鯛と言ったら、魚の王様的なイメージありませんか
「めでたい」にかけて、良くお相撲さんに掲げられているからですかね。
どうも、八幡です。
今回はそんな鯛の一種、「黒鯛」についてです。
黒鯛は大物になると50センチを越します。
このクラスになると、何年生きたか分からないという畏怖をこめて「年無し」と呼ばれます。
しかも黒鯛は他の大物と違い、港の岸壁…足元にまで良く顔を出します。
狙って釣ることの出来る身近な大物。
それが黒鯛です!
釣り師たちに「いぶし銀」とも評される人気の黒鯛を、まずは一匹釣り上げてみませんか?
この記事は
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釣りをはじめたばかりの方
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とりあえず大物を釣ってみたい方
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黒鯛釣りに興味のある方
などに読んでいただけると嬉しいです。
目次
黒鯛ってこんな魚
狙って釣ることの出来る身近な大物「黒鯛」。
釣り師の間では「チヌ」とも言われています。
タイ科に分類され、東南アジアに広く分布しています。
黒鯛は雑食性で食欲旺盛。
強靭な顎と鋭い歯を持ち、他の魚が食べられない硬い貝なども好みで食べます。
さらには味覚…特に甘味も発達しているとされています。
なので、黒鯛釣りの餌の種類は本当に豊富。
オキアミやイソメなどの有名どころはもとより、サナギ、コーンやイガイ、はてはスイカ等も餌になります。
春から初冬まで釣れるとされ、水温の下がる真冬時期は、沖の深場に下がってしまいます。東北の磯場では5月上旬から1月中下旬までがシーズン。
大物が釣れやすい春の乗っ込み時期や、晩秋から初冬にかけての寒クロ時期が釣り人には人気があります。
大きさによって呼び名が変わる出世魚でもあり、幼魚を「チンチン」、30cm程度までを「カイズ」、それ以上を「クロダイ」と呼びます。
黒鯛を狙う様々な釣法
黒鯛をメインターゲットにしている釣り師は多くいます。
ですが、その釣り師たちがみな同じ釣法で挑んでいるわけではありません。
多くの釣り師たちが、それぞれの釣法で挑んでいます。
黒鯛を狙う専用の釣法としてはフカセ釣り、紀州釣り、落とし込み、ヘチ釣り、前打ち、筏釣りなどがあります。
他にも、投げ釣り、ブッコミ釣りやルアーなどでも黒鯛を狙うことが出来ます。
撒き餌を使用する釣法
・フカセ釣り
集魚剤に混ぜたオキアミを柄杓でまき、その中に針をつけた本当のつけ餌を紛れさせます。
撒き餌でクロダイを海面表層に浮かせて釣ります。
撒き餌とつけ餌を潮に乗せるため、潮の流れを読む必要があります。撒き餌を狙った場所へ打ち込む腕が必要だったり、つけ餌を撒き餌の中に隠す技術が必要だったりと、なかなか難しい釣法。
しかし極めると、大物釣りも数釣りも可能なため人気が高い釣法でもあります。
・紀州釣り
針の付いたつけ餌の周りを撒き餌でダンゴ状に握り、海へ投擲する。
ダンゴが海底で割れるとつけ餌が飛び出し、魚が食いつきます。
アタリは基本的に浮きで取ります。
最低限、浮きの棚合わせとダンゴの握り方を覚える必要があります。
慣れてくれば、それほど難儀でもない。
ただしダンゴにする撒き餌で、手や道具が汚れるため、あまり人気がない。
しかしフカセより簡単なため、初めの一匹を確実に仕留めたいなら、紀州釣りがおすすめ。
・筏釣り
「筏」は「いかだ」と読みます。
いかだ釣りとは、いかだの上から黒鯛を狙う釣法。
紀州釣り同様、撒き餌をダンゴ状にして投入します。ただし、釣り人はいかだ上にいるため、ダンゴは足元に投入します。
竿も他に障害物のないいかだの上ですから、竿も短い物を使用します。
アタリも穂先で取りますので、敏感な穂先を使用した方がいいでしょう。
岸壁の際やテトラ際を狙う釣法
・落とし込み、ヘチ釣り
落とし込みやヘチ釣りは港や堤防の岸壁の淵...ヘチのギリギリを狙って餌を落とし込んでいく釣法。
餌はイガイやカニなど、現地で調達できるものを使用します。
お財布にやさしい。
初夏の頃から、黒鯛は岸壁のイガイ帯で餌を探すようになります。
上から落ちてくる餌に食いついてしまう習性を利用したのがこの釣法。
しかも、経験的に他の釣りより大物が釣れる可能性が大。
アタリはラインにつけられた目印でとったり、目印なしで糸ふけの出で取ったりします。
目印の有無やガイドの形、竿の長短で「落とし込み」と言ったり、「ヘチ釣り」と言ったりします。
地方によって同じ釣り方でも呼び名が違ったりするので、どちらがどっちと言えないところがツライ。
・前打ち
落とし込みやヘチ釣りが岸壁の淵を狙う釣法なら、前打ちはテトラ帯などの淵を狙う釣法。
使うエサやラインなどは落とし込みとほぼ一緒。
違うのは竿の長さ。
長くないとテトラ帯の先に餌が届かないですから。
落とし込みや前打ちは揃える装備が、他の釣法より比較的少ないです。
装備の面からも、初心者が始めやすい釣法かもしれません。
虫エサを使った釣法
・投げ釣り、ブッコミ釣り
この釣りはイソメやユムシなどの虫エサの付いた針を、海に投げ込みブッコんでおくだけ。
あとは魚が食いついてくるのをひたすら待つという、待ちの釣りです。
投げ込んでおくだけといっても、本当に投げ込んでおくだけではありません。
投げ込んだ餌が弱っていないか、仕掛けが機能しているかなど一定時間ごとにチェックしていかねばなりません。
警戒が薄れる夜釣りに適しており、大物釣りも期待できます。
ゆったりした空気の中に、突然鈴の音が鳴り響くと試合開始の合図です。
餌を使わない釣り
・ルアー釣り
餌釣りメインの黒鯛釣りの中で、ルアーで釣るという珍しい釣りです。
チニングと言われ知名度上昇中。
というか定着した感があります。
デイゲームではトップウォーターを流し、ナイトゲームは深場を流します。
あまり難しいことを考えず、バイブレーションやミノーなどを投げ、ただ巻きしましょう。
ナイトゲームの方がヒット率は高いようです。
まとめ
一口に黒鯛釣りといっても、色々な釣り方があるのがお分かりいただけたかと思います。ご当地釣法も取り上げると、他にもいろいろな釣法があるようです。
それだけ黒鯛釣りは、各地で人気があるということですね。
これだけあれば、あなたの性に合っている釣法が必ずあるはず。
あなたも一度、身近な大物を狙ってみませんか?
八幡でした。