八方趣味人

日課で運動、外で釣り、庭でDIYして、部屋でブログ・・・仕事はいつするの?

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レザークラフト 初心者が名刺入れを小銭入れにリメイクしてみた

後輩「八幡さん、業者さんから新しい名刺届いてましたよ。机の上に上げときました〜」

八幡「りょうかーい。ありがと〜」

ここまでは良かったんです

どうも、八幡です。

 

年度はじめに職場の異動があり、自分で名刺を作るのも面倒で業者に名刺を注文しました。

先日出来上がってきた名刺。

以前作った免許証&名刺入れにウキウキ気分で入れようとしたところ…

何故か入らない。

ん、マチ部分が邪魔してるのかな?

と思い、マチ部分が邪魔にならない角度で入れようとして…入らない。

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なんで?

なんで!?

 

 

 

なぜ名刺が入らないのか

衝撃の事実。

なぜか名刺が入らない。

職場なのに、ちょっと泣きたくなってしまいました。

免許証は丁度良く入るのに…

もしかして…

名刺って免許証より大きいの?

重ねてみました。

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でかい。

5ミリは大きい。

これは入らんわ。

免許証&名刺入れとして作成しましたが、作成時は免許証の大きさに合わせたからなぁ。

というか、免許証と名刺の大きさは同じだと思っていました。

明らかに思い込みよるミスです。

ミスったものは仕方ない(´-﹏-`;)

でも、名刺が入らない名刺入れなんて、どないしよう?

 

リメイクすればいいんじゃね?

免許証は入るんだから、免許証入れとしては使えます。

でも、せっかくだから名刺が入る予定だった部分も活用したい…

カードをまとめて入れとくか?

使わないポイントカードを、普段から持ち歩くのもナンセンス。

ならば小銭か?

うん、それなら入る。

でも、そのままでは飛び出て来ちゃいそうなので、ちょっと改造が必要です。

フタ止めれるようにバネホックつけて、小銭を取り出しやすいようマチを広げる…

なんとかなりそうです。

必要に応じて、リメイク出来るところがハンドメイド品の素晴らしい所ですよね。

 

小銭入れへのリメイク手順一覧

1、縫い糸をほどく

2、新マチとベルトの作成

3、コバ磨き、菱目打ち

4、ベルトの縫い

5、バネホックの取り付け

6、ベルトと本体の縫い付け

7、マチと本体の縫い付け

順番を間違えると取り付けられなくなるので、要注意です。

 

1、縫い糸をほどく

 せっかく頑張って塗った糸も、リメイクするには解かなければなりません。

 革に傷がつかないように、目打ちとハサミと糸抜きを使って、丁寧に糸を解いて行きます。

 革と糸の間に目打ちを挿し込んで、空間を作ってやると、ハサミが入れられます。

 はじめからハサミを入れようとすると、革が傷つくかもしれないので、注意しましょう。

 

2、新マチとベルトの作成

 小銭入れへのリメイクには、マチを広げるのは必須。

 カードに合わせてマチを作っていたので、小銭を入れると脇から出てくる可能性が…

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 上下にマチを伸ばして、さらに広がるように幅を広くします。直線だったマチも角度をつけました。

 

 ベルトは最初つける予定は無かったのですが、バネホックの凹金具をつける事をイメージしたら…どこにつけるの?となりました。

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 最初は写真の通り、バネホックを付けようと考えていました。

 しかしその通り付けると、バネホックの頭が邪魔になって、免許証が入らない。

 気づいて良かった。

 考えた末にベルトをつける事で解決。

 コレでリメイク出来ます。

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完成品

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 結局、作業を始めてから、3時間以上かかりました。

 ベルト部分は微妙かも?

 凹金具は緩くて少し、回ります…(^_^;)

 1ミリ厚はちょっとうすすぎました。

 マチはもう少し広げても、良かったかも?

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 とはいえ、リメイク終了。

 コレで使用出来ます。

 少なくとも「小銭が入らない小銭入れ」なんてことはありません。

 近くのコンビニには、これ一つで行けるようになりました。

 

 次からはリメイクの必要がないように作っていこう。

 八幡でした。

 

 

DIY 初心者がダイソー製品でコンテナサイドテーブルを自作してみた

暖かくなってきて、外でのDIYが出来るようになりました。

今年は何を作ろうか。

いくつか家族から頼まれているものがありますが、気合が乗らないと作れない大きさ。

まずはリハビリを兼ねて、サイドテーブルのリメイクでもしてみます。

どうも、八幡です。

 

八幡は部屋では折りたたみテーブル&座椅子生活。

折りたたみテーブルでレザークラフトしたり、ブログ書いたりしています。

んで、問題になるのがテーブルが小さいこと。

道具を床に散らかしているのは仕方ないにしても、飲み物等を床に直置きは良くない。

ということで、サイドテーブルを自作して使っていました。

そのサイドテーブルを弾みで壊してしまったので、今回はそのリメイクです。

 

https://diyers.co.jp/articles/feature-0000000213

そもそもはコチラの記事を参考に作らせていただきました。

皆さんも参考にしてみてください。

八幡はそれを安く作成できないか挑戦してみた次第です。

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そのリメイク完成品がコチラ。

壊れたコンテナを新しくして、天板を塗り直してステンシルしました。

 

 

 

 リメイク手順

 天板ステンシル

 まずは天板の塗り直し。

 そのためには古い塗料をサンダーで削り落としていきます。

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 きれいになるまで落としていきます。

 残したりするとマダラになっちゃうかも。

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 塗っていくのは百均塗料。

 ダイソーだったかセリアだったか・・・

 とりあえず一度塗ったら乾かしている間に、ステンシルの台紙を作ります。

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 いつものようにラミネートシートを使います。

 印刷した紙を挟み、デザインナイフで切り取っていきます。

 ラミネートシートの良いところは、紙を挟むだけで済むところですね。

 節約したいなら、切り離せば2枚になります。

 丁寧に切り取って、ステンシル台紙を用意したら、天板に二度目の塗装をおこないました。

 ムラもほとんどありません。

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 ステンシルにはダイソーのミルクペイント。十分です。

 スポンジに少量の塗料を染みこませたら、台紙の上から軽くポンポンします。

 やりすぎると、台紙の下に染みこんでしまうので注意です。

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 うむ、良い感じ。

 乾いたら組み立てしていきます。

 

キャスター取付け

 組み立て開始。まずは材料を揃えます。

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 百均やダイソー製品だけで揃えたかったですが、ネジとボルトだけはホームセンターで購入しました。

 コンテナはダイソーの300円商品。組み立て可能。

 天板は他のからの端材を利用しましたが、百均でも売っています。

 

 次にコンテナの下にキャスターを付けていきます。

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 四隅に穴を開けて、キャスターを取り付けます。

 穴はキリで開けるもよし、一度木ネジを使ってもよし。熱したドライバーで開けてもよしです。

 キャスターがあると移動も楽ですし、使い勝手も良くなります。

 

天板細工 

 次は天板の細工です。

 二つに分けた天板を蝶番でつなぎます。

 百均の蝶番についてきた木ネジでは天板を貫通してしまうので、裏に使わないダボを使って受けます。

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  裏は塗装もしていないのでお見苦しいかも。

 蝶番でつなげるのは開閉できるようにですね。

 他にも天板にはいくつか細工をしています。

 開閉するために、取っ手代わりの小穴を開けています。

 その他にもコップのための穴を開けたり、ホルダーのための切れ込みを入れています。

 取っ手穴の近くに、ネオジム磁石を埋め込む小穴を掘ります。

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 小穴を掘ったら接着剤を入れて、磁石を埋め込みます。

 次は受けになる部分。

 コンテナの上部を改造します。

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 ニッパーとカッターで余計なデッパリを取り除きます。

 きれいにならしたら、百均で売っている金具を木ネジでとめます。

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 これで開閉器の完成。

 磁石止めできます。

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 木ネジの頭分浮いちゃいます。

 気になる方は平皿型の木ネジを使うと良いかと。

 そして天板をコンテナを、小さい木ねじで止めると完成です。

 

リメイク完成

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 色が変わると、気分も変わりますね。

 

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 取って穴を使って開くと、中には小物を入れることが出来ます。

 特に細工はしていませんが、開きっぱなしにしても蓋は下がってきません。

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 紙コップやプラスチックコップが、入れられるようになっています。

 切れ目を入れることで、ドリンクホルダーの取付けも出来て、倒れる心配もなくなりました。
 

 作業時よりも、だらだらと映画鑑賞しているときに活躍しそうです。

 サイドテーブルとしても、肘置きとしても使えそうですね。

 費用としては

 コンテナ300円、金具100円、磁石100円、キャスター200円、蝶番100円、ネジ300円天板100円、ドリンクホルダー100円・・・など

 計1500円くらいです。

 値段分の働きは十分してくれそうです。

 まずはだらだら映画鑑賞してみますね。

 八幡でした。

ワカサギ釣り 魚群探知機振動子のオプションパーツを安くあげよう

 ワカサギ釣りシーズンが終了してはや1か月

とっても寂しい・・・

というか物足りない・・・

どうも八幡です。

結局5回しか行けなかった。

反省です。

 

ワカサギシーズンが終わったなら、別の釣りや別の趣味をするんですが…

釣りのシーズンが終わっても、出来ることもあります。

ワカサギ用品の自作ですね。

ちょっと紹介したいと思います。

今回は魚探振動子の接続オプションパーツです。

正確には自作というより、ホームセンターや百均で買いそろえたといったところでしょうか。 

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使う方としては中々便利です。

 

 

 

ホンデックス魚探セット

 ワカサギ釣りの三種の神器といえば「魚探」「テント」「電動リール」と考えています。

 地域によっては「テント」が「ボート」になる地域も多いのでしょうか。

 ワカサギ釣りに使用している魚探で、最もメジャーなのはホンデックスさんでしょうか。

 入門機のPS-500Cや、GPS機能のついたPS-611CN選ばれています。

 このようなワカサギパックとして、ワカサギ釣りに適した振動子(TD07)やオプションパーツまで付いてくる仕様になっているなら、何も困りません。
 しかしこのワカサギパック高いんです。
 ワカサギパックでは税込み約43000~45000円程度です。
 ちなみにPS-500Cの魚探は単体で買うと約30000円。
 TD07振動子を単体で買うと約20000円なので、パックを買ってしまった方が、振動子を後で買うより安いです。
 しかし解っていても、その時の手持ちとご相談の場面ってありますよね。

 八幡は魚探を単品で買った口です。

  こちらのように単品で買うと、最低限の付属品しかついてきません。

 内容としては「本体、振動子TD04、トランザム金具」です。
 ちなみに振動子とは魚を探すため超音波を送受信する装置で、トランザム金具は船体にその振動子を取り付けるための金具です。
 ワカサギ釣りに使うには、振動子を氷の穴にセットする工夫が必要です。

  このような振動子を、後買いするのが手っ取り早くはあるんですが…。

 前に書いた通り高いんですよね。

 約20000円ですから…。

 なので八幡は振動子の性能は脇に置いておいて、穴にセットするオプションパーツを安く揃えてみることにしました。

 

八幡の場合

 穴にセットするために用意したのは

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 ダイソーの300円自撮り棒。これが一番大事。
 

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 他には 振動子と自撮り棒を繋ぐための金属板

 それを止めるためのネジナットワッシャー

 自撮り棒は先端を取り外すと、ネジをはめれるようになっていますので、径を合わせて購入してくださいね。

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 さらに穴にセットするため、30センチ弱の金属棒蝶ネジも用意しました。蝶ネジも自撮り棒の持ち手部分の径と合うものを選んでください。

 自撮り棒以外は全部ホームセンターで手に入ります。

 

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 振動子を 取り付けるとこんな感じになります。

 コードが暴れないため、結索バンドでゆるーく止めています。

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 さらに穴にセットするときはこんな感じ。

 

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 もちろん自撮り棒なので伸縮可能。

 穴探しの時はセット用の金属棒を取り外して使ってください。

 自撮り棒を伸ばせば屈まなくても、振動子を穴に入れることが出来ます。

 

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 収納時は自撮り棒を縮めて、金属棒を取り外すと本体と一緒に収まります。

 自撮り棒の中に水が入っているので、八幡はジップロックに入れてから収納しています。

 もちろん家に帰ったら乾かしてくださいね。伸ばして一日放置すれば、大抵中まで乾いています。

  以前用意したものなので金額は忘れましたが、費用として1,000円もかからなかったはずです。

 オプションパーツを直で注文するより、だいぶ安上り。

 少なくともTD07振動子&オプションパーツを後買いするまでの間は、十分使えると思います。

 まあ、八幡にはTD07振動子の後買い予定はないんですけども。

 

 参考にしていただけると嬉しいです。

 八幡でした。 

レザークラフト 初心者がウォレットホルダーを自作してみた。後編

娘のスマホケースが思いのほか出来がよく(自分的にはですが…)、もうちょい大きいものもつくれるんじゃね?

と、いい気になってしまった!

すいません、悪い癖です。

次はウォレットホルダーを作ろうと意気込んでみたものの、結構大掛かりかもと感じています。

どうも、ちょっと不安な八幡です。

 

前回は型紙作成まで行いました。

 

www.happousyumi.com

 

革と他の部品を購入し、作成に入ります。

思いの外、費用がかかりました。

 

 

作成手順一覧

1、イメージ図作成

2、型紙作成

3、革への写し

4、床面処理

5、革の切り出し

6、コバ処理①

7、レザーバーニング

8、仮止め、ガイドライン引き、穴あけ

9、菱目打ち

10、縫い付け

11、ハトメ付け&カシメ付け

12、コバ処理②

13、コンチョつけ、革ひも

14、最終調整

 

3、革への写し 5、革の切り出し

 今回は革を3種類使います。

 通常のヌメ革キナリ2mmと1.5mm黒のヌメ革1mmを用意しました。

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 切り出すとこんな感じ。

 本体となるパーツ1にキナリ2ミリ。

 表側でウォレットを覆うパーツ2と、ベルト部分のパーツ4にキナリ1.5mm。

 パーツ3、パーツ5、パーツ6には黒1mmを使用しました。

 黒パーツはキナリパーツに重ねて使います。

 

 切り出した革に、ハトメやカシメのための穴もあけていきます。

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 型紙を切り出した革に重ねて、目打ちで型紙ごと上から押し付けます。
 ズレるとハトメもカシメもズレちゃうので気を付けてください。

 

8、仮止め、ガイドライン引き、穴あけ

 仮止めは木工用の速乾ボンドで行いました。

 穴あけや菱目打ちで仮止めが取れないよう、それなりの強度が必要です。

 ボンドは乾きも早く強度もそれなり。

 丁度いいのです。

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 ガイドライン引きや穴あけは、仮止めをしてから行いました。

 重なるパーツに菱目を打ったり、穴をあけるのは仮止めしていないとズレますからね。

 

11、ハトメ付け&カシメ付け

 ホックをつけた経験はあっても、ハトメカシメは初めてです。

 ですが基本は変わりません。

 受け皿と打ち具で、ハトメやカシメなどの金具を打ち付けていきます。

 受け皿や打ち具は専用の物を、使わなければなりません。

 大きさも複数ありますので、大きさに対応したものを用意しないといけません。

 ホックの時と同じです。

 何気にお金がかかりますね。

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 左がハトメで右がカシメ。

 八幡が使った打ち具は、ハトメもカシメも専用品ではありますが、レザークラフトの専門品ではありません。

 手芸の専門品です。100円程度安かったので買っちゃいました。しかし、使用してみて失敗だっと気づきました。

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 手芸用の打ち具は縁が若干広いんですね。

 なので革が厚いと縁の型がついてしまいます。

 皆さんが購入するときは、レザークラフト専用品を購入してくださいね。

 やはり専門品は専門品の理由があるんですね~。

 安さに釣られてしまった・・・

 

13、コンチョつけ

 コンチョ付けも初めての作業。

 これも専用の打ち具で打ち付けるのかと思っていたら、どうやら違うもよう。

 レザークラフトのコンチョは、ネジ式になっているのですね。

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 革とジャンパーホックの凹金具を挟んで、ネジ止めします。

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 凸金具は従来通り、打ち付けて固定します。

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 裏と表。

 こんな感じでジャンパーホックの機能を持った、コンチョボタンの完成です。

 凹金具の大きさに合ったネジでないと止められないので、コンチョ選びの時に気を付けてください。

14、最終調整

 一応完成したのがコチラ。

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 ですが、実際に財布を入れてみると隙間がありすぎました。

 調整が必要です。

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 解決方法として、縫い止めしていたサイドと下方を、カシメで止めることにしました。

 カシメを打つ分、革が重なるので隙間が少なくなる、というわけです。

 丁寧に糸を解いて単体で縫い直します。その後カシメを打ちます。

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 これで調整もOKです。

 完成品

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 表と裏。

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  財布を入れたところ。

 サイドを革ひもを使って止めているため、財布の大きさによって多少の調整が可能です。

 上方に多少の隙間がありますが、財布が出てくることはありません。

 

 なんとか形になりました。

 革が厚いと、作りもしっかりして見えますね。

 今回は想像以上に革の使用量が多かったです。

 レザーバーニングは必要なかったかなぁ。

 後日、別の飾りになる革を縫い付けるのも、ありかもしれませんね。

 ですが自分的には満足です。

 八幡でした。

レザークラフト 初心者がウォレットホルダーを自作してみた。前編

前回、娘のスマホケースを自作してみて、0から作るのは楽しいなぁと感じました。

教科書の型紙で何かと作っても、嬉しさ半分って感じです。

修行感が強いですね。

どうも八幡です。

 

八幡のレザークラフトのとりあえずの目標は、財布を作ること。

こんな感じの。

ライダーズウォレットとかバイカーズウォレットとか呼んだりします。

 

次は何を作ろうかと考えていたところ、目標のウォレットはまだ早い。

何より八幡には、嫁の四葉さんから買っていただいた、現在使用中の財布があります。

う~ん、ならばウォレットを入れるホルダーを作ろう、と思い当たりました。

よし、次はウォレットホルダーを作ろう。

 

さて0から作るといっても、もちろん初心者が本当に0からというのは無理な話。

なのでネットで見本となる画像だけ見て回りました。

このような物がウォレットホルダーですね。

現在使用中の財布の寸法に合わせて、作成開始です。

 

 

ホルダー作成手順一覧

1、イメージ図作成

2、型紙作成

3、革への写し

4、床面処理

5、革の切り出し

6、コバ処理①

7、レザーバーニング

8、仮止め、ガイドライン引き、穴あけ

9、菱目打ち

10、縫い付け

11、ハトメ付け、カシメ付け

12、コバ処理②

13、コンチョつけ、革ひも

14、最終調整

 

 手順10と11の縫い付けやハトメ&カシメ付けの順番は、考えながらおこなってください。

 そうしないと 作業がしづらかったり、作業自体できなくなったりするので注意が必要です。

 

1、イメージ図作成

 画像をいくつもみて、イメージを固めていきます。

 そして実際に書いてみる。

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 描いていると恥ずかしい感じもします。恥ずかしさを抑え、何枚か描いてみます。

 しっくりくるものがなければ、再度画像をみて、またイメージ図を描いていきます。

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 最終的にはこんな感じ。

 次はイメージ図をもとに今度は展開図をかきました。

 簡単も簡単にですが・・・

 なので寸法は気にしてません。

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 展開図があった方が、型紙が作りやすいと思います。

 

2、型紙作成

  イメージ図と展開図をもとに、型紙を作成します。

 財布の寸法も図って型紙のサイズを決めていきます。

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 自分のイメージ図では、実際に革で作成した時、不都合が出ることが型紙を作成してわかりました。

 ベルト部分と本体を上と横の二方向で止めていました。

 でもそうするとベルトをあける時、全開できないんですね。

 色々試行錯誤して、最終的にはこのようになりました。

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  前回の教訓を生かして、型紙は銀面に写すように切り出しました。

 型紙を組み立てて具合を見ます。

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 うん、適度に余裕があって良さそう。 

 あとは作っていくだけだ!!

 

 

 でも、革がないなぁ。

 黒色の革も欲しい。ハトメやカシメも必要。

 革を購入するまで作業は中断。

 事前に購入しておけばいいのでしょうが、型紙が出来上がらなければ、革の必要量も分かりませんからね。

 実はイメージ図と型紙作成だけで、一日かかっています。

 慣れない作業で時間がかかりました。

 必要な革やカシメなどの付属品も分かったので、購入後また作成開始します。

 ちょいと早いですが、今回はここまで。

 八幡でした。

 

 

レザークラフト 初心者が手帳型スマホケースを自作してみた

八「ケースは俺が作るから、買わないように…」

娘「んっ」

娘がスマホデビューしました。

スマホに必要なもの…

といえば外部記憶用のSDカードや画面保護のためのフィルムシート、本体保護のためのスマホケース

となると、スマホケースも作ってみたくなりますよね。

どうも、八幡です。

 

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完成品はこちらです。

まあ、父親から作られたスマホケースを喜ぶかどうかは、クオリティとその家庭によるのかな?

一言で返事をする娘でしたが、了承の意は感じました。

というわけで春休みの間に作ってしまおう。

 

 

必要品

 スマホケース作成にあたって、いくつか必要なものが出てきました。

 

  • 市販のプラスチック製(シリコン製)スマホケース
  • 2mm厚のヌメ革
  • 抜型

・市販のプラスチック製(シリコン製)スマホケース

 手帳型スマホケースを自作するには、市販のプラスチック製スマホケースを貼り付けて作ります。自作するのは手帳部分ですね。

 iphoneケースなどは百均にも置いてあるので、安上りですね。

 残念ならがアンドロイド用は、百均では見たことありません。安く買うなら楽天市場などがよろしいかと思います。

 ちなみに八幡が購入したのはこちら

 市販ケースはこだわりがなければ、一番安いもので充分です。

 市販ケースはプラスチック製とシリコン製のものがありますが、基本はどちらでもOK。

 ただし接着剤との相性がいいのは、プラスチック製みたいですね。

 

・2mm厚のヌメ革

 ネット情報では、スマホケースの作成には2mm厚が適しているとのこと。

 八幡は持っていなかったので、新たに購入。

 ちなみに3枚入りを買っておけばよかったと後悔しました。ちょいと失敗してしまったので。予備在庫を持っておくことは、心に余裕を持たせます。

 裏地を付けたい方は、さらに豚革スエードの薄いものを購入するのもいいでしょう。

 色の種類が豊富なので、縫い糸と合わせるのもデザイン的に面白いと思います。

  大き目のスマホには、もう一回り大きいスエードを購入した方がいいでしょう。

 

・抜型 

 抜型は初めに購入したセットの中に入っていましたが、スマホケースを作成するには必要なのもなので、あげておきました。

 カメラレンズのための穴をあける必要がありますからね。

 抜型をセットで揃えていた方が、後々役立つと思います。

 

作成手順一覧表

 スマホケースの作成手順は以下の通り

  1. 型紙作成
  2. 型紙の写し
  3. 床面処理
  4. 革の切り出し
  5. コバ処理①
  6. ウッドバーニング用のデザイン描き出し
  7. ウッドバーニング
  8. 穴あけ(カメラ穴用、ホック用、ハトメ用)
  9. ガイドライン引き
  10. カード入れ部分の作成
  11. 菱目打ち&ホック(ハトメ)つけ
  12. 縫い付け
  13. コバ処理②
  14. 市販ケース接着

 

型紙注意(一覧表1,2番)

 今回も型紙から作成します。

 市販のスマホケースを画用紙上において、書き出していきます。

 型紙作成で迷ったのは余裕分と、止め具をつけるベルト部分をどうするかの二点。

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 上は最初の試作型紙。

 ここから検討して型紙を再度作ります。

 

 まずは検討したのは余裕部分。

 上下は5ミリほど余裕を持ちます。すぐに決まりました。

 問題はサイド。サイドの厚さは、とりあえず2センチ取りました。

「スマホケースの厚さ+カード入れ部分の厚さ+余裕分」と考えての2センチでしたが、余裕を持ちすぎました。結果的には1.5センチで良かったのかなと思います。

 

 ベルト部分は迷いました。

 ベルトを別パーツにして縫い付けるか、本体一体型にするか。

 別パーツは本体に縫い付けるため、全体が厚くなってしまいます。一体型は厚くならない。そんな理由でとりあえず一体型にしました。

 ベルト部分は、デザインが周りから見ても良くわかるのでよく考えて決めましょう。

 最終的な型紙は↓

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 さらに革への写しは気を付けてください。

 今回の本体は床面に写さなければなら良いところを、間違えて銀面に写してしまいました。カメラ穴の位置が合わない、ベルト位置がおかしいことで発覚しました。

  間違えないよう、型紙は銀面に写すことを前提として、作成しましょう。

 気が付いた時はショックでした~。

 革は在庫に余裕を持ちましょう。

 

ウッドバーニング(一覧表6,7番)

 前回の免許証入れで、なんとなく模様のコツをつかんだので、今回はイチから自分で描いてみました。

 

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 イネ科植物の模様。

 少しづつ描ける絵柄を増やしていくと、楽しいかも。

 もう少し濃淡をつけて描けるとさらにイイかなぁ?

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 焼きが終了したところ。

 バーニングはパーツを縫う前に行うと、段差に邪魔されません。
 

穴あけ(一覧表8番)

 カメラ用の穴あけに苦労しました。

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 抜型と静音菱目打ち機を使って、穴をあけます。しかし中々あかない。

 菱目打ち機も、力の入れ過ぎでミシミシいう始末。

 壊れないか心配しながら、何度も繰り返し体重をかけてやって、何とか貫通しました。

 カメラ穴はスマホごと違うので、複数入ったセットを持っておくと便利ですよ。

 

カード入れ部分の作成(一覧表10番)

 今回の作成の一番の肝。

 カード入れ部分は4つのパーツから構成されています。

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 型紙でいうとパーツ2~5まで。パーツ2にパーツ3~5を横と下を縫い留めることで、カードを入れる部分を作ります。

 デザイン的に2色にしたかったので、今回は百均でみつけたコチラを使用してみました。

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 何の革かは不明です。でも、本革って書いてるし、大きさもギリ足りるので使わない手はない。

 切り離したパーツは下のみ先に縫い合わせておいて、サイドは全体を縫うときに一緒に縫い合わせます。

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 ちなみにカード入れ部分の菱目打ちは、 先に本体への菱目を打った後、その穴から目打ちで目印をつけて行いました。こうすればズレないです。

 

市販ケース接着(一覧表14番)

 最後に市販のスマホケースを接着して終了です。 

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 接着剤は「プラスチック用のGPクリアー」を用いました。

 スマホケースのみの用途なら、全面を貼り付けてください。

 スタンドとしても使いたいなら、半分だけ接着するようにしましょう。

 

完成品

 

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 2ミリ厚の革を使っているため、完成したら思っていた以上に重厚感があります。

 カメラの穴も丁度いい。

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 中を開いたところ。

 カード入れ部分はしっかりしています。3枚以上入ります。

 内側にも一部イラストを描き入れてます。娘の好きなウサギイラスト。

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 このようにバネホックをつけると一応スタンドにもなります

 残念ながら角度調整はできません。

 革が厚いからかな?

 革の形がこなれてくると、自由度が増すと思います。

 

 今までの中で最もいい出来になりました。

 自分は手帳型は使ってませんが、また作りたいですね~。

 八幡でした。
  

  さらに2年間で他のスマホケースも作ってます。

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レザークラフト 初心者が免許証入れにウッドバーニングしてみた

先日作った免許証&名刺入れ

素人として合格点はいいのですが、少し物足りない感じ…

ならば、ちょいと手を加えてみようと筆をとりました。

とったのは筆ではないですが・・・

どうも、八幡です。

 

とったのはこちら

白光のマイペン アルファ

です。本来は木工DIYに使用するものですが、革にも使えます。

一度カードケースに使ってますね。

あの時はちょっとでしたが、今回は少し本格的に使ってみました。

ウッドバーニングというより、レザーバーニングになるんでしょうか。

 

 

下書き

 ウッドバーニングでマイペンを使用するためには下書きが必要です。

 まずはその下書きを作ります。

 免許証入れの大きさに合うように書いていきます。

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 この下書きを革へ移さねばなりません。

 紙の裏を鉛筆で擦って、さらに表からなぞって革へ移していきます。

 子供のころ、漫画を写した方法ですね。

 この方法では革に鉛筆の跡がついてしまいますが、焼くので基本問題はありません。

 はみ出したところも、最終的にラバークリーナーでとれるので大丈夫です。

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 こんな感じになります。

 起伏があったので少し大変でした。

 本来なら縫う前…パーツの時に下書きの写しも、焼き付けも行えばいいと思います。

 

焼き付け

  焼き付けにはマイペンを使います。

 下書きを転写した後は、マイペンでなぞって焼いていくだけです。八幡のものは温度調整機能が付いています。使い勝手は中々いいです。

 

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 上の方からなぞってしまいましたが、本来は下から行うべきでしたね。

 上の方からなぞって焼き付けていくと、自分の手で写した後を消してしまったり、革が汚くなったりしますから。

 自分の手の動きを考えながらなぞっていくと、汚さずに作業できると思います。

 作業に没頭すると、すぐにできていきます。

 とりあえず表面完成。

 そして裏側も下書きをなぞり、その後焼き付けていきます。

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 作業自体に変わりはありません。

 こちらはもっと早く完成。

完成品

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 表面と裏面。

 表と裏を見ながらバランスをとりました。

 素人的には合格点・・・だと思います。

 マイペンの温度調節はメモリ6アタリが丁度いいですね。ペン先も付属するノーマルで充分です。 

 ただ焼き跡を強くつけたい時はメモリを7~7.5あたりまで上げてもいいと思います。メモリ8まで上げると、濃くなりすぎるような気がします。

 温度調節のないマイペンでは、書くスピードで濃淡をつけるようですが、慣れないときついと思います。

 わざとゆっくり書くと、線が歪むんじゃないかなぁ。

 温度調節機能があるマイペンアルファは、ノーマルマイペンより倍以上の値段がします。

 しかし、長く続ける可能性があるなら、最初からアルファの方をおススメします。後悔はしないと思いますよ。

 カービングもいずれ挑戦はしてみたいですが、それはずっと先の話だと思います。

 最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

 八幡でした。

 

レザークラフト 超初心者が免許証&名刺入れを自作してみた。

「そろそろ自分にも何か作ろう」

と考えたところ、結局何が必要かという考えに。

今まで練習がてらで作ったコインケースとか、ブックカバーは結局使いどころがないのです。

というか、使用する習慣がないので仕方ないんですね。

どうも、八幡です。

 

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作ったものを使用したいのなら、いま使用しているものを作ってみるのが一番。

そのうえで作れそうな小物は…

免許証入れですかね?

ということで作ってみることにしました。

 

 

免許証&名刺入れ制作過程

 制作工程一覧

 何度かレザークラフトを行ってみてわかったのは、細かい違いはあれど作成の流れは毎回そんなに変わらないということ。

 そのため、毎回作成工程をかき出していくものどうかなぁ、ですよね。

 と思いますので、目立ったところをピックアップして書き出していこうとおもいます。

 一応作成工程を一覧でかき出しますね。

①イメージの書き出し

②型紙作成

③革への目打ち

④床面処理

⑤革の切り出し

⑥コバ磨き1

⑦仮止め

⑧菱目打ち

⑨マチの仮止め

⑩マチの菱目打ち

⑪縫い付け

⑫ヘチ落とし

⑬コバ磨き2

おお、何気に13の工程もあるのですね。

 

イメージの書き出しと型紙作成

 一覧で行くと①、②番。

 今回は教科書の型紙もなく、コピーするものも無い状態からのスタートです。

 つまり1からのスタート。

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 カードケースは一度作っているので、大きさは似たようなものだろうとアタリが付きます。

 あの型紙をもとに、大きさやデザインを検討していきます。

 同じものでも用途は果たすんだろうけど、少しづつでも変化を付けた方が勉強になるし、自分的に満足。

 うーん、免許証入れを作るといっても、免許証だけというのも・・・

 名刺も入れちゃおうか。

 となると、その分の空間も作らないと。

 マチをつけて名刺分の空間を確保しないといけない。

 

 まずはイメージを描いていきます。

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 下手だけどまあわかる。

 これに従って型紙を作成します。

 型紙を作成したら、現物のつもりで組み立てます。

 これで大きすぎたり、小さかったりしたら調整します。

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 イメージ図に書いてある数字は最終的なものですね。

 型紙を組み立てて、最初のは大きすぎるのが判ったので、少しづつきりとっていきます。

 切っては組み立て、切っては組み立てを繰り返します。

 んで、最終的に決まったのが

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 こんな感じ。

 さらに型紙を新たに切り出します。

 折り曲げて歪んだ型紙では、革に写した時に歪んだままですからね。

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 最終的にできた型紙はこんな感じ。

 マチの形は扇形にしようか迷いましたが、初めてなのでとりあえずは簡単そうな長方形にしました。

 

 イメージを考え、型紙を作って調整するのも楽しいですね。

 型紙を自分で起こすのは難しいですが、より自分で作ってるって感じがします。 

 

マチの使用

 初めてとなるマチを使った作品。

 マチというのは空間をつくるため、サイドに取り付けるパーツです。

 財布なら、小銭入れ箇所に取り付けられている折り曲げられた「遊び部分」ですね。

 

 ここから一覧の⑨⑩番。

 本体の菱目打ちが終了して、マチを仮止めします。

 仮止めには速乾用の木工ボンドを使用してみました。

 貼りつきがよく、乾きの早さもちょうどいい感じです。

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 先にマチも仮止めして、一気に菱目を打とうかと思いましたが、厚くなりすぎるかと思い止めておきました。

 結果的には失敗でした。

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 一番の問題はズレないために、空いている面から二度打ちしなければなりません。

 そうすると本体に打った菱目と、向きが逆になることに気が付いていませんでした。

 

 マチの構造上、菱目打ち機が使えるのは仮止めした部分のみ。

 仮止めが出来ない部分はこちらを使って菱目を打ちます。

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 クリップで仮止めして、その間にサイレント菱目打ちを使いました。

 コバを揃えるのが難しかったですね。

 わざとマチ部分をずらして、余ったところを切るという方法もあるみたいですが、それはまた今度。練習してからですね。

 

まとめ

 その他に難しかったところは、カーブがあるところです。

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 ほかにも重ねによる厚みの段差で、ヘチ取りがガタガタです。

 何かうまい方法はないものか・・・

 

 さらに縫い付けも終わって、コバも処理して完成してから気づきました。

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 イメージ図と違う!!

 パーツ1とパーツ3の上下が違う!!

 もっとスマートに作れたのに。

 ということは型紙から間違っていたのか・・・反省。

 

 完成品

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 免許証も入るし、名刺部分も申し分ない。用途を果たすには十分ですね。

 大きくして、チャックとバネホックを付けたら、二つ折り財布もいけるかも。

 だったらチャックの縫い付けを学ばないと…。

 

 最後にラップで巻いて型の癖をつけて終了。

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 とりあえずこのまま一晩。

 はじめて型紙を自分で作って、マチを使ったにしては合格点。

 大事に使おう。

 

 レザークラフト

 慣れてきて、さらに面白くなってきました。

 次は何作ろうかなぁ。

 皆さんも挑戦してみてはいかがでしょう。

 八幡でした。

 

レザークラフト 嫁へのプレゼントに手帳型カードケースを作ってみた

四葉「今日ホワイトデーじゃん。忘れてたー。」

八幡「・・・!」

そう言って嫁さんの四葉は仕事に行きました。

どうも、八幡です。

 

あまり注目されなくなったホワイトデーですが、八幡は忘れてませんよ。

むしろ頑張ってるんですよ、目の前で・・・

だから四葉さんには夜まで忘れててほしかったなー。

このタイミングで言い残していくのは、プレッシャーなのか?

 

そんな訳でプレゼント用にカードケースを作っていました。

渡せるだけのクオリティになればいいのだが…。

 

手帳型カードケースの作成工程

 今回はいつも見ている教科書に載っていたわけではありません。

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 百円均一で見つけたカードケースを、自分でコピーしたものです。なので中身は百均のものなのであしからず。

 作りを見ても、今まで作ってきた経験でコピーが作れるはず。

 

①型紙作成&目打ち

 まずは型紙に起こします。

 パーツは5つですが、重複パーツがあるので、型紙は3つ。

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左からパーツ1、パーツ2・3、パーツ4・5です。

ちなみに赤線は縫い付け前にコバ処理しておく箇所ですね。

 

②床面処理

 前回、前々回と失敗している床面処理。

 今回は切り離し前に処理しました。ついつい忘れそうになります。

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 床面処理も、少しづつムラが出来ないよう、処理できるようになってきました。

 右写真の右が未処理、左側が処理後・・・

 ムラ出来てないですよね?

 

③切り離しとガイドライン引き

 いつも通りカッターで切り離し。パーツは5つになります。

 左写真の左パーツからパーツ1~5になります。

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 ディバインダーでガイドライン引き。今回は4mmで引いていきます。

 今回は仮止め部分の床面にも、目印のためにガイドラインを引いていきます。

 ここでバネホックの穴あけ位置にも印を付けておきましょう。

 ついでにパーツ2とパーツ3の赤線の辺を、先にコバ処理しておきます。

 

④貼り合わせ&バネホックのための穴あけ

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 パーツ4とパーツ5をゴムのりで貼り合わせます。

 密着したら、ロータリーレザーパンチで穴あけです。

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 バネホックの足に合った穴をあけます。 穴の口径が微妙な時はハギレで確かめておきましょう。

 

⑤パーツ1へバネホック凹金具取付

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 パーツ1へ凹金具を取り付けます。

 パーツ4・5に取り付ける凸金具は菱目打ち後に取り付けます。今取り付けると菱目が打てなくなりますからね。

 

⑥仮止め

 ゴムのりゴジへらを使って、パーツ同士を仮止めします。

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 仮止めは初めてです。

 ガイドラインの外側にゴムのりを塗っていきます。が、ゴムのりは思った以上に乾きやすいです。素早く塗っていかなければ、初めに塗ったところは乾いてくっつかなくなります。目安は1分程度です。

 ゴジへらをつかって塗りますが、薄く塗りすぎると速攻で乾いてしまいます。厚く塗りすぎると、はみ出してしまうので難しいところです。

 ですが、ゴムのりは粘着力は通常の接着剤より弱いので、後が残らず簡単にはがせます。臆病にならず手早く作業しましょう。

 

⑦菱目打ち

 ガイドラインに沿って菱目を打っていきます。

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 仮止めしたんですけどね。ちょっとしたことで剥がれてきます。

 粘着力が弱いのか、のりの量が少ないためなのか、それともこれで「仮」止めなのか・・・

 仕方ないのでクリップも使って仮止めしながらの菱目打ちです。

 角は二重開けにならないよう注意。

 またパーツ4・5の根元の菱目がズレないよう、起点を目打ちしておきましょう。

 

 どんどん菱目を打っていき最後の角部分。

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 同じペースで打っていくと、最後の距離が狭い。

 

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一つ飛ばすと距離が広すぎる。

 

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 結果、二穴の菱目を使って帳尻を合わせます。

 

⑧パーツ4・5へバネホック凸金具の取付け

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 やっと凸金具の取付けです。

 ズレないよう数度に分けて打ち付けます。

 

⑨縫い付け

 菱目を打ち終わり、次は縫い付けです。

 いつもの通り4倍の糸の長さをとります。

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 まずはパーツ4・5から縫っていきます。

 固定されたところで、ズレている部分を切断し、コバの処理をします。

 

 さて、本体となるパーツ1~3は、どこから縫い付けていけばいいのか…。

 一周を一度に縫うのはやめておこう。

 前回のコインケースで、長すぎると縫いにくいことわかりました。

 その教訓から今回は2回に分けて縫うことにしました。

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 1回目が縫い終わったところ。

 2回目はパーツ4・5の本体への縫い付けも兼ねてます。

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  仮止めをして、複数枚を一気に菱目打ちしたため、今回はズレる心配もなかったです。安心して縫っていきます。

 パーツの取付けも、位置を間違えないよう慎重に縫いました。

 

⑩コバ処理

  縫い終わったら最終段階。

 コバ処理です。

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 四つ角が直角のままなので、ここでカッターで角を落としておきます。

 今回はカッターを用いましたが、角を落とすための専用の器具も存在するようですね。

 八幡も大物を製作するようになったら購入を考えます。

 今はまだいいや。他におぼえること、たくさんあるし。

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 で、いつものように少量の水とトコノールを準備し、擦る。

 テレビを見ながら擦る…擦る。

 相変わらず、どのくらい擦ればいいかよくわからない。

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 あ、ここ・・・擦れない(T▽T)

 どうしようもないため、ここは諦めてひとまず完成。

 だけどここでひと手間。

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 ワンポイントのデザインの焼きを入れます。

 使用したのは 白光 マイペン アルファ  です。

 温度設定もできて便利。

 あとはデザインセンスの問題か・・・

 八幡ノーセンス!!

 で、完成しました。

 

手帳型カードケース完成品

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 完成したケースに中身を入れます。

 中身はモデルにした100均のカードケースのものです。

 カードケースでなく手帳を入れれば、そのまま手帳ケースとして使えますね。

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ケースの表と裏

やはりデザインセンスが問題だ・・・(´・ω・`) 

喜んでくれるだろうか?
 

学習ポイント

  1. 初期のコバ処理位置を確認すること
  2. 型紙は省略しない
  3. 仮止めは素早く

 1、初期のコバ処理位置を確認すること。

 今回の最大の学習ポイントはこれですね。

 縫い終わってコバ処理できないところは、先に済ませておく。

 分かっていたつもりですが、気づかないまま最後まで来てしまいました。

 もっとイメージして、コバ処理場所を確かめましょう。

 

2、型紙は省略しない

 1番に関連します。

 もしイメージできなくても、型紙を全部つくって、仮組していれば気づけたはず。

 大きさが同じだからといって、型紙を省略するのは、やめた方が吉ですね。

 

3、仮止めは素早く

 ゴムのりは乾きが早い。仮止めにゴムのりを使う場合は素早く!

 どうしても素早くできない場合は、乾きが遅い木工ボンドでもいいようですね。しかしボンドは強力なので、はみ出さないよう気を付けないといけませんね。

 やり直しがきかないと思った方がいいです。

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 完成品は見かけ上の機能は同じですが、クオリティーは低いし、かけた時間と手間を考える と買った方が早いのは仕方ないですね。

 なんせ完成品は100円で手に入ります(;´Д`)

 でも考えながら、自分の手で少しづつ形にしていくのは楽しいですね。

 次はこうして、ここはこうやって・・・

 自分の頭使って手を動かすのは、より自分で作ってるっていう感じがしてきますね。

 

 結果として、四葉さんは喜んでくれました。前にも手作りのネックレスを渡したことがあるので、今回も手作り品と言うのはバレてたみたいですね。

 次はもっとクオリティーが高いものを作れるよう頑張ろう。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

八幡でした。

レザークラフト初心者がジャンパー・バネホックのつけ方を覚えたよ

前回コインケースを自作した際、バネホックを初めてつけてみました。

バネホックとはいわゆる「ボタン」ですね。

パッチンパッチンつけて外すやつです。

業界では「ホック」というみたいです。

どうも、八幡です。

 

教科書とは違いましたが、少しでもデザイン的に気に入ったものを作りたかったので。

初心者が背伸びをするものではないですね。

いろいろ苦労しましたが、いい経験になりました。

いずれやってきていた苦労だったでしょうし。

ホックのつけ方を学んだので、ここに記しておこうかと。

 

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バネホックとジャンパーホックの違い

 レザークラフトで良く用いられるホックはとりあえず2種類。

 「バネホック」と「ジャンパーホック」です。

 バネホックとジャンパーホック、どちらも専用の打ち具が必要です。

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 左がジャンパーホックの打ち具、中央と右がバネホックの打ち具。

 兼用はできないです。八幡は知らなくて急いで買いに行くことになりました。

 ホックの大きさによっても、大きさにあった打ち具が必要になります。

 ホックを専用の打ち具で打ち付けることで、足と呼ばれるパーツの先端が外側に広がり、対の金具と革に食い込むことで固定されます。

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 ホックのパーツにはそれぞれ「アシ」「ダボ」「アタマ」「バネ」と呼ばれます。

 今回はわかりやすいように「凸金具A」「凸金具B」「凹金具A」「凹金具B」とします。

 凸金具Bと凹金具Bが合わさることでホックの役割を果たします。

 

・ジャンパーホック

 ホックがかかると外すのに大きな力がいります。そのため名前の通りジャンパーや作業着など、主に力のかかる衣類に使われます。とれたら困りますからね。

 大きな力がかかるため耐久値もあります。しかし大きな力がまわりの革にもかかり、負担となって革が痛みます。丈夫な革を使いましょう。

 また止めるための足が長いため、薄い革には不向きです。厚みがないとカタカタ動きます。

 

・バネホック

 大きな力が必要ない日用品などに多く用いられます。

 耐久性は高くありませんが、周りの革に負担がかからないので、革が痛みません。

 作品のデザインに取り入れてもいいですが、頭がないタイプもあり、ホックを目立たせたくない時に使用するといいでしょう。



バネホックのつけ方

 バネホックの名称

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1、革の穴あけ

 狙った位置に穴が開くように、目印をつけておきましょう。

 穴をあける時は普通は穴パンチを使用します。

 八幡はうまく開けられなかったので、こちらを使用しました。

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SUNDRY ロータリーレザーパンチ 【レザー 穴あけ 穴あけパンチ クラフト ホビー】

 おすすめです。音も出ないし、1000円程度なら安いものです。

 

2、凸金具の取付け 

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 受け皿に凸金具Aをセットし、革をはめます。

 

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 「凸金具A+革」の上に凸金具Bを被せます。

 

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 そしてその上からメス打ち具をセットし、ラウンドモールや木槌で打ち付けます。

 コツは一気に叩くのではなく、何回かに分けて打ち付けます。なるべく垂直になるように気を付けてください。

 

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 これで凸金具は固定されます。

 

3、凹金具の取付け

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 同じように凹金具も固定します。

 使う金具と打ち具はそれぞれ「凸金具」と「オス打ち具」となり、手順は凸金具と同じです。

 凹金具Aを受け皿におき、その上から皮をセット。

 さらに凹金具Bを置いてオス打ち具を打ち付けて固定していくだけです。

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 足部分が外側に広がって固定されています。

 

ジャンパーホックのつけ方

  ジャンパーホックの名称

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1、革の穴あけ

 バネホックの取付けと同じように、金具の足に合った大きさの穴をあけます。

 

2、凸金具の取付け

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 今回はラウンドモールの代わりに、自作の菱目打ち機を使用します。

 「菱目」を「打ち具」に付け替えて使います。

 凸金具Aをセットし、さらに革を被せます。

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 さらに凸金具Bを被せて・・・

 

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 打ち具を金具の足に合わせて、打ち具を押し込み、凸金具を固定します。

 

3、凹金具の取付け

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 凹金具も同様です。

 凹金具A、革、凹金具Bの順に受け皿の上にセット。

 

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  打ち具を足に合わせたら、押し込みます。

 取付けのコツはバネホックの時と変わりません。

 ラウンドモールや木槌で打ち込む場合は、垂直に数度に分けて打ち込むようにしてくださいね。

 

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 取付完了しました。

 右の写真は閉じたところですね。

 使った革のハギレが薄かったせいか、カタカタ動くのはご愛敬。

 どうしても革の厚みと合わない場合は、固定前に足をヤスリで削ってから使用すると調整可能です。

 

取付けの主な失敗の原因

  1. 力をいれて一度で打ち付けようとする
  2. 受け皿があっていないため、左右にズレる
  3. 垂直に打てない

 

 受け皿には一枚にくぼみの大きさが数種類用意されているものもあります。頭が動きずらくなり、打ちやすくなります。失敗が多い方は用意されてもいいかもしれません。

 左右にズレたり、垂直に打てなかったりすると失敗です。一度失敗するともうその金具は使えません。新しいのを使いましょう。

 そのため金具は多めに用意しましょう。

 

いかがでしたか?

これからたくさん制作するにあたって、八幡も一つずつ習得していこうと思います。

八幡の失敗が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

八幡でした。

 

レザークラフト初心者がコインケース作成 パンチ穴あけにはこれ!

今回の狙いはコインケース。

いわゆる小銭入れ。

うーん、普段使わない身としてはどうにも制作意欲が薄れてきます。

どうも、八幡です。

 

今回は馬蹄型のコインケースに挑戦してみました。

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馬蹄型コインケースは曲線が多く、曲線の切り出しや菱目の打ち方、そして縫い方にいたるまで、「曲線に慣れよう」という狙いがあります。

超がつく初心者八幡としては避けて通れぬ道。

しかし、教科書通りのデザインではなく、ボタンをつけてみることにしました。

バネホックと言うみたいですね。セットに入ってないので、近くの手芸店で購入して来ました。

しかし、この「ボタンを付ける」と言う決断が、まためんどい事になりましたよ~

 

作成手順

01、型紙作成&目打ち

 いつも通り型紙作成から。

 今回はほぼ曲線なのでいつもより書きにくいし、切り出しにくいです。

 曲線主体の型紙は1ミリ方眼紙を使うと良いのかもしれません。

 曲線は1ミリ方眼紙を使えば、たとえ楕円形でも左右対称に合わせてかけますからね。今度使ってみよう。

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 型紙の切り出しもいつもより難しいです。ここからが歪むと全てが歪む。

 しかも今回は重ね合わせが多いです。切り出してから合わせてみて、はみ出している所は切っていきました。

 バネホックの位置も目印をつけておきます。 

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 右からパーツ1、パーツ2、パーツ3です。

 次は目打ちで切り出し線を、革へ写していきます。

 油断するとすぐ失敗ので気を付けて。

 

02、切り出し

 切り出し線に合わせて切っていきます。カッターを回転させて切るのではなく、革の方を回転させながら切っていきます。

 今回、革単体で動かすよりも、下敷きごと回転させたほうが動きやすい事を発見しました。

 作業台の上で回転しても、引っかからない大きさの下敷きを用意したら、今後楽かもしれません。

 

03、床面の処理

 ここまできて、また失敗に気づきました。

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 床面処理は切り出し前だっちゅーの!

 

04、ガイドライン引き

 ディバイダーを4ミリに合わせて、ガイドラインをひきます。

 今回は重ね合わせも考え、パーツ1は銀面に、パーツ2、3には床面に引きました。じゃないと重ね合わせた時に、菱目の角度が反対にずれちゃうので…

 銀面にゴム板つけて菱目打ったら、よごれないかな?

…とりあえず大丈夫。汚れてない。

 

05、コバ処理①

 縫ってからコバを磨けない所はここで磨きます。

 

06、菱目打ち

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 次は菱目打ち。今回は百均から卓上の電気スタンドを買ってきました。これでガイドラインが見やすくなります。

 影になるときはスタンドを動かせばOK。

 

07、バネホックのための穴あけ

 バネホックとは、いわゆるパチンと止める、ボタンのことですね。

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 下側となる凸金具AとB、上側の凹金具AとBの4つの部品からできています。革の表と裏から挟み込み、専用の打ち具で叩く事によって取り付けていきます。

 ここは八幡の経験では、完全に新しい工程です。

 

 まずは取り付けのための穴を、穴あけパンチを使って空けます。モールで思いっきり打ち付けますが……

 あけたいのですが・・・

 あかねぇ!

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 力が弱いのか、セットに入っていたパンチが切れないだけなのか?

 何度試しても、あきません。

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 自作の静音菱目打ちの先端をパンチに替えて使っても、あきませんでした。

 どないしよう…

 

 とりあえず作業中断。

 ネットで調べます。

 解決策はこれ。

 ロータリーレザーパンチです。ポチりました。

 2日の作業中断です。

 でもそれ以上の価値がありました。

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 穴あけ超簡単!

 あんなに苦労していたのは、何だったんだー

 上の方は二枚重ねて、下の方はパーツ1の一枚だけに穴あけします。

 

08、バネホック付け

 あとは部品を打ち付けて、取付けるだけ……

 あれ?どうやって打つんだ?

 打ち具の型があいません。

 それもそのハズ。セットに入っていたのは「ジャンバーホック」のセット。よくジャンバーについてるボタンですね。

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 あちゃ〜、打ち具にも専用の型があるんですね。流石に通販でもう2日も待ってられないので、手芸店へ…。

 オッサンが手芸店って、結構恥ずかしいんですけどね。

 さらに店で打ち具が大中小の大きさ別で売られている事を知りました。考えれば当たり前ではありますが…。

 レザークラフト…何気に出費がかさみます。まあ、趣味なんてそんなもんです。

 なにはともあれ、小と中を買います。約1200円。

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 左がジャンバーホックの打ち具、右がバネホックの打ち具(中)。

 

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 そして作業再開。

 前の工程で開けた穴にバネホックをはめ込んで、打ち具で固定していきます。

 

09、縫い合わせ

 バネホックを打ち終わったら、いよいよ縫い合わせ。

 丁寧に菱目をあけたので、ズレたりしない・・・

 と思いたい・・・

 で、どこから縫い合わせればいいんだ?

 教科書的にはどうやら半周づつ縫い合わせていくようですが・・・一周丸ごと塗ったらダメなのかな?

 好奇心に負けて一周分糸をとって、一気に塗っていきます。

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 ながくて、縫いにくい・・・

 なるほど。半周づつ縫う意味が早くもわかりました。

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 でも引き返しません。

 縫うだけ縫います。

 終盤になって・・・なるほど。

 歪みが最後によってきますね。 

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10、コバ処理②

 それでもなんとか縫い終わって、コバの処理を開始します。

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 まずはズレている部分をカッターで切り取って、サンドスティッカーでならしていきます。 

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 ならし終わったら、水で湿らせてからトコノールを塗っていきます。

 そして・・・擦る。擦ります。

 頑張って擦りましたが、多分足りないんだろうなぁ。

 一応完成です。 

 

完成品

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 裏と表

 

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 閉じたところと開いたところ

 バネホックの位置が中心からズレてますね。

 そのせいかケース自体の重ね合わせもズレてます。

 こうして作ると、お店で売っている商品のクオリティーの高さが分かりますね。

 だからいくつも作って慣れていくことが必要なんですね。



学習ポイント

1、仮止めの行程

 キーホルダー、ブックカバー、パスケース…と作成して来て、なんとなーく作成手順が分かってきた様な気がして来ました。

 だからこそミスします。もともと教科書を流し読みする性格も手伝って、ミスが量産されました。今回どんなミスが発覚したかと言うと…比較するとわかりやすいかも。

 

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 02番と03番の手順が逆になってました。革を切り出す前に床面処理ですね。前にもやったミスなのに…。

 さらにひどいのは06番。

 本来するべき「仮止め」をせずに、今まで菱目打ちを行っていました。

 仮止めは革を二枚重ねて作られるような作品…前回のパスケースとか…の時に行います。

 ゴムのりなどで、菱目打ちのガイドラインよりも外側を貼り合わせておくんですね。そして、菱目を打つ。こうすれば一度に二枚穴が開く上、ズレる心配がない。

 そんなことも知らずに今までアップしていたとは…恥ずかしい!

 どうも厚さによっては、一度で菱目が打てないこともあるので、絶対必要な工程でも無いようです。

 

2、縫い始めと縫い終わりの場所

  縫い終わる場所は歪みが最後に集中するところなんですね。

 よって縫い終わりをどこにするかも重要。

 今回は八幡の気まぐれで縫い始めも、縫い終わりも3枚重ねの場所になりました。

 3枚より2枚の方が歪みが寄っても、何とかなりそうです。 

 縫い始める場所によって、縫い終わる場所も決まるので、縫い始める時は縫い終わりの場所を意識して決めましょう。

 

 3、穴あけ

 パンチを使って穴を開けるには大きな音が出て気を使います。

 さらに下が硬くないと衝撃を吸収してしまって、革に穴があきません。

 パンチを打って穴をあけるなら思いっきり、ゴム板の下は硬いものにしてください。

 八幡はあかなかったけど・・・

 ロータリーレザーパンチは一発でした。

 驚くほど簡単でした。

 苦労している方は試してみてください。

 

 

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 そういえば、一応後ろにお札もいれられます。

 

 型紙の作り方や縫い合わせなどの一連の行程が上手ければ、歪みが出ないのでしょう。しかし、今すぐに出来ることではないので、気を付けながら作成せねば。

 沢山作って経験してくれば、自然とどこから縫い始めて、どこで縫い終わればいいのかわかるんだろうなぁ。

 八幡でした。

 

レザークラフト 超初心者が自作パスケースにD環をつけてみた

先日、パスケースを作ってみたものの・・・

「あれ?これ、使う機会あんのかな…?」

少なくとも、今の八幡には使い道がない・・・

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「う~ん…せめてチェーンでもついていればなぁ。落ちないようになっていたら使い道があるのに…」

どうも八幡です。

 

四葉「なら、改造すればいいじゃない

・・・そうでした。

自分で作ったものやん。改造くらいできるべさ。

んで考えました。

穴開けるか、D環つけるだけでよくね?

 

作戦を考える

 チェーンを付けるためには何かしら引っ掛けるところがなければ。

 そのためには・・・

 

  1. 丸環を付けるための穴を開ける

  2. ふちにD環を付ける

 

 1番を実行するとなると・・・革に穴をあけ、さらにハトメをつけて丸環を通す。

 八幡でも出来そうだけど…

 穴をあけると強度は大丈夫だろうか?

 負荷がかかったら革が切れたりしない?

 また丸環分の隙間ができて、中のカードが出てきたりしないだろうか?

 できればD環をつける2番でいきたい。

 

 でも2番は…そもそもD環ってどうやってつけるの?

 うーん、つけるにはD環を通した革を本体に縫いつけないといけない。

 そのまま縫いつけると、革がデッパリになるし、何よりかっこ悪い。

 どうしよう

 ・・・

 !

 本体の上に縫い付けるのではなく、中に縫い付ければいいじゃない

 よし、超初心者の八幡でも出来そうだ!

 

改造手順

1、縫い付けるリボンを切り出す 

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 革の端切れから、D環を通して本体に縫い付ける「リボン」部分を切り出します。

 革の切れ端はパスケースを作った時に出た、長方形部分を使いました。

 3cm×1cm角に切り出しました。

 

2、コバ処理&リボンの貼り付け

 一応コバ処理をしておきます。D環を通してリボンを縫い付けてしまうと出来な くなるので。

 リボンをD環に通し、リボンの端をゴムのりで貼り合わせます。

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 D環ギリギリでリボンを貼り合わせると、D環が動かなくなってしまうので少し余裕を持ちました。

 

3、本体の縫いほどき 

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 本体の糸を切って、1辺部分だけ解いていきます。

 縫い解いた部分は最後を縫い戻して、ライターで処理しました。

 

4、本体の切り出し

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 次はリボンを重ねて、切り出す部分を目打ちで印をつけます。

 慎重に切り出してリボンが収まるようにします。

 

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 お、予想以上にピッタリ。

 

5、リボンの菱目打ち 

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 リボンを挟めたまま本体を被せ、目打ちで菱目部分の目印を付けます。

 これでリボンにも菱目を打つことが出来ます。

 今回はサイレント菱目打ちを使いました。

 

6、縫い戻し

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 改めて本体を縫っていきます。

 今回は1辺分だけなので短くて楽ですね。

 いつものように縫う長さの4倍の長さの糸をとりました。

 菱目の位置があっているので、リボン部分も問題なく縫えました。

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 ・・・でも、また糸の長さが足りねぇ!

 縫いかえしが1縫い分だけになってしましました。

 足りない時どうにもならないのは、以前キーホルダーを作った時に経験しました。

 あがかずに、そのまま1縫い分だけでライターで処理。

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 それでもとりあえず完成

 これでチェーンを買ってきて付ければOK。

 

失敗した学習ポイント

 縫いかえし分の糸が足りなくなるのは二度目。

 縫う長さが短いと足りなくなるのかな?

 多分、針1本に対して、糸は7~8cmが余剰分として必要。

 縫う長さが短くなると、余剰分の割合が大きくなり糸が足りなくなる、ってことかな?

 よし。

 次からは、縫う距離が10cm程度の短い距離は、長さを5倍とることにしよう

 

 とりあえず色々つくって練習したいですが、出来れば役立つものを作りたい・・・

 うーん

 もう少し考えて作るものを決めよう。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。

 八幡でした。

レザークラフト初心者がパスケース作成 コバ処理を気を付けよう

「おや、最近縫い方慣れてきたかなぁ?」

なんて思っている初心者の八幡です。

慣れてきただけで、縫い目は下手っぴなんですけどね。

 

次はパスケースを作成してみました。

革が四枚ほど重なるので、厚みが出ます。

側面のコバの処理で作品のできが左右されます。

パスケース作成でコバ処理を学びます。

 

 

 

パスケース作製

1、型紙作成&型の写し

画用紙、鉛筆、定規、デザインカッター、目打ち

 

 今回はパスケース。丁度同じ大きさのパーツを縫い合わせて作る事になります。

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 大きさを揃えるように努力。

 ここがズレると全てがズレることになります。

 

 革は以前買ったヌメ革を使用します。

 A4の大きさで直線の多い型紙なので、簡単に型の写しができます。

 型紙を写し終わったら、裁断。

 

2、パーツ1の貼り合わせ

 ゴムのりジラコへラローラー

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 パーツ1を二つ折りにして、貼り合わせます。

 ゴムのりをジラコヘラで一様に塗り広げます。

 半乾きで貼り合わせる予定でしたが、案外乾きが早いですね。ゴムのりは素早く塗り広げないと間に合いません。

 二つに折ったら、圧着させます。

 木槌で叩いても良いようですが、今回はローラーを転がしました。

 あまりに力を入れると跡が付くので注意です。

3、床面と側面の処理

トコノール、ガラス板、プレススリッカー

 

 革の裏地を処理します。

 早くも間違いました。

 革の裁断前に床面を磨くべきでした。

 パーツに分けてから磨くと、表の銀面までトコノールがついてしまいます。

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 左が処理前、右が処理後

 磨き面が狭いのでガラス板でなく、プレススリッカーを使用します。

 

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 今回は縫いつける前にコバを磨いておく箇所が数か所。

 縫いつけてからは磨けないところは、先に磨いて置かねばならないんですね。

 

 

4、ガイドライン引き

ディバイダー

 今回はディバイダーの幅を4ミリにあわせ引いていきます。

 革が硬いので、ガイドラインは引きやすいです。

 気を付けないといけないのが、四隅のガイドラインですね。縫い目がかからない所はガイドラインを引かないため、余裕をもって止めた方がいいですね。

 

 

5、菱目打ち

静音菱目打ち

 

 前回のブックカバーで失敗した菱目打ち。

 同じ失敗をしないようにしないと。

 今回も互いを縫い合わせる必要があるので、菱目打ちの位置をあわせなければなりません。

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 菱目打ちをはじめる起点を同じにする事。

 菱目の打ち終わった革を隣において間隔を合わせる事。

 この二つに気を付けながら打っていきます。

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 うーん、だいぶ気を付けながら打ったつもりだけど・・・

 どうでしょう?

 

6、縫い合わせ

 縫い針蝋引き糸レーシングポニー、ペンチ

 

 パーツ同士を重ねて縫い進めます。

 今回は縫い合わせが革四枚分。

 菱目打ちを気を付けたため、なんとか縫い合わせはあっています。

 その分…針が抜けない。

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 仕方ないのでペンチで引き抜きます。

 うーん、ペンチが必要ないようには出来ないだろうか。

 

 また革4枚分なので、しっかり糸を締めます。

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 ちなみに縫いはじめも縫い終わりも、糸はヘリに引っ掛けて縫いましょう。引っ掛けることを「渡して」というみたいですね。

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7、コバ処理

 サンドステッカーヘリ落としトコノール

 

 とりあえず縫い終わって、形になったケース。

 しかし、側面が段差になっています。

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 段差の処理のため、サンドステッカーでこすってならします。

 

 次にヘリを落とします。

 ヘリ落とし終了後、トコノールを塗ります。

 トコノール塗布後、プレススリッカーで磨きます。塗布と磨きを3回繰り返してコバの処理終了。

 

  完成品

 

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 カードはちゃんと入ります。

 枚数は入りませんが・・・

 縫い目は今までで一番マシ。革が硬いため、力を入れて締めてもよれないのが良かったと思われます。

 ですが、縫いにくいため針を抜くときにいらぬ力が入りました。

 レーシングポニーで抑えていたため、余計な跡がついてしまいました。

 

コバ処理の順序

1、コバの切り揃え

 革のコバ(側面)を揃えるため、カッターで切り揃える。もしくはサンドステッカーで 擦り揃えます。

 

2、ヘリ落とし

 ヘリ落としの大きさに気を付けながら、ヘリを落としていきます。

 

3、コバに水を塗布

 指や小筆で水を塗布。水を湿らせることで、仕上げ材のトコノールが浸透しやすくなります。

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4、トコノールを塗布

 銀面につかないようにトコノールを塗布。3~5分程度浸透させます。

 

5、プレススリッカーで磨く

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 トコノールが半乾きになったら、スリッカーを上下させコバを磨きます

 ヌメ革の端切れの銀面で磨いてもいいらしいです。

 トコノールの塗布とスリッカーでの磨きを艶が出るまで繰り返します。

 

学習ポイント

1、裏面を磨くのは裁断前

 カードケースは直接床面が見えるところがないですから、油断してました。

 写しの前に磨くべきパーツ部分を片方に寄せるなど、配慮をして置いた方が良いと思います。

 

2、ローラーで圧着させる時は布を当てる

 ローラーを使う場合は、ウエスや薄手のタオルなどの布を当てた方がいいと思います。ローラーの跡が残ってしまいます。

 

3、ゴムのり使用時は銀面につかないように要注意

 ゴムのりが銀面について汚れてしまいました。

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 ラブクリーナーで汚れは落ちましたが、落ちた後がついています。

 気になる…そもそも汚さないように気をつけましょう。

 

4、コバの揃えは十分に行う

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 今回はサンドステッカーでコバを揃えましたが、甘かったようです。

 段差がついてコバ処理が上手くいきません。

 一番最初の手順が上手くできていないと、次まで影響が出るのはいつでも一緒ですね。



 レザークラフトを初めて分かったことは、普段使っている革製品ってすごく手がこんでいるんだろうな、と言うこと。

 コインケースであれ、パスケースであれ、小物であっても相応の労力と時間と技術で作られています。

 用途を満たすだけなら100均の激安商品で幾らでもあるのでしょう。

 でも革製品には革でしか出せない味がある。その魅力を出せるよう、しばらくは精進したいと思います。

 そして本やネットに頼らず、オリジナルの作品を作れれば最高ですね。

 いつになるかはわかりませんが・・・

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

八幡でした。

 

レザークラフト 超初心者がブックカバー作成してみた

「革も買ってみたし、何か作ろう」と

「縫い方も下手だし、練習してからの方がいんじゃね?」

と言うと思いが入り乱れております。

どうも、八幡です。

 

結局は実際に作りながら、作成の流れも学ぶ事にしました。

でも、なるべく簡単なのを…

カードケース、小銭入れ、ブックカバー…

悩んだ末、縫う量の多いブックカバーを選びました。

とりあえず綺麗に縫えるようになりたい。

沢山練習できそうだ、という理由です。

 

 

作成手順 

1、型紙作成

画用紙、鉛筆、定規、デザインカッター

 

 今回はブックカバーという事で、はじめて複数のパーツを縫い合わせて作ることになります。

 当然型紙も複数。

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 型紙が綺麗にできないと、結局作品は上手くできないみたいですね。

「型紙で8割決まる」と言われているようです。

 直線を切り出す時に、定規を使います。

 プラスチック製だと、定規まで切れてしまって直線が歪みます。

 金属製の定規を使いましょう。

 

2、革の裏地処理

トコノール、ガラス板、プレススリッカー

 

 革の裏地を処理します。

 革の裏地を「床面」といい、裏面を処理することを「磨く」というらしいです。

 つまり床面を磨きます。

 これはキーホルダーでは無かった過程。

 裏面が見える作品には必須条件なのですね。

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 トコノールを指で塗って、ガラス板で塗り広げます。

 万遍なく、一様に塗りたいですが、どうしても濃淡ができてしまいます。

 一度の塗る量が少ないのかな?

 最初はガラス板は重く取り扱いしにくかったです。両方試しましたが、一様に塗りやすいのはガラス板ですね。

  

3、型の写し&裁断

目打ち、デザインカッター、定規

 

 革の形状から効率よく、革をとれるようにしましょう。

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 型紙を写し終わったら、裁断。

 一度で切ろうとせず、カッターで何度もなぞります。

 今回のブックカバーは3つのパーツで構成されています。

 

4、ガイドライン引き

ディバイダー

 

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 ディバイダーの幅を3ミリにあわせ引いていきます。

 革自体が柔らかいと、なぞり難いので慎重に。ガイドライン自体も薄いと、菱目打ちも歪んで行く原因になります。

 ……難しい…どうしてもずれてしまう。

 

5、菱目打ち

静音菱目打ち

 

 静音菱目打ちをここ何回か使ってわかったことは…

 照明が欲しい、ということ。

 部屋の配置のせいか、どうしても手元が暗い。ガイドラインが見にくいです。

んで、ランタンを使用していましたが、それも面倒。

 菱目打ちと言うよりは、作業場としての今後の課題ですね。

 

 今回はパーツが複数あり、互いを縫い合わせる必要がある。

 つまり縫い合わせの時に、互い接する革は同じ所に穴があいていないといけない。

 解決方法は菱目打ちをはじめる起点を同じにする事。

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 そうすれば、同じピッチの菱目を使えばズレることはない。

 ハズだったんですが…

 そう思って打ち始めたのが間違いでした。

 理論上は正しいのだけれど…初心者だもの。

 どうしたってズレんですね。

 さらなる解決策は、菱目のうち終わった革を、これから開ける革に並べて同じ間隔で菱目を打っていくことです。

 

6、縫い合わせ

 そして縫い合わせです。

 パーツ同士を重ねて縫い進めます。

 進めます・・・あれ?

 なんかおかしいぞ?

 右は残りの穴が1つ。

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 左は2つ。合わねぇ!!

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 菱目打ちがズレてた影響か!

 正確にやらないと、こんなところに歪みが出てくるんですね。

 しかたないので、せっかく塗ったのをほどきます。

 んで、今度は穴の数を数えて縫い進める。

 ・・・

 あれ?なのになんでまたズレてんの?

 しかたないので一穴分抜かして強制的に縫っていきます。

 革製品つくれる人すごいな。こんなに難しいのか。

 それでも失敗を繰り返しながら、パーツ同士を縫い合わせました。

 

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 ブックカバーなので、本の出入りがあります。

 負荷が強くなる部分は一縫い分二重に縫って、強度を出します。

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 二重縫いの部分

 

7、コバ処理

 革が柔らかいため、コバの処理は簡単に。

 トコノールを指で縫って、プレススリッカーでこすりこすり。

 程なく完成。

 

完成品

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 一応用途ははたせる位の出来上がり。

 縫う量が単純に多かったせいか、少しづつ慣れてきます。

 縫い目自体はキーホルダー作成時よりは、マシな感じになってきました。たまーに絞め忘れているところがありますが・・・

 大きさは教科書通りなのでピッタリ。

 作ったばかりなのに全体からくたびれ感が出ているのは気のせいでしょうか?気のせいじゃないな。歪んでいるからですね。 

 

学習ポイント

1、縫い合わせる革同士の菱目打ち

 菱目がズレると、縫い合わせのときにシワ寄せがくるんですね。

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 今回は革が柔らかったからシワが寄った程度済みましたが、硬い革なら作成できていなのではなかろうか。

 菱目のうち終わった革をこれから開ける革に並べて、同じ間隔で丁寧に菱目を打っていく。少なくとも初心者のうちは並べれるうちは並べた方が無難ですね。

 

2、床面を磨くときには、トコノールをケチらない。

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 床面を一様に磨くために、まずは軽く伸ばします。

 そのためにはトコノールを多めに塗布する必要があります。ケチっていてはのばせないので。上の写真では少ないですね。

 ちなみに裏地を「床面」というのに比べ、表面を「銀面」、革の側面は「コバ」ですね。

 

 

 ブックカバーの作成で、革の縫い合わせには正確に菱目を合わせる必要があることを学べました。

 長い直線の縫い合わせで、縫うことも少し慣れた気がします。

 次は曲線をどうするか?ですかね。

 曲線はどうやって菱目を合わせるんだろ?

 学ぶことは沢山ありますね。

 次も頑張ろー。

 八幡でした。

 

レザーマートさんのヌメ革買ってみた

レザークラフトにとって、絶対必要なものってなんでしょう

菱目?

糸?

丸針?

いいえ、革です。

革がなければ何も始まりませんよね。

レザークラフトですもの。

どうも、八幡です。

 

 八幡はレザークラフトに関して超初心者ですから、何をするにも何を買うにも初めてです。

 しばらくはハギレで練習するつもりなのですが、キーホルダーを作ってみて気づきました。

 ハギレだとかなり限定的な物しか作れません。

 縫い方の練習や皮切りの練習には丁度いいと思いますが。

 そんなこともあるので、一度まともな革を買ってみようと思った次第です。

 一度職場の先輩から、ヌメ革で作ったカードケースを見せていただきました。

 5年経過した経年変化が楽しめる、艶のあるカードケースでした。

 はやくあのような作品を作ってみたい。

 

 そんなわけでネットでヌメ革を購入してみたので、紹介したいと思います。

 八幡が購入したヌメ革はこれ。

レザーマートさんのA4版ヌメ革6枚入り。

 使用感はこれからですが、実際に送られてきた革を見ていきたいと思います。

 

 でも、その前にそもそもヌメ革って何でしょう?

 

 

 

ヌメ革とは

 牛皮を柿の成分であるタンニンでなめした革のこと。

 皮自体は丈夫ですが、傷が付きやすいようです。使い込んでくるとその傷も味に見えてくるから不思議。ただ水には弱いので、水は厳禁です。

 ヌメ革は日光に当たって日焼けしたり、素手で触ることによって脂が染みこむことによって、その表情が変化していきます。これが経年変化のもとになるんですね。

 他にも天然物の証拠とでもいうのでしょうか、皮には色々な表情が刻まれています。

  牛のシワやたるみ、血筋などが、加工された革になっても残っています。

 これらを味としてとらえるか汚れとしてとらえるかは、作成者と消費者次第だと思います。

 レザー愛好者にはこれらは味として捉えられているようですね…というか味以外の何物でもないと思います。

 ただ何も知らなければ、汚れとして捉えられてしまうかもしれません。



商品レビュー

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 6枚入り。

 ヌメ革は一枚(A4)大体1,000円強が相場みたいです。

 こちらは相場より若干安め。

 

 レビューではやはり品質に関するものがほとんど。作品を作るのに、最初から汚れていては台無しですもんね。

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 パッと見ではキレイな革だと思います。

 というか、シロートなので他との比較はできませんが、汚れの少ない良い革なのでは。

 

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  1枚だけ革に点状の汚れ2点があります。

 その下に若干のひっかき線が見えます。

 これがいわゆる「バラキズ」というのでしょうか。

 明らかな物はこの一枚だけですね。

 ですが汚れの範囲も狭いですから、使用不能になる革の範囲も少なくて済みそうです。

 

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 あと2枚に血管の浮きが見えます。

  俗にいう「血筋」ですね。

 他の革も見ましたが、見つけれらませんでした。

 

 商品に皮の個性以外に汚れ等はついていないと思います。

 少なくとも八幡の購入品には、使えるものしか入ってませんでした。

  大きさからみてコスパも良いですし、初心者から経験者まで、購入しても損がない商品なのではないでしょうか。

 

 どうやら一般的に皮には「バラキズ」や「血筋」以外にも、いろいろな表情があるようです。

 レザークラフトは作成方法だけでなく、皮自体の勉強も必要ですね。

 これから勉強し色々吸収していこう、少しづつ楽しみながらやっていこうと思います。

 

 最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

 八幡でした。