杯
サナギ粉(細) 1杯
サナギ粉(荒) 1.5杯
押し麦 0.5杯
海水 400ml
※計量カップ300mlを1杯として記載
アミエビ
集魚力アップのため、サビキで使われるアミエビをダンゴに混ぜます。強力な匂いで大小問わず魚を引きつけます。
エサ取りも引きつけちゃうのは仕方ありません。
水分も多分に含んでいるため、混ぜる海水はいつもより少なめにしてください。
紀州マッハ攻め深場
さらに集魚剤を増やします。チヌパワーをそのまま増やすと、カチカチダンゴへ変身しやすくなるので、八幡は紀州マッハ攻め深場を1杯増やしています。
使用した感じはあまり粘り気がなく、ダンゴの硬さにはあまり影響がありません。若干ばらけ易いように感じるのは気のせいか?
サナギ粉(荒)
さなぎ粉は荒引と細引きがあります。
荒引きは粒が大きく、不ぞろいです。
大きいとサナギの1/3~1/2くらいの大きさが入っていたりします。つけ餌でも使われるサナギが大きく入っていれば、視覚によるクロダイへのアピール力はアップでしょう。
集魚力を高めたい時、八幡はブレンドして使っています。
エサ取り対策レシピ(集魚力弱レシピ)
米ヌカ 22杯
砂 3杯
チヌパワー 2杯
サナギ粉(細) 2杯
押し麦 0.5杯
海水 500ml
※計量カップ300mlを1杯として記載
単純に集魚剤とサナギ粉を減らし、ヌカの割合を増やす配合です。
ダンゴをまとめていたチヌパワーを減らしたため、ばらけの原因となる砂も減らしています。
まとめ
紀州釣りを始めると、自然と自分でダンゴ材を作りたくなります。
狙いをもって作っていくと、釣れた時の喜びが倍増しますからね。
金額的には既製品とそう変わりませんが、量を考えるとオリジナルレシピの方に軍配が上がります。
慣れてきたら、ぜひ挑戦してみてください。
八幡でした。