去年のヒスイ拾いはハッキリ言って「苦行」の一言でした。
連れて行ってくれた先輩!スイマセン。
でも、旅行自体は楽しかったですよ!
ありがとうございます!
どうも、八幡です。
ヒスイ拾いが苦行だった理由は、ヒスイの見極めが出来なかったから。
探しようがないですもんね。
探しようがないものを、あの海岸線から「あるかもしれないから探せ」と言われたら、そりゃ苦行です。
「あるから探せ」ならまだしも…
自分が好きです探しに行ってるんで、文句は言えません。
が、それだけキツイよって事です。
それだけキツくても、1年過ぎると不思議なもので、また行きたくなるのです。
そして言うのです。
「先輩。今年も糸魚川へ行きましょう!!」
ヒスイ拾い2回目
初めて経験した去年のヒスイ拾いの収穫は計4個。
しかし、去年の旅行はそのヒスイ以上に得たものがありました。
旅行の思い出と、苦行の末にヒスイを手に入れた経験です。
最終日、ラスト1時間でヒスイがどの様なものかがわかるようになりました。
少なくとも、自分の中でこういうのを探せっていう、定義みたいな物が出来上がりました。
この定義を活かせれば、先輩の半分位は取れるようになるのではなかろうか?
ヒスイ拾い1日目
去年と全く同じ日程で、今年のヒスイ採集ツアーが開幕です。
2泊3日の車旅。
違うのは八幡が楽しみで、前日あまり寝られなかったところ。
まさに遠足前の小学生状態・・・
運転する先輩に謝りながら、8時間半ほどの道のりの中、二度仮眠をとらせていただきました。
マジ、ありがとうございます。
「八幡。まずどこで拾う?」
何も分からなかった去年は、先輩に全てお任せでした。
今年もかなり頼りきりでしたが、一つ違ったのは「八幡。次はどこで拾う?」と、聞いてくれるようになった事。
認められているようで、ちょっと嬉しい。
こう言う気持ちにさせてくれる先輩はすごいなぁ。
本当に見習わなければ…
「まずは須沢海岸に行きましょう!」
一年ぶりの糸魚川ヒスイ採取は、八幡の根拠のない感から始まりました。
ヒスイ海岸前にあるコンビニで昼食を調達して、須沢海岸に乗り込んだのが12時半過ぎ。
駐車場で準備をしていると、すぐ近くに地元ナンバーの古めの軽自動車が止まりました。
「どうだ。ヒスイはとれたか?」
と、話しかけてきたのは70代くらいのお爺さん。
「これからです」
と返事すると、ポケットからおもむろにヒスイを取り出してきました。
あれ?このヒスイ、この人・・・
一年前の記憶がよみがえってきます。
去年駐車場で鑑定してもらう石を選んでいた時、いきなり話しかけてきた爺さんだ。
確か手の平くらいのヒスイを見せながら、自慢話をしてきたお爺さんです。
自慢が終わったら、別の観光客を捕まえて同じ自慢話を繰り返していた方。
雑談のなかで2つ3つ有益な話も聞けたので「まあいいか」と思っていましたが…
「あの爺さんだ!」
心の中で叫びます。
どうやら先輩も気が付いたみたいです。
準備をしながら適当に相槌を打ちます。
去年はまともに相手をして、だいぶ時間を消費しましたが、今回はそこそこで済みました。(ちなみに去年以上の情報はありませんでした。)
「早く採取に行きたいんじゃー!!」
という、無言のプレッシャーを感じ取ってくれたみたいですね。
あまりにもタイミングが良かったので、毎日駐車場を行き来しているのでしょうね。
観光客相手の自慢話が、ライフワークと化しているのでしょう。
まあ、そのライフワークのおかげで、健康ならそれもありか…
多分、地元じゃ有名人なのでは?
須沢海岸の駐車場を利用なさる方は、このことを考慮に入れておいた方が良いかも。
初めて話を聞くなら、有益な情報も含まれていると思います。
5分程度、採取時間が遅れましたが、第2回目のヒスイ拾い開始です!!
昼もまわっているので多くの人が海岸にいらっしゃいます。
家族連れ、釣り師、観光客…ヒスイハンター。
ざっと見渡したところ、本格的なヒスイハンターは5,6人くらい。
早速、先輩と八幡も参戦です。
去年と同じく、八幡が先行し先輩が距離をおいて追いかけるスタイル。
あまり、八幡が遅くなると先輩にも迷惑をかけるので、最初はずんずん進みます。
駐車場から姫川方向へ、1/3くらい来てからスピードを緩め、本格的に捜索開始。
今回は既に自分の中に「ヒスイ像」があります。
あまり迷わずにこれ違う、これも違う!
とっては捨て、拾っては捨てを繰り返します。
すると先端まであと30メートルくらいのところで、年配ハンターに追い抜かれました。いかにもベテランって感じのハンターです。
八幡の捜索スピードは遅いのだろうか?
…そりゃ遅いんでしょうね。
二度目のペーペーですから。
渓流釣りなら先行者を追い越すなんて、とんでもないマナー違反ですが、ヒスイハントは自由なんでしょうね。
捜索スピードもそれぞれでしょうから。
「まあ、ベテランにも打ち漏らしはあるさ」
と、焦る内心を押さえつけながら、自分のペースで進みます。
後ろを見ると先輩もだいぶ近づいてきています。
先端に辺りで一緒になるかなぁって位なペース。
というか、そうなるように先輩がペースを調節しているのでしょう。
そして八幡が先端に来た時、追い越していった年配ハンターが最先端で捜索中でした。
その3メートルくらい手前の波打ち際…
波に揺られた角ばった手の平くらいの石(゚д゚)!
・・・ひすいやん!!
もう一度波が来たらヤバイ!
ハンターに見つかってもヤバイ!!
波が来ないうちにダッシューーー
ゲットーーーー!!
でかい!
去年の3倍はありそう!
(。´・ω・)ん?
去年の3倍・・・
・・・でかいは言い過ぎか。
でも、綺麗だし、緑は入ってるし、質が良さそう!!
文句なし!
年配ハンターに採られなくて、波に持っていかれなくて良かったーー( ^ω^ )
すぐ、後ろまで来ていた先輩にも見てもらいます。
「おお~、これはいいな!色味もいいし、まさにザ・ヒスイって感じだな!!」
「ありがどうございます。先輩が先を譲ってくれたおかげです!先輩が先なら先輩のものでした。なんか、悪い気がします」
「違うぞ、八幡。波打ち際のヒスイはそれこそ一期一会。波の一打ちで変わってしまうんだから、それは八幡の運と眼力だ!」
なんてできた先輩や~~~!!
こんなカッコいいことを言える先輩に八幡もなりたいっす。
もしかしたら八幡は開始1時間で、早くもこの採取ツアーの最大の山場を迎えてしまったかもしれません。
駐車場まで二人で捜索しながら戻り、そこで一度別れました。
先輩はフォッサマグナミュージアムへ鑑定へ、八幡は残って継続捜索へ。
先ほどのヒスイ以外、八幡は鑑定が必要な「らしいもの」は見つけられていませんでした。
先輩を見送り、捜索継続。
幸先いいし、今回の旅行はどれだけとれるだろうか?
ウキウキしながら、反対側へ。
しかし…行けども行けども石石石…
あれ?
見つからねぇ。
見つからなーい。
それらしきものすら、八幡の目には映ってきません。
運を使い果たしたかしら"(-""-)"
そうこうしている間に先輩も戻ってきました。
「残念ながら、俺の方にヒスイはなかったよ~。」
残念。ヒスイの神様、先輩にこそヒスイを!
八幡なんて糸魚川に来る間、ただ横で寝てただけなんです!!
なんて思っていると先輩が…
「もう少しやりたいところだけど、今日は宿に向かおう」
突然の終了宣言。
いつの間にやら16時半を回っていました。
宿について一息。
風呂にはいって、スッキリ。
駅前でご飯を食べて満腹。
飲み物とつまみを買い込み、宿に戻って乾杯。
乾杯すると、今日の収穫と明日の予定について話します。
その中で八幡から先輩にちょっとプレゼント。
去年のヒスイツアーではものすごく世話になったので、用意してました。
金品でないから、受け取ってもらえる時ってあるよね。
こんな時、レザークラフト初めて良かったと思います。
そこそこ喜んでもらえた?ようです。
次はもっと手の込んだものを作れるようになっていたいなぁ。
以外にも一日目の収穫は八幡の一個だけでした。
一日中探してられる本番の明日は、二人とも納得できるヒスイをゲットしたい。
そんな思いもあってか、明日の天気と日の出時刻、潮の干潮満潮を調べます。
天気は出来れば晴れてほしい。
日の出時刻は、捜索時間を少しでも長く。そして他のハンターより早く。
潮の干潮満潮は、やはり潮が引いている時間の方が、1mでも沖まで探せますからね。
作戦会議の結果、明日は朝5時から、歩いて行けるヒスイ海岸で早朝の部を行うことになりました。
「須沢海岸でいいのでは?」
と、進言したところ「今飲んでるでしょ。」とのこと。
あ、そうでした。
万が一にでも、アルコールが残っていたら目も当てられません。
そんなこともあり、飲みも早めに切り上げ、21時前だというのに床にはいりました。
横になると分かります。
メッサ疲れとる・・・
すぐに眠れそう。
明日は二人で採れるといいなぁ…
(-_-)zzzZZZ
一日目終了…ZZZ
八幡でした。